ありがとうございます

 

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2009年10月22日 18:30:29
2009年11月7日 16:15:49
2010年01月1日 00:40:54
2010年01月7日 16:16:00
2010年01月11日 01:39:53

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「ありがとうございます」を含む小説

廿九日の牡丹餅 - 岡本 綺堂
  • ...りで指図した。 「ありがとうございます。では、そうしましょう。」  お熊はよろこんで駈けて行った。千生は一体どこへ行くつもりであったのか知らないが、俄かに思い付いたようにほほえみながら、金龍山下の方角へ足をむけた。彼は延津弥の家の前に立停まって馴れなれしく声をかけた。 「師匠、内ですかえ。」  広くもない家であるから、案内の声はすぐに奥にきこえて、延津弥は入口の葭戸(よしど)をあけた。 「あら、千生さん。」 「お邪魔じゃありませんか。」 「いいえ、どうぞお上がんなさい。」  かねて識っている仲であるので、千生はずっと通って何かの世間話をはじめた。千生の肚(はら)では、こうして話...
茨海小学校 - 宮沢 賢治
  • ...ました。 「いや、ありがとうございます。おい武村君。君からもお礼を申しあげてくれ。」  三年担任の武村先生も一寸私に頭を下げて、それから校長に会釈(えしゃく)して教員室の方へ出て行きました。  校長さんの狐(きつね)は下を向いて二三度くんくん云ってから、新らしく紅茶を私に注(つ)いでくれました。そのときベルが鳴りました。午后(ごご)の課業のはじまる十分前だったのでしょう。校長さんが向うの黒塗(くろぬ)りの時間表を見ながら云いました。 「午后は第一学年は修身と護身、第二学年は狩猟(しゅりょう)術、第三学年は食品化学と、こうなっていますがいずれもご参観になりますか。」 「さあみんな拝見い...
半七捕物帳 02 石灯籠 - 岡本 綺堂
  • ...行くがいいや」 「ありがとうございます」 「真っ昼間だ。近所の手前もあるだろう。縄は勘弁してやるぜ」と、半七は優しく云った。 「ありがとうございます」  金次は重ねて礼を云った。かれの眼は意気地なくうるんでいた。  おたがいに若い身体だ。こう思うと半七は、自分のとりことなって牽(ひ)かれて行くこの弱々しい若い男がいじらしくてならなかった。      四  半七の報告を聴いて、親分の吉五郎は金杉の浜で鯨をつかまえたほどに驚いた。 「犬もあるけば棒にあたると云うが、手前もうろうろしているうちに、ど偉いことをしやがったな。まだ駈け出しだと思っていたら油断のならねえ奴だ。いい、...
太平洋魔城 - 海野 十三
  • ...これは重宝なものを、ありがとうございます」 「なお、このステッキは、いよいよ身が危険なときに、身を護ってくれるだろう。あとからこの説明書をよんでおくがいい。しかしこれも、むやみに用いてはならない」  といって、原大佐は一冊の薄いパンフレットをわたしたが、どこからどこまでも行きとどいたことであった。 「では、いってまいります」 「おお、ゆくか。では頼んだぞ。日本を狙う悪魔の正体を、徹底的にあばいてきてくれ。こっちからも、必要に応じて、誰かを連絡のために向ける。とにかく何かあったら、その無電ステッキで知らせよ。こっちの呼出符号は、そこにも書いてあるとおり、X二〇三だ」 「X二〇三! ほう...
半七捕物帳 04 湯屋の二階 - 岡本 綺堂
  • ...でやった。 「毎度ありがとうございます」 「時におふくろも兄貴も達者かえ」  お吉の兄は左官で、阿母(おふくろ)はもう五十を越しているということを半七は識っていた。 「はい、おかげさまで、みんな達者でございます」 「兄貴はまだ若いから格別だが、阿母はもう好い年だそうだ。むかしから云う通り、孝行をしたい時には親は無しだ。今のうちに親孝行をたんとしておくがいいぜ」 「はい」と、お吉は顔を紅(あか)くして俯向いていた。  それがなんだか恥かしいような、気が咎(とが)めるような、おびえたような風にも見えたので、半七も畳みかけて冗談らしくこう云った。 「ところが、この頃はちっと浮気を始め...

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