あんどん

 

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2010年01月25日 17:35:02
2009年12月30日 10:20:02
2009年12月30日 10:20:06

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「あんどん」を含む小説

右門捕物帖 34 首つり五人男 - 佐々木 味津三
  • ...るほど於加田と書いたあんどんが、ゆらめく水に灯影(ほかげ)を宿して見えました。  むろん、すぐにも詮議(せんぎ)に押し入るだろうと思われたのに、つねに周到綿密、目の光らせどころにそつがないのです。家のまわり、川筋の様子、何か不審はないかと、そこの小陰にたたずみながら目を光らせました。  同時に、名人のからだが、はっとなったように泳ぎだしました。  あるのです。  不思議な船が、大川岸に四|艘(そう)、小堀の中に三|艘(そう)、人待ち顔につないであるのです。  それもただの不思議ではない。七艘ともにしめなわを張って、どの舟の船頭もまた一様に同じしめなわを腰へ巻きつけ、人目にたたぬように...
大菩薩峠 34 白雲の巻 - 中里 介山
  • ...た朱塗の美しい行燈(あんどん)がぼんやりと――そうして、その行燈の下にうずくまっている怪しいものが一つ――睡眼に触れると、さすがの白雲がハッと身を起して、枕許の刀をとろうとしたのです。 「何者だ!」  白雲として、自分ながらかなり慌(あわただ)しい挙動であると思ったが、事態、そうしなければならない場合を、先方は全く静かなもので、 「先生、お静かに」 と、たしかにうずくまった奴が、説教でもはじめるように物を言いかけました。 「何だ、何者だ、貴様は」  白雲は半分起き直って、刀を引寄せていました。そうして、もう睡眼がパッと冴(さ)えた眼で見ると、行燈の下にうずくまっている奴は、旅の合羽...
二黒の巳 - 平出 修
  • ...ならんで、絵行燈(ゑあんどん)や提灯や、色色の旗がそこ一杯に飾られて、稍奥まつた処にある祠(ほこら)には、線香の烟が濛(まう)として、蝋燭の火がどんよりちらついて居る。お糸さんは祠の前へ跪坐(きざ)して叮嚀(ていねい)に礼拝した。 「何を願つて来たの、どうかいい人を授けて下さいかね。」 「商売繁昌をお願ひ申したんですわ。」 「ここへ来てもまだ慾張つてゐるんか。」 「一番当りさはりがなくつていいでせう。」 「神様の前に当りさはりを考へてゐるものがあるものか。」 「当りさはりつて云へば、いつかはいろいろ御心配をかけまして、あの裁判の事で。」 「どうしたね。種田君から一寸聞いたけれど。...
寸情風土記 - 泉 鏡花
  • ...きりこ)ゥ行燈切籠(あんどんきりこ)――と賣(う)る、町(まち)の遠(とほ)くよりきこゆるぞかし。  氷々(こほり/\)、雪(ゆき)の氷(こほり)と、こも俵(だはら)に包(つゝ)みて賣(う)り歩(ある)くは雪(ゆき)をかこへるものなり。鋸(のこぎり)にてザク/\と切(き)つて寄越(よこ)す。日盛(ひざかり)に、町(まち)を呼(よ)びあるくは、女(をんな)や兒(こ)たちの小遣取(こづかひとり)なり。夜店(よみせ)のさかり場(ば)にては、屈竟(くつきやう)な若(わか)い者(もの)が、お祭騷(まつりさわ)ぎにて賣(う)る。土地(とち)の俳優(やくしや)の白粉(おしろい)の顏(かほ)にて出(で)た事...
最初の悲哀 - 竹久 夢二
  • ...(いなり)様の行燈(あんどん)や、ビラ絵を描(か)いて、生活をしているのでありました。しかし、街子はたいそう幸福でした。というのは、父親は街子を、このうえもなく愛していたし、街子もまた父親を世の中で一番えらくて好(い)い人だと思っていました。母親が早くなくなったので、街子は小学校を卒業すると、家(うち)にいて、父親のため朝夕の食べものをつくったり、洗濯をしたり、夜おそく父親が仕事をするときに、熱いお茶を入れたりしました。家の外を風が吹くように、貧しいことなどは、ちっとも苦労ではありませんでした。  父親も街子も、ほんとに幸福(しあわせ)そうでありました。  何よりも好(よ)いことに、街子は...


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