かえる

 

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2009年10月20日 10:15:47
2010年01月8日 11:51:36
2009年11月3日 01:40:29
2010年01月1日 11:35:52
2010年02月1日 22:37:48

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百姓弥之助の話 01 第一冊 植民地の巻 - 中里 介山
  • ...でさえも学生であふれかえる。日本には人間の数も多いが学生の数も多いなあとあきれ返るばかりである。  弥之助の植民地の本村などでも昔は、小学校以上の学校へ通うものが一村のうちで一人か二人位のものであった。まして女の子に至っては尋常科四年生を卒業すれば充分だと云われたものであるが、今はもうちょっとしたところの農家でも女学校を出さなければ嫁入資格に欠けると云う様な事になっている。  どちらから見ても日本は人間がどしどしふえて行く、教育がずんずんはびこって行く、建築でも道路でもどしどし強化拡張されて行く、非常時の、農村疲弊のと云うけれども、そう云う都会中心の景気を表面から見ただけでは、すばらしい発...
鏡花氏の文章 - 中島 敦
  • ...の何物をもっても之にかえることのできない、唯一無二の表現術なのである。かかる作者自身の感情や感覚の裏打ちがあればこそ、氏の文章は、かくも人をひきつけるのである。単なる、きまぐれや思いつきだけであったなら、三十年の長い年月の間に必ずや、化の皮を現わしたことに違いないと、私は考えるのである。 (昭和八年七月発行、「学苑」第一号) 底本:「中島敦全集 3」ちくま文庫、筑摩書房    1993(平成5)年5月24日第1刷発行    2003(平成15)年3月20日第5刷発行 入力:門田裕志 校正:多羅尾伴内 2003年7月6日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、...
「道標」創作メモ - 宮本 百合子
  • ...F 四本で 電車でかえる。日没美しい(六時半)〔cafe'〕 を一つのみ マカロニーつくる。父も工合わるい スエ子と自分フジへ行ってすきやき サンミッシェルの角まで歩いて車    コンコードの美しさ    十時ごろはもう消える 夜十一時頃 ホテルモンソーへかえる  十月六日  カーテンから朝日この数日ない。 パン、茶をのんだらまた雨 板倉午后三時に。 きょうから一時間くり上げ(Summer time の終りか)  十月七日  クラマールにきまる フランス語  去年八月から仕事をしていないことを考えておそろしくなった。 mコンコードで会い ...
運 - 芥川 竜之介
  • ...)だから、中は鼻がつかえるほど狭い。が、簾の外の往来が、目まぐるしく動くのに引換えて、ここでは、甕(かめ)でも瓶子(へいし)でも、皆|赭(あか)ちゃけた土器(かわらけ)の肌(はだ)をのどかな春風に吹かせながら、百年も昔からそうしていたように、ひっそりかんと静まっている。どうやらこの家の棟(むね)ばかりは、燕(つばめ)さえも巣を食わないらしい。……  翁(おきな)が返事をしないので、青侍はまた語を継(つ)いだ。 「お爺(じい)さんなんぞも、この年までには、随分いろんな事を見たり聞いたりしたろうね。どうだい。観音様は、ほんとうに運を授けて下さるものかね。」 「左様でございます。昔は折々、そん...
山月記 - 中島 敦
  • ...を見、己の運命をふりかえる時が、最も情なく、恐しく、憤(いきどお)ろしい。しかし、その、人間にかえる数時間も、日を経るに従って次第に短くなって行く。今までは、どうして虎などになったかと怪しんでいたのに、この間ひょいと気が付いて見たら、己(おれ)はどうして以前、人間だったのかと考えていた。これは恐しいことだ。今少し経(た)てば、己(おれ)の中の人間の心は、獣としての習慣の中にすっかり埋(うも)れて消えて了(しま)うだろう。ちょうど、古い宮殿の礎(いしずえ)が次第に土砂に埋没するように。そうすれば、しまいに己は自分の過去を忘れ果て、一匹の虎として狂い廻り、今日のように途で君と出会っても故人(とも)...


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