こおろぎ

 

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2010年02月4日 23:25:00
2010年02月3日 02:41:01
2009年11月6日 20:05:32
2010年02月3日 02:21:16
2010年02月3日 02:36:12

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「こおろぎ」を含む小説

パンドラの匣 - 太宰 治
  • ...。その他、となかい、こおろぎ、たんてい、たまねぎなど、いろいろあるが、みんな陳腐だ。ただひとり、カクランというのがあって、これはちょっと、うまくつけたものだと思う。顔のはばが広くほっぺたが真っ赤に光っている助手さんがあって、いかにも赤鬼のお面を聯想(れんそう)させるのだが、さすがに、そこは遠慮して避けて、鬼の霍乱(かくらん)というわけで、カクランだ。着想が上品である。 「カクラン。」 「なんだい。」すまして答える。 「がんばれよ。」 「ようし来た。」と元気なものだ。霍乱に頑張(がんば)られては、かなわない。このひとに限らず、ここの助手さんたちは、少し荒っぽいところがあるけれども、本当は...
ジャン・クリストフ 04 第二巻 朝 - ロラン ロマン
  • ...でいなかった。蟋蟀(こおろぎ)の眠くなるような鳴声に耳を貸しながら、夢想に耽(ふけ)っていた。そしてなんの気もなく、祖父の動作を見守っていた。老人はクリストフの方に背中を向けていた。背をかがめて、雑草を取っていた。すると突然、すっくと立上り、両腕を空(くう)に打振り、それから一塊の物質のように、地面へ俯向(うつむ)けにばたりと倒れたのが、クリストフの眼についた。クリストフはちょっと笑いたくなった。ところがなお見ると、老人は身動きもしなかった。彼は呼びかけ、そばに駆けつけ、力の限りゆすぶった。恐ろしくなった。そこにかがんで、地面にぴったりついてるその大きな頭を、両手でもち上げようとした。頭は非常...
半七捕物帳 12 猫騒動 - 岡本 綺堂
  • ...た。くずれた壁の下にこおろぎが鳴いて、火の気のない空家は薄ら寒かった。  ここの家の前を通る傘の音がきこえて、大工の女房は外から帰って来たらしかった。      四  それから又半|※(とき)も経ったと思う頃に、濡れた草鞋の音がこの前を通って、隣りの家の門口(かどぐち)に止まった。猫婆の息子が帰って来たなと思っていると、果たして籠や盤台を卸すような音がきこえた。 「七ちゃん、帰ったの」  お初が隣りからそっと出て来たらしかった。そうして、土間に立って何か息もつかずに囁(ささや)いているらしかった。それに答える七之助の声も低いので、どっちの話も半七の耳には聴き取れなかったが、そ...
貧乏 - 幸田 露伴
  • ...まってからあ、寒蛬(こおろぎ)の悪く啼(な)きやあがるのに、よじりもじりのその絞衣(しぼり)一つにしたッ放(ぱな)しで、小遣銭(こづけえぜに)も置いて行かずに昨夜(ゆうべ)まで六日(むいか)七日(なのか)帰りゃあせず、売るものが留守(るす)に在(あ)ろうはずは無し、どうしているか知らねえが、それでも帰るに若干銭(なにがし)か握(つか)んで家(うち)へ入(へ)えるならまだしもというところを、銭に縁のあるものア欠片(かけら)も持たず空腹(すきっぱら)アかかえて、オイ飯を食わしてくれろッてえんで帰っての今朝(けさ)、自暴(やけ)に一杯(いっぺえ)引掛(ひっか)けようと云やあ、大方|男児(おとこ)は外...
古狢 - 泉 鏡花
  • ...向い合った……蟋蟀(こおろぎ)がないていた……」  蟋蟀は……ここでも鳴く。 「その紺屋だって、あったのは昔ですわ。垣も何にもなくなって、いまは草場(くさっぱ)でしたわね。」 「そうだっけな――実は、あのならびに一人、おなじ小学校の組の友だちが居てね。……八田なにがし……」 「そのお飯粒(まんまつぶ)で蛙を釣って遊んだって、御執心の、蓮池の邸(やしき)の方とは違うんですか。」  鯛はまだ値が出来ない。山の端(は)の薄(すすき)に顱巻(はちまき)を突合せて、あの親仁はまた反った。 「違うんだよ。……何も更(あらた)めて名のるほどの事もないんだけれど、子供ッて妙なもので、まわりに田があ...


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