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2009年11月1日 09:35:00
2010年01月4日 10:35:00
2009年11月11日 13:16:00
2009年05月23日 17:57:03
2009年10月20日 01:55:01
  • メニュー - こなたω症候群 - メニュー 記事5を表示記事5を非表示 2009-10-20 01:55 記事の概要:
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備忘録 - 寺田 寅彦
  • ...子(しきし)の此方(こなた)の世界に対する執着が生々しいリアルな姿で表現されている。そしてその表現の効果の最も強烈なものは毎日の三度の食事と間食とのこくめいな記録である。「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」から「ヌク飯」や「菓子パン」や「マグロノサシミ」やいろいろの、さも楽しみそうに並べしるしたごちそうを除去して考える事は不可能である。 「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」の中の日々の献立表は、この命がけで書き残された稀有(けう)の美しい一大詩編の各章ごとに規則正しく繰り返されるリフレインでありトニカでなければならない。      夏  近年になって、たぶん大正八年の病気以来の事と思うが...
鼠頭魚釣り - 幸田 露伴
  • ...十間の外に遠ざけて、こなたのさまを伺ひ居れり。  弟は如何に、父上はと見るに、弟も父上も竿を手にして余念も無げに水の上を見つめたるさま、更に憐む垂綸の叟、静かなること沙上の鷺の若(ごと)し、といへる詩の句も想ひ浮めらる。父上弟のみならず、眼も遥かに見渡す限りの人※「きゃたつ」に乗りていと静かに控へぬは無ければ、まことに脚長き禽の群れて水に立てるが如く、また譬へば野面に写真機を据えたるを見るが如し。腰を安んずるところ方一尺ばかりを除きては身の囲り皆水なれば、まことに傍観(わきめ)は心細げなれど、海浅くして沙平らかなるところの事とて、まことは危(あやふ)げ更に無く、海原に我たゞ一人立ちたる心地よ...
白金之絵図 - 泉 鏡花
  • ...に、大根の葉のかなたこなたに青々と伸びたを視(なが)めて、 「さて世はめでたい、豊年の秋じゃ、つまみ菜もこれ太根(ふとね)になったよ。」  と、一つ腰を伸(の)して、杖(つえ)がわりの繻子張(しゅすばり)の蝙蝠傘(こうもりがさ)の柄に、何の禁厭(まじない)やら烏瓜(からすうり)の真赤(まっか)な実、藍(あい)、萌黄(もえぎ)とも五つばかり、蔓(つる)ながらぶらりと提げて、コツンと支(つ)いて、面長で、人柄な、頤(あご)の細いのが、鼻の下をなお伸(のば)して、もう一息、兀(はげ)の頂辺(てっぺん)へ扇子を翳(かざ)して、 「いや、見失ってはならぬぞ、あの、緑青色(ろくしょういろ)した鳶(と...
神鑿 - 泉 鏡花
  • ...(くだ)らず、此方(こなた)は低(ひく)い濠(ほり)の岸(きし)の、すぐ灰色(はいいろ)の水(みづ)に成(な)る、角組(つのぐ)んだ蘆(あし)の上(うへ)へ、引上(ひきあ)げたか、浮(うか)べたか、水(みづ)のじと/\とある縁(へり)にかけて、小船(こぶね)が一艘(いつそう)、底(そこ)つた形(かたち)は、処(ところ)がら名(な)も知(し)れぬ大(おほい)なる魚(うを)の、がくり、と歯(は)を噛(か)んだ白髑髏(しやれかうべ)のやうなのがある。          四  処(ところ)が其(そ)の小船(こぶね)は、何(なん)の時(とき)か、向(むか)ふ岸(ぎし)から此(この)岸(きし)...
五重塔 - 幸田 露伴
  • ...押問答せし末|此方(こなた)に来りて、拳骨で額を抑へ、何(どう)も済みませんでした、ありがたうござりまする、と無骨な礼を為たるも可笑(をかし)。        其二  火は別にとらぬから此方(こち)へ寄るがよい、と云ひながら重げに鉄瓶を取り下して、属輩(めした)にも如才なく愛嬌を汲んで与(や)る櫻湯一杯、心に花のある待遇(あしらひ)は口に言葉の仇繁きより懐かしきに、悪い請求(たのみ)をさへすらりと聴て呉れし上、胸に蟠屈(わだかま)りなく淡然(さつぱり)と平日(つね)のごとく仕做(しな)されては、清吉却つて心羞(うらはづ)かしく、何(どう)やら魂魄(たましひ)の底の方がむづ痒いやうに...


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