さんま

 

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2009年12月30日 19:51:17
2009年10月21日 00:39:59
2010年01月16日 01:56:01
2010年02月4日 10:56:05
2009年11月10日 13:31:04

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自由画稿 - 寺田 寅彦
  • ...はもちろん奥さんや娘さんまでのぞきに出て来て、道化た面をかぶった異風な小こじきの狂態に笑いこける。そこには一種のなんとなく窈窕(ようちょう)たる雰囲気(ふんいき)があったことを当時は自覚しなかったに相違ないが、かなりに鮮明なその記憶を今日分析してみてはじめて発見するのである。粥釣(かゆつ)りが子供ばかりでなくむしろおとなによって行なわれたかと思わるる昔ではこうした雰囲気があるいはかなりに重要な意義をもっていたのではないかとも想像されるのである。  自分の宅(うち)へ来る粥釣りを内側から見物した場合のほうが多かったように思う。粥釣りに来るおおぜいの中でも勇敢なのは堂々と先頭に立ってやって来るが...
和太郎さんと牛 - 新美 南吉
  • ...んでいる、おトキばあさんまでやってきたところを見ると、おりのにおいは、五町も流れていったにちがいありません。  みんながあつまってきたとき、和太郎さんは車のまわりをうろうろしていました。  「こりゃ、おれの罪じゃない。おりというやつは、ゆすられるとふえるもんだ。牛車(ぎゅうしゃ)でごとごとゆすられてくるうちに、ふえたんだ。それに、このぬくとい陽気だから、よけいふえたんだ」 と和太郎さんは、旦那(だんな)にするいいわけを、村の人びとにむかっていいました。  「そうだ、そうだ」 と人びとはあいづちをうちながら、道にたまった、たくさんのおりをながめて、のどをならしました。  「さて、こり...
白髪鬼 - 岡本 綺堂
  • ...さんばかりでなく、奥さんまでが本当にそう信じているならば、山岸のために進んでその寃(えん)をすすぐのが自分の義務であると思いました。それにしても、本人の山岸はそんな騒ぎを知っているのかどうか、まずそれを訊きただしておく必要があるとも考えたので、飯を食ってしまうとすぐに二階を降りて山岸の部屋へたずねていくと、山岸はわたしよりもさきに夕飯をすませて、どこへか散歩に出て行ったということでした。  わたしも頭がむしゃくしゃして、再び二階の部屋へもどる気にもなれなかったので、何がなしに表へふらりと出てゆくと、そのうしろ姿をみて、奥さんがあとから追って来ました。 「須田さん、須田さん。」  呼びとめ...
寸情風土記 - 泉 鏡花
  • ...(めぐろ)の秋刀魚(さんま)の儀(ぎ)にあらず、實際(じつさい)の筍(たけのこ)なり。百々女木町(どゞめきまち)も字(じ)に似(に)ず音(おん)強(つよ)し。  買物(かひもの)にゆきて買(か)ふ方(はう)が、(こんね)で、店(みせ)の返事(へんじ)が(やあ/\。)歸(かへ)る時(とき)、買(か)つた方(はう)で、有(あり)がたう存(ぞん)じます、は君子(くんし)なり。――ほめるのかい――いゝえ。  地震(ぢしん)めつたになし。しかし、其(そ)のぐら/\と來(く)る時(とき)は、家々(いへ/\)に老若(らうにやく)男女(なんによ)、聲(こゑ)を立(た)てて、世(よ)なほし、世(よ)なほし、...
幻談 - 幸田 露伴
  • ...を獲ろうとする三昧(さんまい)になりますと、上品でもなく、遊びも苦しくなるようでございます。  そんな釣は古い時分にはなくて、澪(みよ)の中(うち)だとか澪がらみで釣るのを澪釣(みよづり)と申しました。これは海の中に自(おのず)から水の流れる筋(すじ)がありますから、その筋をたよって舟を潮(しお)なりにちゃんと止(と)めまして、お客は将監(しょうげん)――つまり舟の頭(かしら)の方からの第一の室(ま)――に向うを向いてしゃんと坐って、そうして釣竿を右と左と八(はち)の字のように振込(ふりこ)んで、舟首(みよし)近く、甲板(かっぱ)のさきの方に亙(わた)っている簪(かんこ)の右の方へ右の竿、左...

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