しのぶ

 

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2010年01月19日 04:16:07
2010年01月19日 05:21:14
2010年01月19日 11:51:14
2010年01月19日 17:11:22
2010年01月20日 05:01:10

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観画談 - 幸田 露伴
  • ...端に生えている瓦葦(しのぶぐさ)が雨にたたかれて、あやまった、あやまったというように叩頭(おじぎ)しているのが見えたり隠れたりしている。空は雨に鎖(とざ)されて、たださえ暗いのに、夜はもう逼(せま)って来る。なかなか広い庭の向うの方はもう暗くなってボンヤリとしている。ただもう雨の音ばかりザアッとして、空虚にちかい晩成先生の心を一ぱいに埋(う)め尽しているが、ふと気が付くとそのザアッという音のほかに、また別にザアッという音が聞えるようだ。気を留めて聞くと慥(たしか)に別の音がある。ハテナ、あの辺か知らんと、その別の音のする方の雨煙|濛※(もうもう)たる見当(けんとう)へ首を向けて眼を遣(や)ると...
大菩薩峠 34 白雲の巻 - 中里 介山
  • ...、たしかに桃山の昔をしのぶ豪華のもので、他に比すべきものはない。苟(いやしく)もその道に精進しようとするものは、一枚の絵のために、千里の道を遠しとせざるほどの意気が無ければならん。それに就いて思い起すことは、永徳ももとより結構に相違ないが――伊達家(だてけ)には、まだ一つ、天下に掛替えのない筆蹟があるはずじゃ、それを御承知か」 「伊達家のことでござるから、それは天下に掛替えのない宝が一つや二つではござるまいが――刀剣であろう、茶器であろう、これらは拙者に於てあまり渇望もいたさぬし、また渇望いたしたからとて、拙者のような乞食画かきに、わざわざ宝蔵を開いて見せる物好きな三太夫もござるまいとあきら...
註釈与謝野寛全集 - 与謝野 晶子
  • ...う。 騒音は猶しのぶべし一やうに労働服を著たるさびしさ  これも象徴歌である。ソビエツトの都会を見たもののやうに云つてあるが、作者の意はあの下品な騒(さわが)しい物音まではまだ辛抱も出来るが、誰れ一人変つた服装をした者のない労働服ばかりの人の群を眺めて居なければならないことは実に不幸であると云つて、文学の平俗化、多衆化を悲しんでゐる。 憂きときは薔薇をば嗅ぎてうち振りぬ胸に十字を描(か)く僧の如  悲しい気もちの起る時は薔薇を嗅いで、其れから薔薇の花を手で振つて見るのが自分の癖である。事に触れては天主の名を唱へて十字を胸に描く宗教家の如く、これは最も神聖な気分でしてゐる...
恋衣 - 山川 登美子
  • ...ひを葉に染めて泣くにしのぶに陰よき芭蕉 扇なす彩羽(あやは)の孔雀鳥の王おごりの塵を吹く春のかぜ 大原女(おはらめ)のものうるこゑや京の町ねむりさそひて花に雨ふる おばしまの牡丹の花に額(ぬか)たれて春の真昼をうつつなき人 幸(さち)はいま靄(もや)にうかびぬ夢はまたしづかに降(お)りて君と会ひにけり 薔薇(ばら)もゆるなかにしら玉ひびきしてゆらぐと覚ゆわが歌の胸 せめてただ女神(めがみ)の冠(かむり)しろ百合の花のひとつと光(ひかり)そへむまで 地にわが影|空(そら)に愁の雲のかげ鳩よいづこへ秋の日往ぬる 虹の輪の空(そら)にながきをたぐりませ...
百姓弥之助の話 01 第一冊 植民地の巻 - 中里 介山
  • ...族等のしのばんとしてしのぶあたわざる人情の発露である、戦争にはそれがつらい、ただそれだけがつらい、この悲痛をしのぶ心境に向っては無限の同情を寄せなければならぬ。        十二  軽便炭焼は成功した、試験としては先ず上々であると云わなければならぬ、約五俵の木炭が取れた、これで自給は成功した、この方法は農家一般に流行(はや)らせたいものだ、素材そのままで炉(ろ)にもやす方法から炭化生活に入る生活改善の第一段と云えよう。  この方法は別に図解で示す積りであるが、火を焚きつけてから盛んに煽り内部に燃えついた時分を見計らい焚きつけ口をふさいで次に後ろの風入口から火を吹く迄の限度――こ...


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