じゅうじゅう

 

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2009年10月19日 13:55:02
2009年10月19日 15:01:18
2010年01月11日 10:21:07

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「じゅうじゅう」を含む小説

廿九日の牡丹餅 - 岡本 綺堂
  • ...。今更おもえば重々(じゅうじゅう)の心得ちがいで、それがためにおふくろが殺されるようにもなったのでございます。  どう考えても、わたくしは馬鹿でございました。師匠の意見に従って、自分の家にじっとしていればよかったのですが、いったん姿をかくした以上、なおさら自分に疑いがかかったような気がしまして、七月から八月にかけて五十日ほどの間は所々方々(しょしょほうぼう)をうろ付いていました。まず小田原まで踏み出しましたが、箱根のお関所がありますので、熱海の方角へ道を換えて、この湯治場(とうじば)に半月ほども隠れていました。それから引っ返して江の島、鎌倉……。こう申すと、なんだか遊山(ゆさん)旅のようでご...
冬 - 芥川 竜之介
  • ...です。御厚意は重々(じゅうじゅう)感謝しますけれども、判事の感情を害すると、反(かえ)って御厚意に背(そむ)きますからと頭を下げて頼んでいるんです。」  従姉(いとこ)は瓦斯(ガス)暖炉の前に坐ったまま、アストラカンの帽をおもちゃにしていた。僕は正直に白状すれば、従兄の弟と話しながら、この帽のことばかり気にしていた。火の中にでも落されてはたまらない。――そんなことも時々考えていた。この帽は僕の友だちのベルリンのユダヤ人町を探がした上、偶然モスクヴァへ足を伸ばした時、やっと手に入れることの出来たものだった。 「そう言っても駄目(だめ)ですかね?」 「駄目どころじゃありません。僕は君たちのた...
竜 - 芥川 竜之介
  • ...ものは自分だと重々(じゅうじゅう)承知しながら、それでも恵印は次第次第に情けない気もちが薄くなって、自分も叔母の尼と同じように飽かず池の面(おもて)を眺め始めました。また成程(なるほど)そう云う気が起りでも致しませんでしたら、昇る気づかいのない竜を待って、いかに不承不承(ふしょうぶしょう)とは申すものの、南大門(なんだいもん)の下に小一日(こいちにち)も立って居る訳には参りますまい。 「けれども猿沢の池は前の通り、漣(さざなみ)も立てずに春の日ざしを照り返して居るばかりでございます。空もやはりほがらかに晴れ渡って、拳(こぶし)ほどの雲の影さえ漂って居る容子(ようす)はございません。が、見物は...
馬 - 佐左木 俊郎
  • ...ね)はまるで焼け石へじゅうじゅうと水を滴らすようなものであった。 「お母(が)あ! 俺が日傭(ひでま)で取って来た銭(ぜに)だけは蓄(た)めでてけれ。馬を買うのだから。」  伝平はそんな風に言うのだった。 「蓄めで置きてえのは山々だどもよ。ふんだが、馬を買うのにあ、三月(みつき)も四月(よつき)も、飲まず食わずに稼がなくちゃなんめえぞ。馬も欲しいが、生命(いのち)も欲しいから、なんとも仕方ねえよ。」  母親は哀れっぽく言うのであった。伝平は仕方なく、そのまま日傭などを続けていたが、十八の歳の早春の、農閑期の間に、彼は突然いなくなってしまった。そしてそのまま半年ばかりは、どこへ行っている...
城のある町にて - 梶井 基次郎
  • ...くり捜しかけるのを、じゅうじゅうと音をさせて煙草を呑(の)んでいた兄は 「扇子なんかどうでもええわな。早う仕度(したく)しやんし」と言って煙管(きせる)の詰まったのを気にしていた。  奥の間で信子の仕度を手伝ってやっていた義母(はは)が 「さあ、こんなはどうやな」と言って団扇(うちわ)を二三本寄せて持って来た。砂糖屋などが配って行った団扇である。  姉が種々と衣服を着こなしているのを見ながら、彼は信子がどんな心持で、またどんなふうで着付けをしているだろうなど、奥の間の気配に心をやったりした。  やがて仕度ができたので峻(たかし)はさきへ下りて下駄を穿(は)いた。 「勝子(姉夫婦の娘...

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