みくに

 

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2010年02月1日 19:24:17
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ちるちる・みちる - 山村 暮鳥
  • ...イア そして天國(みくに)へゆきました  先生(せんせい)は奥樣(おくさま)と、夜晝(よるひる)、病床(ベツド)の側(そば)を離(はな)れませんでした。そして身(み)を碎(くだ)いて看護(かんご)をなされました。先生(せんせい)は「自分(じぶん)にかはれるものならば喜(よろこ)んで代(かは)つてやりたい」と沁々(しみ/″\)、その時(とき)、わたしに言(ゆ)はれました。それを聽(き)いた刹那(せつな)のわたしは、その神樣(かみさま)のやうなことを仰(おつしや)る先生(せんせい)を、心(こゝろ)の中(なか)で、手(て)をあはせて拜(をが)んでゐました。  子(こ)をおもふ此(こ)の尊(...
幕末維新懐古談 78 谷中時代の弟子のこと - 高村 光雲
  • ...いた人で越前|三国(みくに)の出身滝川という人を弟子にしました。これは毎度話しに出た彼の塩田真氏の世話で参った人であります。三年ばかり宅にいました。この人もまた実に不思議な人で、器用というのは全くこういう人の代名詞かと私はいつも思ったことであります。まず、たとえば、料理が出来る。経師屋(きょうじや)が出来る。指物(さしもの)が出来る。ちょっと下駄の鼻緒をすげても、まるで本職……すべてこんな調子ですることが素人ばなれがしているのです。しかも仕事が非常に早く屈托もなく、すらすらとやって退(の)ける。それから編み物が旨(うま)い。チクチク針を運ぶ手などは見ても面白いようでした。また月琴(げっきん)が...
夜叉ヶ池 - 泉 鏡花
  • ... 三国岳(みくにだけ)の麓(ふもと)の里に、暮六(くれむ)つの鐘きこゆ。――幕を開く。 萩原晃(はぎわらあきら)この時|白髪(しらが)のつくり、鐘楼(しょうろう)の上に立ちて夕陽(せきよう)を望みつつあり。鐘楼は柱に蔦(つた)からまり、高き石段に苔(こけ)蒸し、棟には草生ゆ。晃やがて徐(おもむろ)に段を下りて、清水に米を磨(と)ぐお百合(ゆり)の背後に行(ゆ)く。 晃 水は、美しい。いつ見ても……美しいな。 百合 ええ。 その水の岸に菖蒲(あやめ)あり二三輪小さき花咲く。 晃 綺麗(きれい)な水だよ。(微笑(ほほえ)む。) 百合 (白髪の鬢(びん)に手...
墨汁一滴 - 正岡 子規
  • ...はくは皇御国(すめらみくに)の大道(おおみち)を行け   失題 大君(おおきみ)の御稜威加賀焼(みいつかがやく)日之本荷(ひのもとに)狂業須流奈(たわわざするな)痴廼漢人(おそのからびと) (二月二十二日)  以上挙ぐる所を以て元義の歌の如何なるかはほぼこれを知る事を得べし。元義は終始万葉調を学ばんとしたるがためにその格調の高古(こうこ)にして些(いささか)の俗気なきと共にその趣向は平淡にして変化に乏しきの感あり。されど時としては情の発する所格調の如何(いかん)を顧みるに遑(いとま)あらずしてやや異様の歌となる事なきに非ず。例   高階謙満宅宴飲 天照皇御神(あ...
市川九女八 - 長谷川 時雨
  • ...活動|劇場(しばい)みくに座で、一日三回興業に、山姥(やまうば)や保名(やすな)を踊り、楽屋で衣裳(いしょう)を脱ごうとしかけて卒倒し、そのままになってしまったのだった。大阪で溜(ため)て来た金は、九女八が、何か計画して考えていたことには用いられず、終焉(しゅうえん)の用意となってしまったのだが、台助は、そんな予感がしたのかどうか、ふいと、仕かけていたその談話を打ち切って、 「俺は、ちょいとその事で、出かけてくる。」 と着更(きがえ)をしかけたところへ、静枝が名刺を読みながら来て、 「お師匠さんの芸談を聴きに来た、演芸の方の記者(かた)らしいのですよ。談話(はなし)といてくだすった方が好...

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