みどり

 

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2010年02月6日 02:49:38
2009年12月15日 20:41:58
2010年01月19日 17:01:22
2010年01月20日 05:46:11
2009年11月29日 21:24:02

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凾館港春夜光景 - 宮沢 賢治
  • ... マオカヨコハマ船燈みどり、   フナカハロモエ汽笛は八時   うんとそんきのはやわかり、   かいりくいっしょにわかります 海ぞこのマクロフィスティス群にもまがふ、 巨桜の花の梢には、 いちいちに氷質の電燈を盛り、 朱と蒼白のうっこんかうに、 海百合の椀を示せば 釧路地引の親方連は、 まなじり遠く酒を汲み、 魚の歯したワッサーマンは、 狂ほしく灯影を過ぎる   ……五がつははこだてこうえんち、     えんだんまちびとねがひごと、     うみはうちそと日本うみ、     りゃうばのあたりもわかります…… 夜ぞらにふるふビオロンと銅鑼、 サミセンにもつれる...
永遠のみどり - 原 民喜
  • 永遠のみどり 原民喜  梢をふり仰ぐと、嫩葉のふくらみに優しいものがチラつくやうだつた。樹木が、春さきの樹木の姿が、彼をかすかに慰めてゐた。吉祥寺の下宿へ移つてからは、人は稀れにしか訪ねて来なかつた。彼は一週間も十日も殆ど人間と会話をする機会がなかつた。外に出て、煙草を買ふとき、「タバコを下さい」といふ。喫茶店に入つて、「コーヒー」と註文する。日に言葉を発するのは、二ことか三ことであつた。だが、そのかはり、声にならない無数の言葉は、絶えず彼のまはりを渦巻いてゐた。  水道道路のガード近くの叢に、白い小犬の死骸がころがつてゐた。春さきの陽を受けて安らかにのびのびと睡つてゐるやうな恰...
華厳滝 - 幸田 露伴
  • ...の袖さへ青む杉の翠(みどり)の蔭を、煙草(たばこ)の烟吹きながら歩くむかしに返すことも出來ないことであるから是非無いとして、日光へは一夜宿つて東照宮其他を拜觀すべきであるが、それはすでに二人共に幾度か濟ませてゐることでもあり今度の目的でもないから、いきなりプー/\と山へ上つたが、馬返しまではたゞ一飛びであつた。それからは地名があらはしてゐる如く山路けはしくなるので、道路は文明のお蔭で汗も流さず車中に安坐しながら登り得るものゝ、時々急勾配の電光形状の屈曲角になると、車も一寸(ちよつと)逆行して方向を鹽梅(あんばい)しなければ登れぬところも有つて、山嘴(さんし)突端の逆行は餘り好い心持では無い。け...
逗子より - 泉 鏡花
  • ...けて此の頃や、山々のみどりの中に、白百合の俤こそなつかしく涼しく候へ。  なかにも、尊く身にしみて膚寒きまで心涼しく候は、当田越村久野谷なる、岩殿寺のあたりに候。土地の人はたゞ岩殿と申して、石段高く青葉によづる山の上に、観世音の御堂こそあり候。  停車場(ステエシヨン)より、路を葉山の方にせず、鎌倉の新道、鶴ヶ岡までトンネルを二つ越して、一里八町と申し候方に、あひむかひ候へば、左に小坪の岩の根、白波の寄するを境に、青田と浅緑の海とをながめ、右にえぞ菊、孔雀草、浦島草、おいらん草の濃き紅、おしろい草、装を凝したる十七八の農家つゞきに、小さく停車場の全幅を望みつゝ、やがて、踏切を越して、道のほ...
五重塔 - 幸田 露伴
  • ...山の色をとゞめて翠(みどり)の※ひ一しほ床しく、鼻筋つんと通り眼尻キリヽと上り、洗ひ髪をぐる/\と酷(むご)く丸(まろ)めて引裂紙をあしらひに一本簪(いつぽんざし)でぐいと留めを刺した色気無の様はつくれど、憎いほど烏黒(まつくろ)にて艶ある髪の毛の一綜(ふさ)二綜後れ乱れて、浅黒いながら渋気の抜けたる顔にかゝれる趣きは、年増嫌ひでも褒めずには置かれまじき風体(ふうてい)、我がものならば着せてやりたい好みのあるにと好色漢(しれもの)が随分頼まれもせぬ詮議を蔭では為べきに、さりとは外見(みえ)を捨てゝ堅義を自慢にした身の装(つく)り方、柄の選択(えらみ)こそ野暮ならね高が二子(ふたこ)の綿入れに繻...


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