ゆうちょ

 

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2009年12月18日 01:00:31
2010年02月5日 17:18:02
2010年01月18日 07:36:29
2010年01月30日 15:34:28
2010年02月3日 21:20:00

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半島一奇抄 - 泉 鏡花
  • ...(ぎせる)で、悠暢(ゆうちょう)としてうまそうに喫(の)んでいました。  目の前へ――水が、向う岸から両岐(ふたつ)に尖(とが)って切れて、一幅(ひとはば)裾拡(すそひろ)がりに、風に半幅を絞った形に、薄い水脚が立った、と思うと、真黒(まっくろ)な面(つら)がぬいと出ました。あ、この幽艶(ゆうえん)清雅な境へ、凄(すさ)まじい闖入者(ちんにゅうしゃ)! と見ると、ぬめりとした長い面が、およそ一尺ばかり、左右へ、いぶりを振って、ひゅっひゅっと水を捌(さば)いて、真横に私たちの方へ切って来る。鰌(どじょう)か、鯉(こい)か、鮒(ふな)か、鯰(なまず)か、と思うのが、二人とも立って不意に顔を見合わ...
グロリア・スコット号 - ドイル アーサー・コナン
  • ...り、貴下の、雄鳥雉(ゆうちょうきじ)の、逃亡せる、ことを、信ぜられよ。  と、それには書いてあった。  私がこの不可解な手紙を読み終って顔を上げた時、私は、ホームズがニヤニヤ変な笑い方をしながら、私の顔に浮ぶ表情を眺めているのに気がついた。 「少なからずまごつかされたようだね」  彼は云った。 「私にはこんな手紙が、どうして恐怖を引き起こしたのかどう考えても分からないね。ただ奇怪だと思われるだけだよ」 「まあ、その通りだ。しかも事実は、それを読んだ男は、その通達書が、まるでピストルの台尻ででもあったかのように、そのためにすっかりたたきのめされてしまったのだ。その男は上品な剛直な...
足迹 - 徳田 秋声
  • ...した時のように悠長(ゆうちょう)に構え込んで酒や下物(さかな)を取って、ほしいままに飲んだり食ったりした。 「田舎の地酒もここがおしまいだで、お前もまあ坐って一つやれや。」と、父親はきちんと坐って、しゃがれたような声で言って、妻に酒を注(つ)いだ。  母親は泣き立てる乳呑(ちの)み児(ご)を抱えて、お庄の明朝(あした)の髪を結(ゆ)ったり、下の井戸端(いどばた)で襁褓(むつき)を洗ったりした。雨の降る日は部屋でそれを乾(ほ)さなければならなかった。 「鼻汁(はな)をたらしていると、東京へ行って笑われるで、綺麗(きれい)に行儀をよくしているだぞ。」と、父親はお庄の涕汁(はな)なぞを拭(か)...
永日小品 - 夏目 漱石
  • ...。元来が優美な悠長(ゆうちょう)なものとばかり考えていた掛声は、まるで真剣勝負のそれのように自分の鼓膜(こまく)を動かした。自分の謡(うたい)はこの掛声で二三度波を打った。それがようやく静まりかけた時に、虚子がまた腹いっぱいに横合から威嚇(おどか)した。自分の声は威嚇されるたびによろよろする。そうして小さくなる。しばらくすると聞いているものがくすくす笑い出した。自分も内心から馬鹿馬鹿しくなった。その時フロックが真先に立って、どっと吹き出した。自分も調子につれて、いっしょに吹き出した。  それからさんざんな批評を受けた。中にもフロックのはもっとも皮肉であった。虚子は微笑しながら、仕方なしに自分...
思い出す事など - 夏目 漱石
  • ...す事のできない悠長(ゆうちょう)な心をめでたく意識しながら読んで見た。――余は今の青年のうちに列仙伝を一枚でも読む勇気と時間をもっているものは一人もあるまいと思う。年を取った余も実を云うとこの時始めて列仙伝と云う書物を開けたのである。  けれども惜しい事に本文は挿画ほど雅(が)に行かなかった。中には欲の塊(かたまり)が羽化(うか)したような俗な仙人もあった。それでも読んで行くうちには多少気に入ったのもできてきた。一番|無雑作(むぞうさ)でかつおかしいと思ったのは、何ぞと云うと、手の垢(あか)や鼻糞(はなくそ)を丸めて丸薬(がんやく)を作って、それを人にやる道楽のある仙人であったが、今ではその...


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