ゆうゆう

 

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2009年10月23日 02:10:40
2009年10月19日 13:40:02
2009年10月17日 23:36:02
2010年01月4日 20:36:28
2009年10月24日 05:35:01

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ヤトラカン・サミ博士の椅子 - 牧 逸馬
  • ...そう高く遠く、悠々(ゆうゆう)と満ち広がった。そうして、この、物理の懊悩(おうのう)と、天体の憂患と、犬猫(いぬねこ)の狼狽(ろうばい)と、人知の粉砕のすぐあとに来たものは、ふたたび天地の整頓(せいとん)であり、その謳歌(おうか)であり、|ひまわり(サン・フラワー)どもの太陽への合唱隊だった。が、そこに新生した蒼穹(そうきゅう)は、全く旧態をやぶったすがただった。白髪白髯(はくはつはくぜん)の博識たちがあっとおどろいているうちに、山から山へ、いつの間にか脈々たる黄道(こうどう)の虹(にじ)が横たわっていた。暗黒と光明の前表は、鹹湖(かんこ)にも、多島海にも、路傍の沼にも、それこそ、まるで水草の...
放浪作家の冒険 - 西尾 正
  • ...どうってことはない。ゆうゆうと座にもどってくいかけのパンをむしゃくしゃほおばりはじめた。ところへ山高帽をかぶった黒服のでっぷりふとった男が、官服の巡査ともども、たいへん紳士的な、ものやわらかな物腰ではいってきて、巡査にみはらせておいて自分はなにをするかと思ったら、部屋じゅうの押入れをひっかきまわし、売っても値にならないために詮方なく鼠のかじるのにまかせっぱなしのわずかばかりのおれの蔵書を、てあたりしだいにひんめくった挙句 「ほかにもう隠し場所はありませんかね」  ときた。ないと答えると、まだ疑わしそうな顔をしていたが、 「食事を終えたら、ではそろそろ、でてくれたまえ」  といい、ポケッ...
大宇宙遠征隊 - 海野 十三
  • ...よう」  艇長は、ゆうゆうと服を着かえだした。 「おい風間、お前は知らんだろうが、今日はこの噴行艇から、とてもめずらしいものが見えるぞ。宇宙旅行の、ほんとうの味は、今日はじめて出てくるといっていいのだ。おい、わしの話を聞いて、ちっとは悦(よろこ)べよ」  艇長は、けげんな顔の三郎をかるくからかった。    当直の報告 「艇長。そのめずらしいものとは、一たいどんなものですか。早くおしえてください。ぼく、早くききたくてしようがないなあ」  風間三郎は、すこし鼻にかかったこえで、艇長にねだった。 「はははは。それをききたいのか。まあ、今話をしてしまっちゃ、あとでおもしろ...
大空魔艦 - 海野 十三
  • ...。つまり二台編隊で、ゆうゆうと空をとんでいるのである。  一体どこをとんでいるのだろう。そしてどこへゆくのだろう。  丁坊は、窓から地上をのぞいてみた。  見なれない景色がみえた。雪がふっていてまっしろだ。いや、氷山のようなものも見える。空は、いまにも泣きだしそうに灰色であった。 「ずいぶん北の方らしい」  丁坊は、そのときはまだなんにも分らなかった。氷の山が見えたり雪がいちめんにふっているから、北の方の国だと思ったばかりであった。  もしそのとき丁坊が、いま窓から下に見える土地が北極にごくちかい寒帯地方だと知ったらどんなにおどろくだろう。  いや、そんなことにおどろかなくてもい...
幕末維新懐古談 54 好き狆のモデルを得たはなし - 高村 光雲
  • ...ろ)んだままで悠々(ゆうゆう)としている処、どうも動物とはいえ甚だ権が高い。 「名は何んというのかね」 「種(たね)っていうんだって教えてくれました」  国さんはいっている。  私が「種(たね)、種」って呼んで見ますと、やがて、のっそりと起き出て来ました。出たのをよく視(み)ますと、まるで葉茶屋の狆とは雲泥万里(うんでいばんり)の相違で、同じ狆とはいいながら、似ても似つかぬような風采です。のそりと畳の上を歩く音がバサリというように聞えます。バサバサと畳の音がするのです。そうして悠々然と四方(あたり)に人もおらぬといった風に構えている処は鷹揚(おうよう)といって好いか、寛大といって好いか...

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