らっきょ

 

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2010年01月28日 17:46:28
2009年05月29日 09:45:01
2009年11月16日 19:37:02
2009年11月20日 18:20:05
2009年11月24日 16:00:06

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貧乏 - 幸田 露伴
  • ...(みつづけ)の辣薑(らっきょう)少し盛(も)られて、その臭気(におい)烈(はげ)しく立(た)ち渡(わた)れり。男はこれに構わず、膳の上に散りし削(かい)たる鰹節を鍋の中(うち)に摘(つま)み込(こ)んで猪口(ちょく)を手にす。注(つ)ぐ、呑(の)む。 「いいかエ。 「素敵だッ、やんねえ。  女も手酌(てじゃく)で、きゅうと遣(や)って、その後徳利を膳に置く。男は愉快気(ゆかいげ)に重ねて、 「ああ、いい酒だ、サルチルサンで甘(あめ)え瓶(びん)づめとは訳が違う。 「ほめてでももらわなくちゃあ埋(うま)らないヨ、五十五銭というんだもの。 「何でも高くなりやあがる、ありがてえ世界(せけ...
鑢屑 - 寺田 寅彦
  • ...がする。パンの皮や、らっきょうや、サラダや、独活(うど)や、そんなものでも、音を立てて食うことに異常な幸福を感じる。  歯のいい人は、おそらく、この卑近な幸福を自覚する僥倖(ぎょうこう)を持たないに相違ない。  この幸福がいつまで持続するか疑問である。たぶん一種の指数曲線か何かに従って、漸近的にゼロに向かって行くだろう。  こんな幸福があまり持続しては、困る事だろう。幸福も不幸福も、変化の瞬間が最高点で、それからあとは、大地震の余震のように消えて行く。  そのおかげで、われわれは、こうやって生きて行かれるのかもしれない。          十八  入歯は、やはり西洋人のこし...
顎十郎捕物帳 04 鎌いたち - 久生 十蘭
  • ...ているのは、辣薤面(らっきょうづら)のひどく仔細らしい番頭で、魚釣りの縁起、釣りの流派、潮のみちひきから餌のよしあしと、縷(る)々としてうむことがない。  阿古十郎のほうは、例のごとく、垢染んだ一枚看板の羽二重の素袷、溜塗(ためぬり)のお粗末な脇差を天秤(てんびん)差しにし、懐から手先を出して、へちまなりの、ばかばかしくながい顎の先を撫でながら、飽きたような顔もしないでのんびりときいている。……なにしろ、日も永いので。 「……いったい、この青鱚(あおぎす)釣りともうしますのは、寛文のころ、五大力仁平(ごだいりきにへい)という人が釣ったのがはじめだとされているんでございまして、春の鮒の乗ッ込...
カーライル博物館 - 夏目 漱石
  • ...細君は上出来の辣韮(らっきょう)のように見受けらるる。今余の案内をしている婆さんはあんぱんのごとく丸(ま)るい。余が婆さんの顔を見てなるほど丸いなと思うとき婆さんはまた何年何月何日を誦(じゅ)し出した。余は再び窓から首を出した。  カーライル云う。裏の窓より見渡せば見ゆるものは茂る葉の木株、碧(みど)りなる野原、及びその間に点綴(てんてつ)する勾配(こうばい)の急なる赤き屋根のみ。西風の吹くこの頃の眺(なが)めはいと晴れやかに心地よし。  余は茂る葉を見ようと思い、青き野を眺(なが)めようと思うて実は裏の窓から首を出したのである。首はすでに二|返(へん)ばかり出したが青いものも何にも見えぬ...
駅夫日記 - 白柳 秀湖
  • ...ま)はいつしか彼を「らっきょ」と呼びなして囃(はや)し立てたけれども、この陰欝な少年の眼には一種不敵の光が浮んでいた。  中学へ行ってからのことは駅長は少しも知らなかったそうだ。しかし一しょに行ったものの話では小学時代と打って変って恐ろしい乱暴者(あばれもの)になったそうだ。卒業する時には誰でも小林は軍人志願だろうと想像していたが、彼は上京して東京専門学校で文学を修めた、この間駅長は鉄道学校にいて彼に関する消息は少しも知らなかったが、四年ばかり以前に日鉄労働者の大同盟罷工が行われた時、正気倶楽部(せいきくらぶ)の代表者として現われたのは、工夫あがりの小林浩平であった。  驚いて様子を聞いて...


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