アポロ

 

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2009年05月27日 17:20:01
2009年11月23日 11:00:01
2009年12月30日 17:01:26
2009年05月20日 14:45:00
2009年11月26日 15:51:06

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錯覚した小宇宙 - 辻 潤
  • ...れないのだ。猫の見るアポロの像と、われわれの見るアポロの像とがまったく同一だとは到底信じられない。これは階級闘争の理窟にも応用出来る。僕は階級闘争などという生ぬるい説はきらいだ。闘争という方面から見れば男女はいうまでもなく生物の各自がみなそれぞれなん等かの意味で闘争しているのだ。生きているということは搾取(さくしゅ)していることである。唯その程度に千差万別のちがいがあるばかりだ。此処まで押し詰めると理窟はなくなってしまうらしい。  心霊問題の研究が必要か否かというような質問はある意味で愚問だともいえる。必要でないといえば、みんな不必要だし、必要だといえば一つとして必要でないものはない。だから...
モスクワ印象記 - 宮本 百合子
  • ...はヴェレサーエフの「アポロとディオニソス」を六十三カペイキで、「解放されたドン・キホーテ」をたった二十カペイキで買うことが出来る。――丸善の二階と、潰れたボリソフ書店の目録から、どうしてこのような書籍のこころよい氾濫を想像できよう!  文化の革命へ参与する印刷物のСССР的精力の代表はデミヤン・ベードヌイの詩だ。プラウダ新聞社の輪転機は、日曜日とメー・デーとを除いて毎日廻転して居る。ベードヌイの詩作はほとんど常に輪転機と共に! ベードヌイは部屋着姿で新聞をひろげる。恐らくその新聞の二面の左肩には彼の昨日の詩がのっているだろう。五月一日、ワルシャワで殺された労働者の写真が出ている。彼はそれを視...
バルザックに対する評価 - 宮本 百合子
  • ...ランス劇文学におけるアポローであるモリエールと十七世紀の大古典派の宝ラ・フォンテーヌの作品の美しい絵入り本の出版とその売捌きである。一八二五年、ロシアでは有名な十二月党(デカブリスト)の反乱が悲劇的終結をとげた年、愈々この出版事業にとりかかった二十六歳のバルザックは、自分から活字屋になり、印刷屋になり、本屋にまでなって悪戦苦闘したのであったが、この金銭争奪で未熟な事業家バルザックがその一身に受けた打撃は恐ろしいものであった。ブロックをつくってそろそろと、しかし確実に孤立した小資本の企業を食い殺す大資本企業家の悪辣な術策がバルザックを破滅させた。フランス全国の同業者等は、この唐突に現れた資本も少...
あいびき - ツルゲーネフ イワン
  • ...きむしッたような「パアポロトニク」(蕨の類い)のみごとな茎、しかも熟(つ)えすぎた葡萄めく色を帯びたのが、際限もなくもつれつからみつして、目前に透かして見られた。  あるいはまたあたり一面にわかに薄暗くなりだして、瞬く間に物のあいろも見えなくなり、樺の木立ちも、降り積ッたままでまだ日の眼に逢わぬ雪のように、白くおぼろに霞(かす)む――と小雨が忍びやかに、怪し気に、私語するようにパラパラと降ッて通ッた。樺の木の葉はいちじるしく光沢は褪(さ)めていてもさすがになお青かッた、がただそちこちに立つ稚木(わかぎ)のみはすべて赤くも黄ろくも色づいて、おりおり日の光りが今ま雨に濡れたばかりの細枝の繁味(し...
文章と言葉と - 芥川 竜之介
  • ...。つまり僕は文章上のアポロ主義を奉ずるものである。  僕は誰に何(なん)といはれても、方解石(はうかいせき)のやうにはつきりした、曖昧(あいまい)を許さぬ文章を書きたい。      言葉  五十年|前(ぜん)の日本人は「神」といふ言葉を聞いた時、大抵(たいてい)髪をみづらに結(ゆ)ひ、首のまはりに勾玉(まがたま)をかけた男女の姿を感じたものである。しかし今日(こんにち)の日本人は――少くとも今日の青年は大抵(たいてい)長ながと顋髯(あごひげ)をのばした西洋人を感じてゐるらしい。言葉は同じ「神」である。が、心に浮かぶ姿はこの位すでに変遷(へんせん)してゐる。   なほ見たし花に明...


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