ゲール

 

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2009年12月8日 17:15:59
2010年02月5日 20:26:35
2009年05月22日 23:40:01
2010年01月1日 22:30:11
2010年01月3日 00:45:01

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ベルリン大学 - 寺田 寅彦
  • ...などがおり、若手ではゲールケ、プリングスハイム、ポールなどもいた。日本人では自分の外に九州大学の桑木さんもある期間出席されたように思う。  鼻眼鏡でぬうっと澄ましていて、そうして何でも実によく知っているルーベンスの傍に、無邪気で気軽く明るいプランクがいて、よくわれわれでも知っているような実験的の事実を知らないで質問する、若い連中が得意になってそれを説明するのを感心して謹聴していた。純真な性格にもよるであろうが、しかし一方で誰にも負けないだけの長所をもち、そうしてそれを自覚している人でなければこれほど無邪気にはなれまいと思ったことであった。後年アインシュタインに対する反ユダヤ人運動でひどく器量...
新世界の富 - 宮本 百合子
  • ... マルガリータ・アリゲール。この女詩人は「ゾーヤ・コスモデミヤンスカヤ」という作品を書いている。ゾーヤ・コスモデミヤンスカヤはドイツ軍に対して組織されたパルチザンの戦いに参加した十八歳の女性であった。独軍につかまった時、彼女は、パルチザンの秘密を守って、拷問に耐え、一言も云わずに殺された。防衛戦の雄々しい英雄として彼女の物語りは映画にも作られた。ゾーヤも新しいソヴェトの娘であった。その物語りを書いたマルガリータも亦、新しいソヴェトの娘である。  封鎖されていた日本の窓は、東に向っても西に向っても、漸々(ようよう)開かれた。私たちは開かれた窓に向っている。そして、その窓に、もたらされてくるこれ...
世界怪談名作集 09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 - ドイル アーサー・コナン
  • ...、解氷のなかで大風(ゲール)に襲われた時、船をあやつった彼の手腕を容易に忘れ得ないであろう。電光のひらめきと風のうなりとの真っ最中に、ブリッジを前後に歩き廻っていたその夜の彼のような、あんな快活な、むしろ愉快そうに嬉嬉(きき)としていたところの彼を、わたしはかつて見たことがない。彼はしばしば私に告げて、死を想像することはむしろ愉快なことだ、もっとも、これは若い者たちに語るのはあまり芳(かん)ばしくないことではあるが――と言っている。  彼は髪も髭(ひげ)もすでに幾分か胡麻塩(ごましお)となっているが、実際はまだ三十を幾つも出ているはずはない。思うにこれは、何かある大きな悲しみが彼をおそって、...
我が人生観 06 (六)日大ギャング - 坂口 安吾
  • ...と云うものは「アプレゲール」俗に云う戦後派ですが、今度の犯行に関し僕等が特別アプレ的だったと見られるのは不愉快です」(原文のまま)  手記の書きだしである。私のところへ原稿を送ってよこしたり、手紙で弟子入りを申込んでくるうちで、箸にも棒にもかからないという低能に限って、これと同じような文章をかくのが普通である。つまり、自分を単純な戦後派と見ないでくれ、自分はもっと独自な苦悩している人間だということを前書きしているのである。  もっとも、こう思っているのは低能に限らない。ただ利巧者はこんなことを書かないし、書いても、書き方がバカらしくない様式をととのえているだけの相違かも知れない。  しか...
我が人生観 07 (七)芥川賞殺人犯人 - 坂口 安吾
  • ...たトマさんは、アプレゲールの最尖端、あまりに神韻ヒョウビョウとして、その影だにも捉えがたい。  私も探偵小説というものを書いて、ずいぶん自分に都合のよい兇器や殺し方を発明したが、ネバア・ハップンの小説が兇器になるとは思わなかった。探偵小説の読者は、この兇器では、とても納得してくれそうもない。 「トマサンの一生」はピンからキリまで、痛快に自分勝手で故障だらけ、かほど痛快に目のとどかない小説というのは珍しい。  しかし、元来、傑作というものは、目がとどかない作品なのである。かゆいところへみんな手がとどくというのは、実生活には大そう便利であろうが、芸術の傑作にはならない。人間は、男女いずれを問...

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