コロナ

 

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2009年12月4日 15:51:07
2009年12月5日 05:31:08
2009年11月28日 08:30:00
2010年01月16日 18:41:59
2010年01月18日 18:41:03

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戦雲を駆る女怪 - 牧 逸馬
  • ...―木曜日の真夜中に、コロナ号がバルセロナを抜錨(ばつびょう)する。聖(サン)ナザアルへ入港(はい)るのが来週の水曜日と見て、そうですね、金曜日にはまちがいなく届くでしょう。」  異様に眼を光らせて聞いていたマタ・アリは、レイ氏の言葉が終った時は、もうマンテラにたいする関心をうしなったように横を向いて、小さな欠伸(あくび)を噛(か)み殺していた。ノウさんはたのもしいわくらい言ったかもしれない。  つぎの日、マタ・アリは、長距離電話でブレスト町を呼び出していた。兄と称する人物が、線のむこう端に声を持った。親類の一人が、木曜日の深夜に発病して、肺炎になった。つぎの週の水曜日に入院するから、それま...
『春と修羅』 - 宮沢 賢治
  • ...するがいい   (コロナは八十三万二百……) あの四月の実習のはじめの日 液肥をはこぶいちにちいつぱい 光炎菩薩太陽マヂツクの歌が鳴つた   (コロナは八十三万四百……) ああ陽光のマヂツクよ ひとつのせきをこえるとき ひとりがかつぎ棒をわたせば それは太陽のマヂツクにより 磁石のやうにもひとりの手に吸ひついた   (コロナは七十七万五千……) どのこどもかが笛を吹いてゐる それはわたくしにきこえない けれどもたしかにふいてゐる   (ぜんたい笛といふものは    きまぐれなひよろひよろの酋長だ) みちがぐんぐんうしろから湧き 過ぎて来た方へたたんで行く...
母 - 太宰 治
  • ...ていると、小川君が、コロナを五つ六つ片手に持って私の部屋にやって来た。 「先生、お早う。ゆうべは、よく眠れましたか?」 「うむ。ぐっすり眠った。」  私は隣室のあの事を告げて小川君を狼狽させる企てを放棄していた。そうして言った。 「日本の宿屋は、いいね。」 「なぜ?」 「うむ。しずかだ。」 底本:「太宰治全集9」ちくま文庫、筑摩書房    1989(平成元)年5月30日第1刷発行    1998(平成10)年6月15日第5刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版太宰治全集」筑摩書房    1975(昭和50)年6月〜1976(昭和51)年6月発行 入力:柴田卓治...
原爆被災時のノート - 原 民喜
  • ... マダ火ノ気ノ強キトコロナド国泰寺ノ楠モ倒レタリ 墓石モ散ズ 市役所辺ニハ人多シ 浅野図書館モ死体収容所ト貼出サレテアリ 住吉橋ノアタリ 死骸アリ馬ノフクレテ死セル 茂ノ姿アリ 馬車ニノル 不思議ト橋ハ墜チテ居ナイ 橋ノトコロニ 負傷者ヲ入レル小屋モアリ  草津アタリマデ来ルト 漸ク青田ノ目ニハイル トンボノ空ヲナガレル 人家ハ破損スレド既ニ惨タルモノハ薄ラグ 宮島線ノ電車ハスズナリ 海岸ニ厳島ヲ見ユ 夕刻八幡村ニ馬車入ル 看護婦来リテタダチニ火傷ノ手アテ 九日 廿日市ニ行キ 台八ニ荷ヲツミテ帰ル  汽車ノ窓カラ アノ朝 落下傘ガ三ツ落チテキタト云フ 又人ノ話デハ 落下傘ヲ見テ間モナク強烈...
白蟻 - 小栗 虫太郎
  • ...の周縁(ぐるり)が、コロナのような輝きを帯びていて、そこから視野のあらんかぎりを、明るい緑が涯もなく押し拡がってゆく。地峡は、草原の前方あたりで、小法師岳の裾を馬蹄形(かなぐつがた)に迂廻してゆき、やがては南佐久の高原中に消えてしまうのであるが、その小法師岳は数段の樹相をなしていて、中腹近くには鬱蒼(うっそう)と生い繁った樅(もみ)林があり、また樹立のあいだには小沼があって、キラキラ光る面が絶(き)れ切れに点綴されているのだ。そして、そこから一段下がったまったくの底には黒い扁平(ひらた)い、積木をいくつも重ねたようにみえる建物があった。  それは、一山支配(ひとやましなべ)当時の遺物で、郷土...


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