ジョー

 

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2010年02月5日 18:57:33
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すり替え怪画 烏啼天駆シリーズ・5 - 海野 十三
  • ...を作って大儲けした賊ジョージ・デーンの手法と技術とを踏襲しているのだった。つまり或る薬液があって、それを画面にかけると、後から塗った画は、綺麗に拭い去ることができるのであった。  烏啼と藤代女史とが、この静かな画房の中で、蒐集の名画八枚をうっとりと眺めているとき、音もなく扉があいて、そこからひどい猫背の黒眼鏡をかけ、長いオーバーを着込んだ男がはいって来て、軽く咳払(せきばら)いをした。  烏啼は「あッ」と叫んで、振り向きざま手馴れたピストルを取直し、あわや引金を引こうとして、危いところで辛うじてそれを思い停(とどま)った。 「やあ、珍客入来だ。これはようこそ、袋猫々先生」 「こんなこと...
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝 - 三遊亭 円朝
  • 西洋人情話英国孝子ジョージスミス之伝 三遊亭圓朝 鈴木行三校訂・編纂      一  御免を蒙(こうむ)りまして申上げますお話は、西洋|人情噺(にんじょうばなし)と表題を致しまして、英国(えいこく)の孝子(こうし)ジョージ、スミスの伝、これを引続いて申上げます。外国(あちら)のお話ではどうも些(ち)と私(わたくし)の方にも出来かねます。又お客様方にお分り難(にく)いことが有りますから、地名人名を日本(にほん)にしてお話を致します。英国のリバプールと申しまする処で、英国(いぎりす)の竜動(ろんどん)より三時間で往復の出来る処、日本(にっぽん)で云えば横浜のような繁昌(はんじょ...
二都物語 01 上巻 - ディケンズ チャールズ
  • ...折ったからな! ――ジョー!」 「おうい!」と車掌が答えた。 「何時(なんじ)だろうね、ジョー?」 「十一時たっぷり十分過ぎてるよ。」 「驚いたな!」といらいらした馭者は叫んだ。「それでいてまだシューターズのてっぺんへ著けねえんだぜ! ちえっ! やい! そら行け!」  例の勢のある馬は、断乎としていうことをきかないでいたところへ鞭でぴしりとやられたので、今度は断然と爬(か)き登り出した。すると他の三頭の馬もそれに倣った。もう一度ドーヴァー通いの駅逓馬車はがたごとと動き出し、乗客たちの大長靴もその脇に沿うてぴしゃりぴしゃりと進んで行った。馬車が止る時には彼等は止り、それとぴったりくっつ...
丸善と三越 - 寺田 寅彦
  • ...が並んでいる。ロイドジョージとかウィルソンとかいう名前が目につく。そうかと思うと飛行機の通俗講義があったり探偵小説(たんていしょうせつ)があったり、ヘッケルの「宇宙のなぞ」の英訳の安値版がころがっていたりする。この露店の所へ来ると自分の頭が急に混雑してあまり愉快でない一種の圧迫を感じる。そして自分の日曜日の世界とはあまりにかけ離れた争闘の世界をのぞいて見るような気がして、つい落ち着いて見る気になれない。また実際ここはいつでも人が込み合っていてゆるゆる見ていられないのである。考えてみると近ごろ世間で騒がしくなって来たいろいろな社会上の問題が一部の人の信ずるようにおもに外国から流れ込んで来たとする...
「禰宜様宮田」創作メモ - 宮本 百合子
  • ...可笑しくそめた男が、ジョーカーのような帽子をかぶって、両手をはげしく振り、腰を曲げて調子をとりとりねって行く。子供達はきそって、躰が圧しつぶされそうなのぼりのさおをかつがせてもらって行く。  楽隊はときどき気まぐれなラッパをブーッブーッと吹きならすと、白い綿雲の静かにただよって居る空の奥の方で、同じ調子のかすかな音が反響する。  ◎岡村翁は、父親の年も一緒に数えて、百十八歳なのだと云って居るものがあるそうである。四十ばかりの妾が居るのだそうで、東京や京都に行って居るのだと云う。  ○今日彼に会って見た。年は全く百二十一歳らしい。耳も遠くなって、まめのいったのもたべられなくなってし...


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