タント

 

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2009年12月4日 13:36:11
2009年12月5日 10:51:05
2010年01月25日 23:41:13
2010年01月30日 01:21:04

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ふもれすく - 辻 潤
  • ...ターのようなディレッタントがいて、僕にわがままをさせてくれるというので僕は行く気になったのだ。  Y港へくると、早速九州の新聞社の支局の記者がきて、「大杉他二名」に対する感想を話してもらいたいといった。  僕はどういっていいかわからないので当惑してしまった。  ――僕はこの際なにもいう気がしませんがあなたも御職しょう柄でおいでのことですから、御推察の上よろしいようにお書き下さい――  といった。  すると、僕が野枝さんに対して「愛憎の念が交々」起こったりしたというような記事があくる日の新聞に出た。  僕はそれをみてやはり記者というものはなかなかうまいことを書くものだと思って感心した...
一円本流行の害毒と其裏面談 - 宮武 外骨
  • ...ような気味のよい話がタント沢山あるんですよ 『中途ヘコタレ全集』 競争戦場に起って、ハヤ既にモロクもヘコタレて了ったのが数種あり、遣り切れなくて他へ譲ったり、債権者に取られたのが七八種あり、昨今青息吐息で維持策を講じて居るのが三十種ほどあり、味方の脱陣、糧食の欠乏、馬倒れ、刀折れ力尽きて此十二月末頃限りにヘコタレるのが少くも五六種、多ければ十種以上はある筈、間諜の手柄、分捕の功名で、トドの大詰まで首尾よく仕遂げて凱歌を奏するものはマー三四割であろう、社会を活舞台なりとすれば此長演大作の円本混乱戦は、餓死、切腹、討ち死、討たれ死の多い死屍累々、惨劇の珍たるものである、大当り/\ 去月末の計画...
夢は呼び交す ――黙子覚書―― - 蒲原 有明
  • ...(ひと)がもしヂレッタントだといって卑しめればかれは腹を立てただろうが、かれみずからはどうかすると、おれはヂレッタントだといって笑っていた。そういう時のかれには職業的文士というものが何物よりも目障(めざわり)になっていたのである。  詩作にはすでに興味を失っていた。かれ自身としても詩人になろうと思いたったのが間違いのはじめで、詩だけを思うままに作っていればよかったのだと、老年になったかれはしきりに悔(くや)んでいる。その上に他と一しょになって物を言うのをひどく忌(い)むのである。詩社を結ぶなんぞということは、てんでかれの頭にない。一生涯孤立は避けられもせず、また避けようとも思わずに、別にしで...
貉 - 芥川 竜之介
  • ...もの)を着たプロテスタント派の少女を、昔ながらの聖母マリアだと信じて、疑わなかった話を書いている。ひとしく人の心の中に生きていると云う事から云えば、湖上の聖母は、山沢(さんたく)の貉と何の異る所もない。  我々は、我々の祖先が、貉の人を化かす事を信じた如く、我々の内部に生きるものを信じようではないか。そうして、その信ずるものの命ずるままに我々の生き方を生きようではないか。  貉を軽蔑すべからざる所以(ゆえん)である。 (大正六年三月) 底本:「芥川龍之介全集1」ちくま文庫、筑摩書房    1986(昭和61)年9月24日第1刷発行    1995(平成7)年10月5日第...
懶惰の歌留多 - 太宰 治
  • ...生の、生活のディレッタント、運がよすぎて恐縮していやがる、あんなたちの女があるよ苦労性と言ってね陰口だけを気にしている。  あるいはまた、佳人薄命、懐玉有罪、など言って、私をして、いたく赤面させ、狼狽させて私に大酒のませる悪戯者(いたずらもの)まで出て来た。  けれども、某夜、君は不幸な男だね、と普通の音声で言って平気でいた人、佐藤春夫である。私は、ぱっと行くてがひらけた実感に打たれ、ほんとにそう思いますか、と問いただした。私は、うすく微笑んでいたような気がする。うん、不幸だ、とやはり気易く首肯した。  もう一人、文藝春秋社のほの暗い応接室で、M・Sさん。きみと、しんじゅうするくらいに、...


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