ダビデ

 

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2009年12月1日 00:55:33
2009年10月21日 02:25:52
2010年01月3日 10:46:15
2009年12月4日 20:21:06
2010年01月4日 14:26:04

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反逆 - 矢田 津世子
  • ...こんな話があります。ダビデが、あのイスラエルの大王のダビデが、神の誓約の箱の前で踊りを踊ったということ。しかも、ダビデ力をつくして踊れり、とあります。ダビデは我を忘れて夢中になって踊ったに違いありません。妻のミルカがこれを見て、大王ともあろうものが踊るなんて何事です、と夫を責めたのですが、ダビデは構わず踊ったのです。わたくしは、ダビデの、この子供に近い神様を怖がらない行動が真当であると思うのであります。神様に対してやましい心をもっていないからこそ踊りも踊れたのです。……」  寛衣の間へ手を入れてハンカチを取り出すと、牧師はそれを指の先に巻いて、器様に鼻の汗を拭った。へリオトロープの強い香気が...
ゼーロン - 牧野 信一
  • ...トロールをつけると、ダビデがガテのゴリアテを殺した投石具(スリング)もどきの勢いで、はっしと、ゼーロンを目がけて投げつけた石は、この必死の一投のねらい違(たが)わず、ゼーロンの臀部(でんぶ)に、目醒しいデッドボールとなった。  ゼーロンは後脚で空気を蹴って飛び出した。続け打ちにして、駆け抜けてしまわなければならない。私は重荷に圧(お)しつぶされそうにパクパクと四ツん這いになったまま、全速力で追い縋ると、もう次第に脚竝みをゆるめはじめたゼーロンの頤の下にくぐり抜けていきなり、えいッ! という掛け声と一緒に、飛鳥の早業(はやわざ)で跳ねあがるや、昔、大力サムソンが驢馬の顎骨を引き抜いた要領に端を...
銀三十枚 - 国枝 史郎
  • ...ム、ヨブ、ソロモン、ダビデ、サムソン、ヨシュヤ、サムエル、エリヤ、その他の人々で、いずれも旧約聖書中の、大立者の肖像であった。肖像の下に有るか無い程の小さい小さい横文字で、署名書きがしてあったからで。 「猶太(ユダヤ)の古代貨幣なら、猶太文字で署名がしてあるはずだ。ところが英語で署名してある。これ一つでもこの銀貨の、贋物ということが証明できる」  私は思わず呟いた。 「いいえ」とその時妻が云った。 「え?」と私は顔を上げた。  紋章の研究に心を奪われ、彼女の事を忘れていた。 「お前何とか云ったかい」  彼女は返事をしなかった。彼女の表情には変なものがあった。眼が銀貨に食い付いてい...
馬上三日の記 エルサレムよりナザレへ - 徳冨 蘆花
  • ...じに)せし処、多恨のダビデが歌ふて「ギルボアの山よ、願はくは汝の上に雨露(あめつゆ)降ることあらざれ、亦|供物(そなへもの)の田園(はた)もあらざれ、其(そ)は彼処(かしこ)に勇士の干棄(たてす)てらるればなり」と哭(こく)せし山也。昔は樹木ありしと云ふも、今は赭禿の山海抜千六七百尺に過ぎず。此山の夷(ゐ)して平原に下(くだ)る所はエズレルの跡(あと)也。曾てイスラエルの王アハブが隣の民の葡萄園を貪り、后(こう)イゼベル夫の為に謀(はか)つて其民を殺して葡萄園を奪ひ、其|報(むくい)としてイゼベルは後王宮の窓より投落(なげおと)され、犬其肉を食(くら)ひしと伝へらるゝ所。今は土小屋七八立てるの...
愚助大和尚 - 沖野 岩三郎
  • ...釈迦様と同じやうに、ダビデ大王といふ偉い王様の子孫でしたが、ユダヤ国の王様にならないで、貧乏人や病人のお友達になつて、親切を尽したので、何にも悪い事をしないのに、悪い人に嫉(そね)まれて殺されたのです。其のイエス・キリスト様が右の手を高くあげて、壺の中を覗(のぞ)いてゐる絵をお描きなさい。終り。」  画家はびつくりしました。 「それで終りですか。」 「さうです。それで此の掛軸は元の通りに出来るのです。」  画家は、これでおしまひだといふので、一所懸命にキリスト様の絵を描きました。  五日間で、立派な絵が出来上りました。そこで村の人達は町から表具屋を傭つてきて、それを掛物にしました。 ...


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