チャリン

 

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2009年10月23日 13:15:00
2009年12月30日 21:55:00
2009年11月30日 09:21:01
2009年10月31日 20:10:02

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「チャリン」を含む小説

怪しの館 - 国枝 史郎
  • ...水っぽくてな」 「チャリンチャリンと音のするやつを」 「なんだなんだ、金がほしいのか」  今気がついたというように、花垣志津馬は苦笑したが、 「持ってけ持ってけ。……分けろ分けろ」 「これは莫大……」 「十両ずつかな」 「後へ二十両残りそうだ」 「うん、しめて五十両か」  安浪人め、三人ながら、手を延ばすとあわててひっつかんだが、ちょうどこの頃一軒の屋敷の、一つの部屋で一人の武士が誰にともなく話しかけている。         二 「みんなお前が悪いのだ。俺は怨む、お前を怨む。またある意味では憐れんでもいる。……嫉妬! そうだ、その嫉妬が、一切お前を眩ませたのだ。そ...
犯人 - 宮本 百合子
  • ...歳ぐらいの不良少年がチャリンコ適齢期であり、親分子分、兄貴とのつきあいを知っていることは、こんにちの日本の世相では周知の事実である。反対に十三歳より十五歳の少年たちが列車妨害を発見した一例があった。これとそれとを考えあわせれば、十五歳の少年団の列車妨害はただのいたずら心といいきれるだろうか。列車妨害で一人の共産党員と自称する男がつかまったと報じられた。これはデマとして大した利用価値はなかったようだ。  下山事件は二週間たった今日やっと自殺説が表面に出されてきている。この事件で検事局が警視庁の捜査本部へ殺人の方向で進めてくれと特に注文をつけ、捜査本部はかならずしも同調しなかったことは世人の記憶...
顎十郎捕物帳 05 ねずみ - 久生 十蘭
  • ...ような気合もろとも、チャリンという鍔鳴りの音。 「やるか!」  藤波が腰をひねって、とっさにすっぱ抜こうとすると、この時、顎十郎は懐手をして、もう四五間むこうをゆっくりと歩いていた。 「なんだ、つまらぬやつ」  千太は、聞えよがしに、 「眼の前で『顎』とひと言いうと、かならずぶった斬ると評判だけは高えが、なんのことやら……」  と言って、藤波のうしろから歩き出そうとし、とつぜん、うわッと声をあげ、 「旦那!」 「なんだ、けたたましい」 「せ、背中の紋が丸く切りとられて、膚(はだ)が出ています」 「えッ」  かたびらの背中だけが紋なりに丸く切りとられ、膚には毛ほどの傷もつい...
顎十郎捕物帳 10 野伏大名 - 久生 十蘭
  • ...十郎の右手が動いて、チャリンと鍔鳴りがしたと思うと、 「エイッ」  鞭をふるほどに、空気が動いて、また鍔鳴りの音。それでおしまい。ふたりの眼には、顎十郎の右手が、チラと動いたのが見えたばかり。そのほかには、いっこう、なんの変てつもない。  藤波も千太も、顎十郎の凄い手練は、じゅうぶん知っている。  いつか氷川さまの境内で、ドキッとするような目にあっている。が、いっぽう、大した落着きかたで、めったにひとを斬るほど血気にはやらないことも知っている。また例のおどしだと思ったものだから、負けん気の千太、ふふんと鼻で笑って、なにをしゃらくせえ、と言うつもりなのが、ただ、 「ウワ、ウワ」  と...
蝕眠譜 - 蘭 郁二郎
  • ...投棄てた。どこかで、チャリンと音がしたようだ。 「ふ、ふ、ふ……」  私は溜らなく可笑(おか)しくなって来た。私は、大手を振って訳のわからぬことを呶鳴りながら歩き続けた。  道はいつのまにか黒い坂道へかかっていた、空気は月光の下で、白い渦を巻いて流れていた。目の前には忽然(こつぜん)と巨大な瓦斯(ガス)タンクが立ちはだかっていた。細い雑木林は、悄々と鳴っていた。月はボロボロと光りの雫(しずく)を落していた。この世の中の全体が、何かトテモたまらなく、切っぱ詰(つま)って来たように思われて来た……。 底本:「怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像」ちくま文庫、筑摩書房    ...


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