テラス

 

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2010年02月1日 01:26:07
2009年12月9日 05:35:01
2010年01月1日 00:16:16
2010年01月27日 16:36:03
2010年01月4日 04:30:07

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カルナツクの夏の夕 - 岸田 国士
  • ...が赤く黄色く、食堂のテラスに咲いてゐました。  宿には、もう十人近くの客がありました。家族連れが多い。  夕食が済むと、みんなテラスへ出て、話しをしたり、歌を唱つたりしました。グラン・ギニヨル(物凄い芝居)の声色を使つて、女どもを喜ばせてゐる一癖ありさうな若者などもゐました。  ある晩、瓦斯会社に出てゐるといふM氏の細君が、「あなた方は若い方ばかりのくせに、どうして踊らうとなさらないの」と、さも心外らしく、一座の人達を見まはしました。 「ぢや、奥さん、ピアノをどうぞ」Sといふ工手学校の生徒がやり返しました。  食堂には、自働ピアノが置いてありました。 「僕は、風琴弾きを雇つて来...
本郷の並木道 - 坂口 安吾
  • ...鮮だつた。キャフェのテラスが家庭の延長のやうなパリジャンにとつて、常にマロニエが忘れ得ぬ友達であるのは、当然だと思つた。街路樹は青春を思はせる。京都の街が死んでゐるのは、街路樹の少いせゐもあるだらう。  然し京都は、街全体がひとつの学生街である。河原町四条を中心とする京都の唯一の盛り場は、学生によつて氾濫し、占領されてゐるのである。喫茶店は言ふまでもなく、おでん屋の椅子の大部分も学生によつて占められてゐる。彼等はわが縄張りにゐるかの如く傍若無人である。わりかんで酒をのみ、忽ち酔ひ、駄洒落を飛ばし、女を口説いてゐるのであるが、うるさいこと、夥しい。学生にあらざるものは、人間にあらざるが如しであ...
闘牛 - 野上 豊一郎
  • ...ラバレスとか、デランテラスとか、位置に依ってそういう風に呼ばれ、アフィシオナドス(通人たち)の争って獲得しようとする座席である。  座席の位置は西日を後にした部分が最上とされ、席料も高い。アレナは円形であるけれども、中心から西へ寄った方で格闘はおもに演じられるように仕向けられ、最後に牛を仕止めるのも大概バレラスの前である。  バレラスやコントラバレスの後は、後上りの階段席になっていて、テンディドスとかグラダスとか呼ばれる。私たちの席は日陰になったテンディドスの中程だった。闘牛を全体的に見るにはその辺の座席がよいのだが、通人たちは決してそんな座席は選ばない。座席の最後の、つまり、スタンドの最...
吹雪のユンクフラウ - 野上 豊一郎
  • ...。  サロンの外のテラスに出ると、すぐ東にはメンヒの峰(四一〇五米)が、西南にはユンクフラウの峰(四一六六米)が聳え立って、その間にコンコルディア広場(プラツ)とかアレッチュ氷河(グレッチャ)とか呼ばれる氷河時代からの千古の氷原が横たわって、遠くローンの渓谷までも見渡せるというので、扉を排して出ては見たが、横なぐりに吹きつけて来る烈風と骨に喰い入る寒冷に長くは立っていられなかった。上には断崖が削り立ち、下には氷河の渓谷が開けているが、大きな雪片が飛乱してあまり遠くまでは見わけがつかない。私たちの立ってるすぐ上の軒庇から黒い鳥が二羽三羽と吹雪の中を飛び下りて来てはまた飛び上って行く。烏に似て烏...
伊香保 - 寺田 寅彦
  • ...ートで道路と同平面のテラスを造り其の下の空間を物置にして居るのがあるのは思ひ付きである。此の近代的設備の脚下の道傍に古い石地藏が赤い涎掛けをして、さうして雨曝しになつて小さく鎭座して居るのが奇觀である。此處らに未だ家も何もなかつた昔から此の地藏尊は此の山腹の小道の傍に立つて居て、さうして次第に開ける此の町の發展を見守つて來たであらうが、物を云はぬから聞いて見る譯にも行かない。  晝飯をすませて、そろ/\歸る支度にかゝる頃から空が次第に明るくなつて來て、やがて雲が破れ、東の谷間に虹の橋が懸つた。  歸りのバスが澁川に近づく頃、同乘の兎も角も知識階級らしい四人連の紳士が「耳がガーンとした」とか...


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