フェルト

 

フェルト ( ふぇると )     フェルトについてまとめて読む

動物の毛を集めて作るシートのこと。

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2010年01月9日 12:11:09
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2009年12月7日 08:00:59
2009年12月5日 15:46:10
2009年12月5日 15:46:09

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赤外線男 - 海野 十三
  • ...足袋(しろたび)にはフェルト草履(ぞうり)のこれも鶯色の合(あ)わせ鼻緒(はなお)がギュッと噛(か)みついていた――それほど鮮かな佐用媛なのに、そのひとの顔の特徴を記憶している者が殆んど無いという全くおかしな話だった。尤(もっと)もホームは至って閑散(かんさん)で、そんなことには超人的な記憶力をもっている若い男たちが、幸か不幸かその近所に居合わさなかったせいにもよるだろう。そこへ上りの品川(しながわ)廻(まわ)り東京行きの電車がサッと六番線ホームへ入って来た。運転台の硝子(ガラス)窓の中には、まだ昨夜の夢の醒(さ)めきらぬらしい、運転手の寝不足の顔があった。 「呀(あ)ッ!!」  運転手は...
菊人形 - 宮本 百合子
  • ...茶色のラシャで底も白フェルトのクツをはいた二十九歳の母が、柔かい鍔びろ経木帽に水色カンレイシャの飾りのついたのをかぶって俥にのって出かけたとき、三人の子供たちと家のものとは、美しさを驚歎してその洋服姿を見送った。若い母は、ロンドンにいる良人のもとへその洋装姿の写真をおくった。はりぬきの岩に腰をかけ、フェルト靴の先を可愛く白レースと思われた服の裾からのぞかせ、水色カンレイシャで飾られた帽子のつばを傾けて、両手でもった一輪のバラの花を見ている母の写真。それは明治の幻燈のようになつかしく美しく素朴である。  けれどもロンドンでそれをうけとった三十七八の父からは、母が想像していたのとはまるで反対の手...
火の鳥 - 太宰 治
  • ...寒かった。はき馴れぬフェルト草履(ぞうり)で、歩きにくいように見えた。日比谷。すきやばし。尾張町。  こんどはステッキをずるずる引きずって、銀座を歩いた。何も見なかった。ぼんやり水平線を見ているような眼差(まなざし)で、ぶらぶら歩いた。落葉が風にさらわれたように、よろめき、資生堂へはいった。資生堂のなかには、もう灯がともっていて、ほの温かった。熱いコーヒーを、ゆっくりのんだ。サンドイッチを、二切たべて、よした。資生堂を出た。  日が暮れた。  こんどはステッキを肩にかついで、ぶらぶら歩いた。ふとバアへ立ち寄った。 「いらっしゃい。」  隅のソファに腰をおろした。深い溜息をついて、それ...
服装に就いて - 太宰 治
  • ...を、ぞろりと着流してフェルト草履(ぞうり)をはき、ステッキを振り廻して歩く事が出来ないたちなので、その絹のものも、いきおい敬遠の形で、この一、二年、友人の見合いに立ち合った時と、甲府の家内の里へ正月に遊びに行った時と、二度しか着ていない。それもまさか、フェルト草履にステッキという姿では無かった。袴(はかま)をはいて、新しい駒下駄(こまげた)をはいていた。私がフェルト草履を、きらうのは、何も自分の蛮風を衒(てら)っているわけではない。フェルト草履は、見た眼にも優雅で、それに劇場や図書館、その他のビルディングにはいる時でも、下駄の時のように下足係の厄介(やっかい)にならずにすむから、私も実は一度は...
獏鸚 - 海野 十三
  • ...、一切の騒音は、厚いフェルトの壁に吸いとられて、耳ががあんとなったような感じがした。声を出してみると、ばさばさという音しか出ず、変な工合だった。ホールの真中には、銀座の四つ角のセットが立っていて、その前で現代劇の撮影が始まっていた。大勢の男女優が、いろいろの服装をして、シャツ一枚の撮影監督の指揮に従って、あっちへ行ったり、こっちへ来たりしていた。――虫籠のようなマイクロホンが、まるで深淵(しんえん)に釣を垂れているように、あっちに一つ、こっちに一つとぶら下っている。 「見給え、あれが桐花カスミだ」  と私は帆村に主役の女優を教えた。  帆村は一向気がないような顔をして、トーキー撮影場の天...


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