フロン

 

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2009年12月5日 09:16:08
2009年12月6日 08:11:13
2009年12月6日 09:51:20
2009年10月24日 13:41:00
2009年12月5日 11:01:11

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新しい美をつくる心 - 宮本 百合子
  • ...て来た。その自動車のフロント硝子には「自」という標が貼られてある。自家用自動車は、特殊会社のほかは五百万円以上の会社の社長級からでなくては動かせないことになったという噂だから、そうだとすれば「自」というマークは持ち主の身上を街上にさらして或る意味では示威しているような結果にもなり、そこにはそこでの悲喜劇もあるだろう。その車から出た老人は店員が頭を下げている前を通って店内に消えた。堂々たる飾窓のなかにある女の身のまわり品の染直しものだの、そういう情景には何か人の心情を優しくしないものがある。若い女のひとたちも日夜そういうものを目撃し、その気風にふれ、しかもその荒っぽさに心づかなくなって来るような...
先駆的な古典として バッハオーフェン『母権論』富野敬照氏訳 - 宮本 百合子
  • ...の序文とエーリッヒ・フロンムという人のその批判とが合わせて翻訳されたことは、女性の歴史・家族の歴史・近代社会の発生とその社会内における婦人の現実的関係を知ろうとする読書人にとって、疑いなく一つの価値ある文献を加えられたことである。  訳者富野敬照氏は日本の上代の歴史との連関においても『母権論』の古典的文献的価値を認めて居られる。モルガンの「古代社会」や家族、私有財産及び国家の起源に関するエンゲルスの著作などは、その見解に対する賛否はいずれにせよ、その部門での古典として何人も読まざるを得ないものであるから、既にこれらの極めて具体的でありリアリスティックな諸研究のうちに十分とりあげられ、その先駆...
小熊秀雄全集-13 詩集(12)その他の詩篇 - 小熊 秀雄
  • ...ビイキ ――ロートフロント いまでも耳に、こゝろよい 語呂をもつたこれらの言葉をさ、 同志といふ呼び方は かういふ客観的状勢では 少しばかり胡椒が利きすぎるから 使はんでくれ給へと 君の眼は哀願してゐる そんなに君は、ヽヽヽヽヽヽヽヽヽ 身に泌みて恐ろしかつたか、 かつての文学の、はなばなしい自由の闘士よ、 君の野性の性質は いま底を突いたのだ、 毛のぬけた犬のやうに温和しい、 僕の新しい野性は 永遠に馴れない野性だよ、 さあ、同志咆へ始めよう 曾つての美しい言葉のもつ意味の 積極性を再製しよう さう、恥づかしがらないで 練習始めだ、 タワリシチ、 タワリシチ...
希臘及び羅馬と香料 - 加福 均三
  • ...香と菖蒲根・肉桂・サフロン・没薬及び蜂蜜を脂肪と煉つたものを用ひることが流行したと云ふ。又ブリニーの著書によれば是等の塗脂の中最も貴ばれたのは帝王塗脂と云はれ、二十七種の貴重な材料を調合して製せられたと云ふ。是等は何れも随分高価なもので一瓩の価額金二百円以上もしたものである。  当時のローマ市民が薔薇を賞美したことは非常なもので、全く狂的と云つてもよい程であつた。富豪や貴人達は食堂を薔薇の花びらで敷きつめたり、薔薇水の噴水を部屋の中につくつたり、薔薇の花冠を戴き、薔薇の花綱を首にかけ、薔薇香水を頭の上から浴びせたりしたと云ふ。ヘリオガバルスと云ふ男は一つ話に語られる程の薔薇気狂ひで、薔薇で『...
踊る地平線 08 しっぷ・あほうい! - 谷 譲次
  • ...|海岸通り(ウォタ・フロント)の赤ボイラのかげの女が、まだその同じ赤ボイラの陰に白く蹲踞(しゃが)んで待っていたりして、あはあ! いろいろな笑いごとに何と古めかしく派手な LISBOA !  この週期的活気・海と陸との呼応・みなとのざわめきによって早くからきょうガルシア・モレノの入船(いりふね)を感づいた僕は、仲間(パル)のリンピイから預ったしっぷ・ちゃん鞄(ケイス)をすっかり用意して、それでも、マストの先の青い星がともるまでぼんやり待っていた。それは、かねての契約どおりに、僕がひとりでリンピイの鞄を下げてその新入港の船へ乗りこみ、甲板に品物を拡げて、当番の乗組員(クルウ)相手に商売する。リ...


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