ミラノ

 

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2009年12月8日 17:54:59
2009年11月16日 22:00:24
2009年11月16日 14:10:37
2010年01月26日 19:41:14
2009年12月22日 21:11:03

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台風 - 与謝野 晶子
  • ...(つらあて)に羅馬、ミラノ、ゼノア、フィイレンチェの四箇所で同時に上場しようとして居たのに、戦争で当分伊太利へ帰られなくなつたダンヌンチョとは厭な顔をして居るであらう。オペラも芝居も休まずに居るであらうか。ベルンナイムの店で未来派の画家が壮(さか)んな戦争画の会を開いて居るかも知れない。こんな事を良人が云つたので、自分も今頃若し巴里に居たら戦争の事なんか忘れて、リユクサンブルの美術館でロダン翁の作の「鼻の欠けた人」の首でも恍惚(うつとり)と眺めて居るかも知れないと思つた。  昨日までは彼方(あちら)の窓下(まどした)や此方(こちら)の室の隅へ日を避けて、濡手拭で汗を拭き拭き筆を執つて居た...
モスクワ印象記 - 宮本 百合子
  • ...は、コムソモーレツのミラノフが、同僚と議論をたたかわしている。彼は酒を飲まない。煙草も吸わない。ただ南方チフリス生れの青年ミラノフは花なしではやっていけない。鉢植の花を買って彼は窓に置く。室が一鉢の花で居心地よくなったのに、仲間は彼を嘲弄し、そして花をすてた。  ――お前はブルジョアだよ。お嬢さまだよ。商人根性(メシチャンストヴォ)!  しかし、商人根性とは何か。清純を好むのは商人根性か? エム・オルガノヴィッチはこのСССР風な偏見打破のために労働新聞へ投書する必要を認めた。  蹴球(フットボール)が好きで、ラジオ組立ての上手なコーリヤは、市立銀行の三階にある家で、新聞を読んでいた。テ...
地球要塞 - 海野 十三
  • ...ほどだ。私は有名なるミラノの美術館を一週間見て廻って、ようやくオルガ姫の原型(げんけい)を拾い出したのであった。それを私の理想とする婦人像であったのだ。  オルガ姫を見ていると、私は母の懐(ふところ)に抱かれているような安心を覚える。  そのオルガ姫は、配電盤のところに立って、しきりに録音された鋼鉄のワイヤを調べていたが、私の方に向き直り、 「警報信号が、しきりに入っているのですけれど、発信者の名前もなく、それに、本文もないのですが」  オルガ姫は、報告だけをすると、また配電盤の方へ向いて忙しそうに手をうごかした。 「発信者の名前もなく、また本文もない……」  私は、それはきっと逃...
吹雪のユンクフラウ - 野上 豊一郎
  • ...目の旅行をして、まずミラノに出たので、途中で「ペニンのアルプス」を横断した。その山系中にはモン・ブラン(四八一〇米)を初め、モンテ・ローザ(四六三八米)、マッターホルン(四五〇九米)、グラン・コンバン(四三一七米)などの俊峰が聳立するので、楽しんでいたが、そのうちの一つ二つを山の峡と峡の間から瞥見しただけにとどまり、多くは縁がなかった。 「海アルプス」と呼ばれる一群はジェノアからフランスに入る時、その裾野を通ったに過ぎなかった。 (昭和十四年) 底本:「世界紀行文学全集 第六巻 イタリア、スイス編」修道社    1959(昭和34)年10月20日発行 底本の親本:「西洋見...
家なき子 02 (下) - マロ エクトール・アンリ
  • ...れはナポリ、ローマ、ミラノ、ヴェネチア、フィレンツェ、ロンドン、それからパリでも歌いました。どこの大劇場(だいげきじょう)もたいした成功(せいこう)でした。やがてふとしたことからかれはりっぱな声が出なくなりました。もう歌うたいの中でいちばんえらい者でいることができなくなると、かれは自分の偉大(いだい)な名声に相応(そうおう)しない下等な劇場に出て、歌を歌って、だんだん評判(ひょうばん)をうすくすることをしませんでした。その代わりかれはまるっきり自分を世間の目からくらまして、全盛時代(ぜんせいじだい)にかれを知っていた人びとからかくれるようにしました。けれどもかれも生きなければなりません。かれは...


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