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2010年02月3日 00:45:00
2009年12月8日 16:31:23
2009年11月10日 21:30:30
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ヤトラカン・サミ博士の椅子 - 牧 逸馬
  • ...あの栄誉ある古王国ドラヴィデアの分流であることを示してくれるのに役立ったから、彼らはその祭日を忘れずに、かならずマハウェリ・ガンガの河へ出かけて行って、めいめいの象といっしょに水掃礼を受けた。が、女の子を歓迎したのは、そういう民族的に根拠のある感情からではなかった。女は、彼らにとって、家畜の一種としての財産だったからだ。女の子が生まれると、彼らはそれを、風や雑草の悪霊(あくりょう)から保護して育てて、大きくなるのを待ってコロンボの町へ売りに出た。この、タミル族の若い女どもを買い取るのは、おもにそこの旅客街のキャフェだった。女給にするのだ。ことに、ポダウィヤの酋長(しゅうちょう)後嗣選挙区にある...
エトナ - 野上 豊一郎
  • ...りはマスカルチア、グラヴィナなどの村を過ぎた。沿道には葡萄畑があり、果樹園があり、花が咲き、新緑が萌え出て、のどかな情趣に溢れていた。     五  しかし、カターニアの町に入ると私は少からず失望した。カターニア(カタナ)はナクソスと共に紀元前八世紀から聞こえたイオニア人の植民都市であったにも拘らず、来て見ると平凡な近代都市で、歴史的には殆んど見るべき何物も遺っていない。そのわけを尋ねて見ると、昔から各民族の断え間なき争奪戦に曝されて、古くはドリス人に、アテナイ人に、カルタゴ人に、またローマ人に、ゴート人に更に、サラセン人に、ノルマン人に、と、次第に荒らされ、破壊され、それに加うる...
パラティーノ - 野上 豊一郎
  • ...スの宮殿はドムス・フラヴィアと呼ばれている。彼がフラヴィウス家(ヴェスパシアヌス以後)の出だったからである。その宮殿は実はアウグストゥス(初代の皇帝)の宮殿の一部を彼が改修したものだといわれるから、改修の程度が根本的のものであったか局部的のものであったかはわからないけれども、最初の時から数えればすでに二千年たっているわけであり、改修の時からとしても千八百五六十年はたっているわけだが、その割によく保存されているので、石造建築の寿命の長さというものが今更のように考えられる。そのことはエジプトでは、その二倍以上の寿命を保っている実例を見て、もっと痛切に感じられるのであったが。  正面に緑色の斑のあ...
春の槍から帰って - 板倉 勝宣
  • ...ある。  グルンドラヴィーネに会ったら一たまりもない。そして雪崩の季節に入ると荒れた翌日の好天気は危険であるし、雨降りの翌日の好天気もまた雪崩れる。  それにこの時は、カンジキがもぐって人夫を連れている時は歩けないことがある。だから、どうしても雪崩前に山へ行かなければ損である。  人夫。われらの背負う荷には限りがある。だから人の全くいない山の中を一週間も歩くには、人夫を頼むほかに仕方がない。ところが人夫はカンジキであるから、スキーとなかなか歩調が一致しない。確かに不便であるが、われらが弱くて荷が背負えないのだから、この不便を忍ばねばならない。人夫は必ず猟師でなければならない。夏山を歩いた...
小公女 - バーネット フランシス・ホジソン・エリザ
  • ...かり大人顔をしているラヴィニア・ハアバアトなどは、開きかけた扉(ドア)の間から、マリエットがどこかの店から着いた箱を開けているのを見たくらいでした。 「レエスの縁飾(フリル)のついた下袴(ペティコート)で一杯だってよ。」ラヴィニアは身をこごめて地理の本の上から、ジェッシイに囁(ささや)きました。「あの方、今もあの下袴(ペティコート)を着けてるのよ。腰をかける時ちょっと見えたわ。」 「まあ、あの方の靴下絹ね。」ジェッシイも地理書越しに小声でいいました。「それに、可愛い足ね。」 「でも、足なんて靴次第で小さく見えるものよ。それにあの方、ちっとも綺麗じゃアないのね。眼だって変な色だわ。」 「...


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