リョウ

 

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2010年01月7日 11:46:06
2010年01月19日 17:06:22
2009年10月29日 21:16:22
2010年01月29日 22:06:05
2010年01月3日 23:21:06

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岩石の間 - 島崎 藤村
  • ...はん)を当て、持病のリョウマチに侵されている左の手を懐(ふところ)に入れて歩いて来た。残雪の間には、崖の道まで滲(にじ)み溢(あふ)れた鉱泉、半ば出来た工事、冬を越しても落ちずにある茶色な椚(くぬぎ)の枯葉などが見える。先生は霜のために危く崩(くず)れかけた石垣などまで見て廻った。  この別荘がいくらか住まわれるように成って、入口に自然木の門などが建った頃には、崖下の浴場でもすっかり出来上るのを待たないで開業した。別に、崖の中途に小屋を建てて、鉱泉に老を養おうとする隠居さん夫婦もあった。  春の新学年前から塾では町立の看板を掛けた。同時に、高瀬という新教員を迎えることに成った。学年前の休み...
明治開化 安吾捕物 07 その六 血を見る真珠 - 坂口 安吾
  • ...で健康そのものだ。キリョウも満更ではないから、この際益々困り物というわけだ。  この船の料理方の大和は船底のボス、深海魚のような男であった。彼は海の浮浪児だった。子供の時に密航を企てて外国船に乗りこみ、それ以来、外国商船や捕鯨船の船員として七ツの海を遍歴してきた荒くれだ。それだけに、海についての経験は確かである。特に外国航路ともなれば、船長とても彼の経験に縋らねばならぬ。外国の港で水や燃料の積込みから、腐らない安酒の買い込みまで、大和の手腕にたよらなければならないのである。  大和が料理方というポストを自ら選んで占領したのも、料理の腕があるからではなく、船内の特権を独占するためであった。彼...
明治開化 安吾捕物 10 その九 覆面屋敷 - 坂口 安吾
  • ...供たちの好奇心は一目リョウゼンだ。いささか酔って赤くなった英信だけは緊張もしないし、つまらなそうだ。風守がどんな暮しをしているか、いつも見ている英信には全然珍しくないのは当り前の話である。彼はつまらなそうに首をふって、 「バカバカしい。風守さまが何をしているか、そんなことがコクリサマに分りゃしないさ。まア、木々彦さんのお嫁さんがどんな人だか、世間なみなことをきいてごらん」 「アレ、アレ。この坊さんは世間知らずだと思ったら、世間なみのコクリサマをよく知っているよ。だが、私のは世間なみじゃアないから、まア、見ていてごらん」  彼はテーブルのまわりへ五人それぞれ位置を示して正座させ、一々その姿...
明治開化 安吾捕物 16 その十五 赤罠 - 坂口 安吾
  • ...命というが、オレがキリョウ好みをしたのが思えば失敗のモトであろう。若い頃は分別が至らないから、目先の快楽に盲いて、老後も死後も考えないが、家を保つには丈夫で利口な嫁を選ばなければいけないものだ。その上キリョウが良ければ越したことはないが、それは二の次だ」  不破喜兵衛はこう考えて、まだ清作が二十という若いときに、今の嫁をもたせた。そのときチヨは十六という若い嫁であった。  幸いに玉之助、信作という二人の孫は母の健康をうけついで無病息災に育つから、喜兵衛も非常に安堵していた。と、去年の秋の季節に、大事な二人の孫がまちがえて毒茸を食し、一夜にそろって死んでしまった。  豪放な喜兵衛旦那もさす...
明治開化 安吾捕物 20 その十九 乞食男爵 - 坂口 安吾
  • ...なかったが、上品なキリョウのよい女であったそうだ。 「ちょッとした座興のために花嵐をかりたいが」  と一夜十円という相当な高給で花嵐をつれだした。日中でもあんまり客足のない小屋だから、夜の興行は休んで死んだようにヒッソリしている。一座の親方も花嵐も大よろこびで応じてくれた。  土地不案内の上に暗闇で分らないが、歩いで二三十分ぐらい、静かな邸内へ案内された。空家のようにヒッソリと、無人の家だ。おスシのモテナシをうけ、刻限まで寝ていてかまわないと云われるままに、そこは全然無神経な女関取、グウグウねむる。何時ごろか分らないが、さッきの女に起された。  みちびかれるままに邸をでて、手をひかれて...


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