上がり框

 

上がり框 ( あがりかまち )     上がり框についてまとめて読む

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2009年11月25日 02:16:01
2009年11月29日 14:31:14

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「上がり框」を含む小説

半七捕物帳 02 石灯籠 - 岡本 綺堂
  • ...格子の中へはいった。上がり框(かまち)に腰をかけて煙草を一服すっているうちに、かれはふと思い付いて、そっと入口の障子を細目にあけた。内は六畳と四畳半の二間で、入口の六畳には長火鉢が据えてあった。次の四畳半には炬燵(こたつ)が切ってあるらしく、掛け蒲団の紅い裾がぞんざいに閉めた襖の間からこぼれ出していた。  半七は上がり框から少し伸びあがって窺うと、四畳半の壁には黄八丈の女物が掛かっているらしかった。彼は草履をぬいでそっと内へ這(は)い込んだ。四畳半の襖の間からよく視ると、壁にかかっている女の着物は確かに黄八丈で、袖のあたりがまだ湿(ぬ)れているらしいのは、おそらく血の痕を洗って此処にほしてあ...
半七捕物帳 17 三河万歳 - 岡本 綺堂
  • ...って隣りへはいって、上がり框(がまち)に腰かけているらしかったが、そのうちに三味線をぽつんぽつんと弾(ひ)き出した音がきこえた。かれはお津賀の家へ来ても時々に三味線を弾くことがあるので、女房も別に不思議には思わないで自分の米を磨(と)いでしまって家へ帰った。 「それからが騒動なんですよ」と、女房は顔をしかめて話した。「富さんの家で何かどたんばたんという音が聞えたから、どうしたのかと思って駆けつけてみると、富さんは湯あがりの頭からぽっぽっ煙(けむ)を立てて、その叔父さんという人の胸倉を掴んで、ひどい権幕で何か掛け合いを付けているんです。だんだん訊(き)いてみると、その人が富さんの猫を撲(ぶ)ち...
半七捕物帳 18 槍突き - 岡本 綺堂
  • ...します」と、七兵衛は上がり框に腰をかけた。「勘次さんというのはお前だね。話は早えがいい。おれは葺屋町の七兵衛と云って、十手をあずかっている者だが、すこしお前に訊きてえことがある」 「へえ」と、勘次は女房と顔を見あわせた。「なにしろ、親分。きたねえところですが、まあこっちへお上がんなすって下せえまし」 「親分。まあどうぞこちらへ……」  女房は急にふくれっ面をやわらげて、しきりに内へ招じ入れようとするのを、七兵衛は手を振って断わった。 「まあ、いい。なにも構いなさんな。お客に来たんじゃねえ。そこで早速だが、お前はこのあいだ蔵前の通りで槍突きに出っ食わしたというじゃあねえか。いや、そりゃあ...
レ・ミゼラブル 07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌 - ユゴー ヴィクトル
  • ...の中へはいって行き、上がり框(がまち)へ腰をかけました。  と、この茶屋の娘らしい女が、茶をついだ湯呑みを盆にのせて、人混みの中を分けるようにして、ご上人様の駕籠の方へ歩いて行きかけました。  その時声が聞こえましたっけ。―― 「ちょいと娘さん妾(わたし)へおかしよ。……妾の方が近間だよ。……代わってお給仕してあげようじゃアないか」  綺麗な張りのある声でした。  門口に近い柱に倚(よ)って、甲斐絹(かいき)の手甲(てっこう)と脚絆(きゃはん)とをつけ、水色の扱(しご)きで裾をからげた、三十かそれとも二十八、九歳か、それくらいに見える美しい女が、そう云ったのでございます。痩せぎすで身...
半七捕物帳 31 張子の虎 - 岡本 綺堂
  • ...いんです」と、与七は上がり框(がまち)に腰をおろしながら口早にささやいた。「ゆうべの引け四ツから、けさの七ツ(午前四時)頃までのあいだに、家(うち)のお浪というのが駈け落ちをしてしまったんです」 「お浪というのはどんな女だ」 「お駒の次で、三枚目を張っている女です。ふだんから席争いでお駒とはあんまり折り合いがよくなかったようですが、お駒の方が柳に受けているので、別にこうという揉め捫著(もんちゃく)も起らなかったんです。そのお浪が急に姿をかくしたには何か訳があるんだろうから、とりあえず親分にお報らせ申せと主人が申しましたので……。それにもう一つおかしいことは、主人が確かにおあずかり申した筈の...

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