仕掛け

 

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2009年10月29日 14:21:00
2010年02月1日 19:56:11
2009年12月3日 17:35:59
2010年02月6日 04:21:07
2009年12月6日 07:20:05

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大菩薩峠 32 弁信の巻 - 中里 介山
  • ...火薬に燃え移るという仕掛けであることがわかった。  これらの物品の多くは、いずれもこれという特徴を持っていなかったが、ただ一つの捜索の手がかりとなるものは箱の包紙であった。というのはその上にウォーカーの宛名が書かれてあったからである。タイプライターで書かれた文字は一寸考えると、筆蹟とはちがって手がかりになりそうにもないが、その実、タイプライターにもそれぞれ個性があって、ある場合には筆蹟よりも確かな鑑別を行うことが出来るのである。殊にこの包紙に書かれた文字は、素人眼にもその特徴が、ありありとわかった。即ちrとaの字の形に、著しい変態が見られたのである。  一通りの検査を終った探偵は、直ちにア...
馬妖記 - 岡本 綺堂
  • ...、四月十二日の夜に大仕掛けの馬狩りをはじめた。先夜の七人も皆それぞれの部署についた。  四月に入ってから雨もよいの日が続いたのは、月夜を嫌う馬狩りのためには仕合せであった。しかし第一夜は何物をも見いだし得なかった。第二夜もおなじく不成功のうちに明けた。第三夜の十四日の夜も亥(い)の刻(午後十時)を過ぎた頃に、第四組が多々良川のほとりで初めて物の影を認めた。合図の呼子笛(よびこ)の声、たいまつの光り、それが一度にみだれ合って、すべての組々も皆ここに駈け集まった。神原茂左衛門は第五の組であったが、場所が近かったために早く駈けつけた。  怪しい影は水のなかを行く。それを取逃がしてはならないという...
ビジテリアン大祭 - 宮沢 賢治
  • ...、陳氏が支那式黄竜の仕掛け花火をやったのだと気がつきましたので、大悦(おおよろこ)びでみんなにも説明しました。  その時又、今朝のすてきなラッパの声が遠くから響(ひび)いて参りました。 「来た来た。さあどんな顔ぶれだか、一つ見てやろうじゃないか。」地学博士を先登(せんとう)に、私たちは、どやどや、玄関へ降りて行きました。たちまち一台の大きな赤い自働車がやって来ました。それには白い字でシカゴ畜産(ちくさん)組合と書いてありました。六人の、髪(かみ)をまるで逆立てた人たちが、シャツだけになって、顔をまっ赤にして、何か叫(さけ)びながら鼠色(ねずみいろ)や茶いろのビラを撒(ま)いて行きました。そ...
変った話 - 寺田 寅彦
  • ...のままに印刷して行く仕掛けである。この機械の主要な部分は発信機と受信機と両方に精密に同時に回転する車輪である。すべての仕掛けはこの車の同時調節(シンクロニゼーション)によって有効になるので、試みにわざとちょっとばかりこの調節を狂わせると、もう受信機の印刷する文句はまるきり訳の分からぬ寝言にもならない活字の行列になってしまうのである。  この二十世紀の巧妙な有線電信機の生命となっている同時調節(シンクロニゼーション)の応用も、その根本原理においては前記の古代ギリシアの二千何百年前の無線光波通信機の原理と少しも変ったことはないのである。  写真電送機械の機構にもやはり同様な原理が応用されている...
美少女 - 太宰 治
  • ...この老爺に何かと話を仕掛けられたら、どうしようと恐ろしく、いよいよこれは、とんでもないことになったと、少しも早くここを逃げ出したくなって来た。ちらと少女のほうを見ると、少女は落ちついて、以前のとおりに、ふたりの老夫婦のあいだにひっそりしゃがんで、ひたと守られ、顔を仰向(あおむけ)にして全然の無表情であった。ちっとも私を問題にしていない。私は、あきらめた。ふたたび指輪の老爺に話掛けられぬうちに、私は立ちあがって、 「出よう。いっこうあたたまらない。」と家内に囁(ささや)き、さっさと湯槽から出て、からだをふいた。 「あたし、もう少し。」家内は、ねばるつもりである。 「そうか。さきに帰るからね...


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