入墨

 

入墨 ( にゅうすみ )     入墨についてまとめて読む

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2009年12月23日 13:00:00

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人造人間戦車の機密 ――金博士シリーズ・2―― - 海野 十三
  • ...  全身に、妙な白い入墨(いれずみ)をした原地人兵が、手に手に、盾(たて)をひきよせ、槍(やり)を高くあげ、十重二十重(とえはたえ)の包囲陣(ほういじん)をつくって、海岸に押しよせる狂瀾怒濤(きょうらんどとう)のように、醤の陣営|目懸(めが)けて攻めよせた。  これに対して、醤の陣営は、闃(げき)として、鎮(しず)まりかえっていた。  ただ、かの醤の陣営の目印のような高き望楼(ぼうろう)には、翩飜(へんぽん)と大旆(おおはた)が飜(ひるがえ)っていた。  その旆(はた)の下に、見晴らしのいい桟敷(さじき)があって、醤主席は、幕僚(ばくりょう)を後にしたがえ、口をへの字に結んでいた。  ...
電気看板の神経 - 海野 十三
  • ...は朱色(しゅいろ)の入墨(いれずみ)のように、無気味(ぶきみ)で、ちっとも動かない。また動くわけがないのだ、それだのに、けさ方(がた)、二時二十分にあの電気看板が、ほんの一秒間ほどパッと消えちまったのだ。そのあとは又元のように点(つ)いていたが……。停電なら、外(ほか)に点(とも)っている沢山の電燈も一緒に消えるはずじゃないか。ところが、パッと消えたのはここの電気看板だけさ。二時二十分にふみちゃんが殺される。電気看板がビクリと瞬(またた)く――気味がわるいじゃないか。僕は、はっきり言う。あの電気看板には神経があって、人間の殺されるのが判っていたのだ。そして僕にその変事(へんじ)を知らせたのに違...
人造人間殺害事件 - 海野 十三
  • ...(てくび)のところに入墨(いれずみ)してある会員番号を、黙って入口の小窓の内に示せばよかった。だから僕にも「紅(べに)四」と朱色(しゅいろ)の記号が彫(ほ)ってあり、それは死ぬまで決して消えはしないのである。  僕は時間をはかり、すこし早や目の時刻に倶楽部へ着いた。会議室のホールには、ただ一人の先客があるばかりであった。その先客は、だらしなく卓子(テーブル)に凭(もた)れたまま眠りこけていた。僕は、そのうしろに廻って、静かに抱き起こすと、別室に退(しりぞ)いた。  会議がはじまるときには、十三人の会員が全部揃って、粛々(しゅくしゅく)と円卓子(まるテーブル)の囲(まわ)りをとりかこんだ。首...
半七捕物帳 20 向島の寮 - 岡本 綺堂
  • ...けられたのであった。入墨者の彼はふところにのんでいた匕首(あいくち)をぬく間もなしに押えられた。はじめはかれこれ強情を張っていたが、土蔵のなかから本人のおきわが現われたのと、良次郎が正直に白状したので、六蔵ももう恐れ入るよりほかはなかった。  お糸は吟味中に牢死した。六蔵は入墨の前科者だけに罪が重く、悪人と共謀して主人の娘を牢獄同様のところに押し籠めて置いたというので死罪になった。張本人の由兵衛は無論に重罪であった。後家とはいいながら主人の妻と不義をかさね、あまつさえ家督相続の娘を押し籠めて其の身代を横領しようと巧んだのであるから、引き廻しの上で獄門にさらされた。良次郎も相当の処刑を受くべき...


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