四面楚歌

 

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2009年12月19日 21:20:04
2009年12月19日 15:15:01
2009年11月18日 15:20:00
2009年11月18日 14:41:54
2009年11月30日 18:26:03

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「四面楚歌」を含む小説

伝統と進取 - 九鬼 周造
  • ...主義全盛の頃で、私は四面楚歌の感があった。数年経って「外来語所感」を発表したこのごろは、外囲の事情が全く反対になってしまって、ある読者には私が現時流行の日本主義に阿諛苟合(あゆこうごう)するかのような感を与えたかも知れない。『「いき」の構造』から「外来語所感」に至るまで私にあっては同一の信念の同一の流れである。変化したのは外囲の事情である。  私はひたすら伝統の匂いをかぐ者である。しかし伝統への私の愛着は「匂いをかぐ」というようなほのかなものでは決してないことも事実である。 底本:「九鬼周造随筆集」菅野昭正編、岩波文庫、岩波書店    1991(平成3)年9月17日第1刷発行...
劇場と作者 - 岸田 国士
  • ...いた。時節柄、ポオは四面楚歌の声を受けて、たうとう譲歩したやうだが、これも、劇作家協会に加入してゐなかつたサルマンが、ポオの搾取に遇つてゐたわけである。それは表面の問題で、実際、二十を越えたばかりのサルマンが、自作を上演して貰へると知つたら、どんな契約にでもサインしたに違ひない。処が、其のお蔭で、此の青年は新進作家の錚々たる列に加へられる。さうなると、もうポオから小僧扱ひにされるのが癪に触る。そのうちに、出世作「影を釣る人」を持つて細君と一緒に旅行がしたくなつた。ポオが承知しない。契約書をつきつける。制作劇場以外では上演しないことゝ書いてある。一度制作劇場を飛び出したサルマンは、将来自作を自分...
我が人生観 02 (二)俗悪の発見 - 坂口 安吾
  • ...らったのに残念だと、四面楚歌、日本人がみんな悪く云ってる時に(作者にはそう見えるよ)私をなぐさめて、復讐戦という意味で読売へ書かないかとすすめてくれた。非常に感謝したが、いま書くという気持もない。今度新聞に書きたくなったら、第一作は必ず読売に書くという約束をむすんだ。その後、時々すすめをうけたが、新聞小説というと、どうもオックウだ。もう、ちょッと、と、延び延びになっていたが、にわかに書いてみたくなったのである。  なにぶん、新聞小説というものは、営業の方の責任の一半をうけもつことになるから、書く身はつらく、オックウになる。  先日、文藝春秋新社の熱海遠足があり、私は宴会に招待された。そのと...
幻聴 - 蘭 郁二郎
  • ...でございます。  四面楚歌――そんな妙な形容詞が、どうやら当篏(あてはま)りそうでございます。  私はもう疲れました。神経はバラバラに、脳髄は頸をかしげる度にサラサラと頭の中にくずれております。私は、その無気味な音を黙って、歯を喰いしばって、聞いていなけれげならないのでございましょうか。  皆様、あの目の前にひらひらする白い布が、白い幕が、死というものでございましょうか、ふッ、ふッ、妙なものでございますね。  皆様、この保養院の窓にはこんなに、みんな鉄柵が入れてありますけれど、こんなに目が荒らくちゃ――世間の出来事がすっかり聴えてしまいますよ。昨日、銀座に大火事がございましたでしょう―...
自伝 - 三島 霜川
  • ...やかましく勸める、其四面楚歌の聲の中に立つて、一年ばかりぶら/″\して居る中に、親父の建てた家も、殘した金も滅茶々々になつて、僕は市井の間に埋つて了つた。  で、父から遺産どころか、荷厄介な遺族を殘されて、未だ力のない者が、其重荷を負ふてよた/\と今迄遣つて來たのである。  それで、父に死別れたのは二十の時で、僕は神經衰弱になるし、不得要領の中に、一年と云ふ長い月日を滅茶苦茶の中に送つて了つて、そして二十一二の春ころまでは、書くでもなく、書かぬでもなく、貸してあつた金を取つたり、家財を賣つたり、誠に混沌たる生活をした。其間田中凉葉なぞと一緒に下宿したが、其中凉葉は紅葉先生の塾に行くし、僕は...


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