夜明け

 

夜明け ( よあけ )     夜明けについてまとめて読む

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2009年10月19日 20:15:00
2009年11月2日 15:56:18
2009年12月24日 01:25:02
2010年01月1日 11:05:01
2010年01月25日 21:41:06

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「夜明け」を含む小説

或阿呆の一生 - 芥川 竜之介
  • ...      十一 夜明け  夜は次第に明けて行つた。彼はいつか或町の角に広い市場を見渡してゐた。市場に群(むらが)つた人々や車はいづれも薔薇(ばら)色に染まり出した。  彼は一本の巻煙草に火をつけ、静かに市場の中へ進んで行つた。するとか細い黒犬が一匹、いきなり彼に吠えかかつた。が、彼は驚かなかつた。のみならずその犬さへ愛してゐた。  市場のまん中には篠懸(すずかけ)が一本、四方へ枝をひろげてゐた。彼はその根もとに立ち、枝越しに高い空を見上げた。空には丁度彼の真上に星が一つ輝いてゐた。  それは彼の二十五の年、――先生に会つた三月目だつた。      十二 軍港  潜航...
廿九日の牡丹餅 - 岡本 綺堂
  • ...、金助は明くる晦日の夜明け前にとうとう息を引取った。  最初は霍乱と診立(みた)てた医者も、後には普通の暑気あたりではないらしいと言い出した。何かの食い物の中毒ではないかというのである。二十九日の出先は判っているので、中田屋ではそれぞれに問い合せの使を出したが、残暑の強い折柄であるから、どこでも茶のほかには何も出さなかった。但し午飯(ひるめし)はどこで食ったか判らなかった。延津弥のことは本人も秘密にしていたので、家族も知らなかった。  閏七月二日の朝五つ時(午前八時)に金助の葬儀は小梅の菩提寺で営(いとな)まれた。その会葬者のうちに延津弥との関係を知っている者があって、中田屋の大将が死んで...
メーデーに歌う - 宮本 百合子
  • ...れども、日本の民主の夜明けが来ていることも事実である。その証拠には、初めてメーデーが公然と、働く人民の行進の日として認められるようになった。メーデーの行進が遮るものもなく日本の街々に溢れ、働くものの歌の声と跫足とが街々にとどろくということは、とりも直さず、これら行進する幾十万の勤労男女がそれをしんから希望し、理解し実行するなら、保守の力はしりぞけられ、日本もやがては働く人民の幸福ある国となる、その端緒は開かれたということではないだろうか。今度の第十七回メーデーはそれが只十一年ぶりの行事だという以上に、わたし達の心を高鳴らせるつよい理由があるのである。  のびのびとラジオから流れるメーデーの歌...
走れメロス - 太宰 治
  • ...か承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺(こら)え、陽気に歌をうたい、手を拍(う)った。メロスも、満面に喜色を湛(たた)え、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままこ...
闇中問答 - 芥川 竜之介
  • ... 俺か? 俺は世界の夜明けにヤコブと力を争つた天使だ。        二 或声 お前は感心に勇気を持つてゐる。 僕 いや、僕は勇気を持つてゐない。若し勇気を持つてゐるとすれば、僕は獅子の口に飛び込まずに獅子の食ふのを待つてゐるだらう。 或声 しかしお前のしたことは人間らしさを具へてゐる。 僕 最も人間らしいことは同時に又動物らしいことだ。 或声 お前のしたことは悪いことではない。お前は唯現代の社会制度の為に苦しんでゐるのだ。 僕 社会制度は変つたとしても、僕の行為は何人かの人を不幸にするのに極(き)まつてゐる。 或声 しかしお前は自殺しなかつた。兎に角お前は力を...


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