大納言

 

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2010年01月22日 00:36:16
2010年01月7日 23:30:13
2009年12月5日 18:41:06
2010年01月7日 23:51:12
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二流の人 - 坂口 安吾
  • ...た。  秀吉は彼に大納言を与へ、つゞいて内大臣を与へる。時人は彼を目して副将軍の如くに認めたが、その貫禄を与へることが彼を温和ならしめる手段であると秀吉は信じた。雄心未だ勃々たる秀吉は死後の社稷(しゃしょく)のことなどは霞をへだてた話であつたし、思ひのまゝに廻りはじめたパノラマのハンドルをまはす手加減に有頂天になつてゐた。家康といふ人はおだてゝおけば温和な人だ。俺の膝の上にのせてみせるから黙つて見てをれ、かう侍臣に言ふ秀吉だ。小田原陣でも、家康を陣屋に招いて群臣の居並ぶところでおだてあげて、大納言、貴公は海内一の弓取だから、この戦争では策戦万事御指南をたのむ、皆の者も戦略は徳川殿にきくがよい...
短歌本質成立の時代 万葉集以後の歌風の見わたし - 折口 信夫
  • ...しい人が出て来た。桂大納言源経信である。彼は当時の文学芸術のすべてに達したと言はれた人である。殊に琵琶では、桂の一流を開いた人であつた。「君子器ならず」と言ふが、天才の直観力も、才能の専門的固定を救ふものである。今存する彼の作物は、あまりに尠い。此から彼の才分をきめるのは気の毒な気もする。が、偶然を考へることの出来ない個性の透徹した作品がある。 朝戸あけて 見るぞさびしき。傍丘(カタヲカ)の 楢の広葉に ふれる白雪(千載) ひた延(ハ)へて守(モ)る標(シ)め縄の たわむまで、秋風ぞ吹く。小山田の庵(続古今) 後のは桂の里での作であるが、四五句の続きのあやふさが、其写生に徹して居...
妣が国へ・常世へ - 折口 信夫
  • ...治の御代の伴(バン)大納言殿は、見飽きる程見て来た。せめて、心の世界だけでなりと、知らぬ間のとてつもない出世に、苔の下の長夜(チヤウヤ)の熟睡(ウマイ)を驚したくないものである。 われ/\の文献時代の初めに、既に見えて居た語(ことば)に、ひとぐに・ひとの国と言ふのがある。自分たちのと、寸分違はぬ生活条件を持つた人々の住んで居ると考へられる他国・他郷を斥(サ)したのである。「ひと」を他人と言ふ義に使ふことは、用語例の分化である。此と幾分の似よりを持つ不定代名詞の一固りがある。「た(誰)」・「いつ(=いづ)」・「なに(何)」など言ふ語は、未経験な物事に冠せる疑ひである。ついでに、其否定を伴うた形...
滝口入道 - 高山 樗牛
  • ...りとぞ見えにける。新大納言が隱謀|脆(もろ)くも敗れて、身は西海の隅(はて)に死し、丹波の少將|成經(なりつね)、平判官|康頼(やすより)、法勝寺の執事|俊寛等(しゆんくわんら)、徒黨の面々、波路(なみぢ)遙かに名も恐ろしき鬼界が島に流されしより、世は愈々平家の勢ひに麟伏し、道路目を側(そばだ)つれども背後に指(ゆびさ)す人だになし。一國の生殺與奪の權は、入道が眉目の間に在りて、衞府判官は其の爪牙たるに過ぎず。苟も身一門の末葉に連(つらな)れば、公卿華胄の公達(きんだち)も敢えて肩を竝ぶる者なく、前代未聞(ぜんだいみもん)の榮華は、天下の耳目を驚かせり。されば日に増し募る入道が無道の行爲(ふる...
連環記 - 幸田 露伴
  • ...部、清少納言やら金時大納言など、すばらしい女が赫奕(かくえき)として、やらん、からん、なん、かん、はべる、すべるで、女性(にょしょう)尊重仕るべく、一切異議|申間敷(もおすまじく)候と抑えられていた代(よ)であったから、定基の妻は中々納まっては居なかった、瞋恚(しんい)の火(ほ)むらで焼いたことであったろう。いや、むずかしくも亦おそろしく焼き立てたことであったろう。ところが、火の傍へ寄れば少くとも髭(ひげ)は焼かれるから、誰しも御免|蒙(こうむ)って疎み遠ざかる。此の方を疎みて遠ざかれば、余分に彼方を親み睦(むつ)ぶようになる。彼方に親しみ、此方に遠ざかれば、此方は愈々(いよいよ)火の手をあげ...


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