小川町

 

小川町 ( おがわまち )     小川町についてまとめて読む

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2010年02月3日 09:41:10
2009年11月8日 21:57:00
2009年11月7日 20:44:01
2010年01月24日 03:15:01

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夜寒十句 - 正岡 子規
  • ...に入りて帰途に就く。小川町に出づるに男女竪にも横にも歩行(ある)きて我車ややもすれば人に行き当らんとする様なり。彼等の半は両側の夜店をあさり行くにぞある。考へて見れば今宵は五十稲荷の縁日なり。我昔こゝらにさまよひし頃は見んとも思はざりし夜店なれど、此頃は斯(かか)る事さへなつかしく店々こまかに見もて行かんと思ふに実にせんなき身とはなりけり。古き雑誌書籍売る店、歯磨石鹸など売る店、根掛丈長など売る店の並びたる中に 縁日の古著屋多き夜寒かな  それ等を離れて曲り角に小き店を出し四角な行燈を地に据ゑて片側につたやと書き片側に大きんつばと赤く書きたるも淋しげにあはれなり。 ...
まじょりか皿 - 寺田 寅彦
  • ...じんぼうちょう)から小川町(おがわまち)をしばらくあちこち歩いていた。美しさを競うて飾り立てた店先を軒ごとに覗き込んでいた。竹村君はこうして店先を覗くのが一つの楽しみである。ことに懐に金のある時にそうである。陰気な根津辺に燻(くす)ぶっていて、時たま此処らの明るい町の明るい店先へ立つと全く別世界へ出たような心持になって何となく愉快である。時計屋だの洋物店の硝子窓(ガラスまど)を子供のようにのぞいて歩いた。呉服屋には美しい帯が飾ってあった。今日ちらと見た紙屋の娘の帯に似ている。正札を見ると百二十円とあった。絵葉書屋へはいったら一面に散らした新年のカードの中には売れ残りのクリスマスカードもあった。...
並木 - 島崎 藤村
  • ...ぱり方角が解らない。小川町から九段へかけて――あの辺は恐しく変ったね。まあ東京の変ったのには驚く。実に驚く。八年ばかり金沢に居る間に、僕はもうすっかり田舎(いなか)者に成っちゃった」 「そうさ、八年といえばやがて一昔だ。すこし長く居過ぎた気味はあるね」  と言われて、原は淋(さび)しそうに笑っていた。有体(ありてい)に言えば、原は金沢の方を辞(や)めて了ったけれども、都会へ出て来て未だこれという目的(めあて)が無い。この度の出京はそれとなく職業を捜す為でもある。不安の念は絶えず原の胸にあった。 「では失礼します。君も御多忙(おいそがしい)でしょうから」原は帽子を執って起立(たちあが)った...
船 - 島崎 藤村
  • ...、旅舎(やどや)から小川町の停留場へと急いだ。  朝日は電車の窓に輝き初めた。枯々とした並木を隔てて、銀座の町々は極く静かに廻転するように見えた。  約束の時間より早く、山本さんは新橋の停車場(ステーション)に着いた。汽車に乗込もうとする客だの、見送りに来た人達だのが、高い天井の下を彼方此方(あちこち)と歩いていた。山本さんもその間を歩き廻って、お新の来るのを待受けていた。次第に不安が増して来た。果して彼女は来るだろうか。お牧を離れて彼と二人ぎりの旅、それを心易く考えるだろうか。山本さんは安心しなかった。  そのうちに、幌(ほろ)を掛けてやって来た車が停車場前の石段の下で停った。彼女だ。...
ヒウザン会とパンの会 - 高村 光太郎
  • ...た。  私が神田の小川町に琅※洞(ろうかんどう)と言うギャラリーを開いたのもその頃のことで、家賃は三十円位、緑色の鮮かな壁紙を貼(は)り、洋画や彫刻や工芸品を陳列したのであるが、一種の権威を持って、陳列品は総て私の見識によって充分に吟味したもののみであった。  店番は私の弟に任し切りであったが、店で一番よく売れたのは、当時の文壇、画壇諸名家の短冊で、一枚一円で飛ぶような売れ行きであった。これは総て私たちの飲み代となった。  私はこの琅※洞で気に入った画家の個展を屡(しばしば)開催した。(勿論手数料も会場費も取らず、売り上げの総ては作家に進呈した。)中でも評判のよかったのは岸田劉生、柳敬助...


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