戦利品

 

戦利品 ( せんりひん )     戦利品についてまとめて読む

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2009年10月19日 00:26:28
2009年12月23日 13:46:15
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2009年10月18日 19:55:01
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西湖の屍人 - 海野 十三
  • ...だした。 「おい、戦利品(せんりひん)だ」私は、帆村の脇腹(わきっぱら)をつついて置いてから例の男の上衣(うわぎ)から失敬したものを、卓子(テーブル)の下にソッと取り出した。 「なんだか、薬壜(くすりびん)のようだネ」万事(ばんじ)を了解(りょうかい)したらしい様子の帆村が、低声(こごえ)で云った。 「レッテルが貼ってある。ボラギノール」と私は辛(かろ)うじて、薬の名を読んだ。 「ボラギノールって、痔(じ)の薬じゃないか」  帆村は、謎々(なぞなぞ)の新題(しんだい)にぶつかったような顔付をして、一寸(ちょっと)首を曲げた。  そこへマリ子がバタバタ階段をあがってくる気配がしたので...
明治開化 安吾捕物 06 その五 万引家族 - 坂口 安吾
  • ...とで、万引は又特別、戦利品というような快感があるらしい。貧故の万引とちがって、金持の万引は完全な病癖なのだから、その快味は又、特別に相違ない。  だから、買ってきた品物は、ちゃんと居間のタンスにしまうけれども、戦利品は土蔵の中へ秘かに隠して貯蔵して、その戦利品の山を日夜のぞきに行って満足しているのだ。だから彼女らは、土蔵の中へは誰も入れない。土蔵は、この家の一番奥の主人夫妻の居間、今では未亡人一人の居間であるが、そこに接している上に、カギは未亡人の手中にあるから、未亡人の眼を盗んで土蔵に入ることは誰もできない。ただ娘のキク子だけは母の居間に出入自由で、同時に土蔵の中へも自由に出入できるらしい...
影 - 芥川 竜之介
  • ... 「これは皆お前の戦利品だね。大事にしなくちゃ済まないよ。」  すると房子は夕明りの中に、もう一度あでやかに笑って見せた。 「ですからあなたの戦利品もね。」  その時は彼も嬉しかった。しかし今は……  陳は身ぶるいを一つすると、机にかけていた両足を下した。それは卓上電話のベルが、突然彼の耳を驚かしたからであった。 「私。――よろしい。――繋(つな)いでくれ給え。」  彼は電話に向いながら、苛立(いらだ)たしそうに額の汗を拭った。 「誰?――里見探偵(さとみたんてい)事務所はわかっている。事務所の誰?――吉井(よしい)君?――よろしい。報告は?――何が来ていた?――医者?――それ...
保吉の手帳から - 芥川 竜之介
  • ...広場へ出た。そこには戦利品の大砲が二門、松や笹の中に並んでいる。ちょいと砲身に耳を当てて見たら、何だか息の通る音がした。大砲も欠伸(あくび)をするかも知れない。彼は大砲の下に腰を下した。それから二本目の巻煙草へ火をつけた。もう車廻しの砂利(じゃり)の上には蜥蜴(とかげ)が一匹光っている。人間は足を切られたが最後、再び足は製造出来ない。しかし蜥蜴は尻(し)っ尾(ぽ)を切られると、直(すぐ)にまた尻っ尾を製造する。保吉は煙草を啣(くわ)えたまま、蜥蝪はきっとラマルクよりもラマルキアンに違いないと思った。が、しばらく眺めていると、蜥蜴はいつか砂利に垂れた一すじの重油に変ってしまった。  保吉はやっ...
耳目記 - 芥川 竜之介
  • ...  僕は女の人生の戦利品を三つ記憶してゐる。  一つは長女に後(うしろ)を向けて次男に乳をのませてゐる女親。  一つは或女給の胸に下(さが)つたいろいろの学校のメダルの一ふさ。  一つは或|玄人上(くろうとあが)りの細君(さいくん)の必ず客の前へ抱(だ)いて来る赤児。 (昭和二年四月) 底本:「芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房    1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行    1971(昭和46)年10月5日初版第5刷発行 入力校正:j.utiyama 1999年2月15日公開 2003年10月7日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インタ...


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