東中野

 

東中野 ( ひがしなかの )     東中野についてまとめて読む

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2009年11月11日 21:48:00
2009年11月6日 11:26:02
2009年12月28日 00:14:00
2009年11月1日 18:50:03
2009年11月6日 11:11:03

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あやかしの鼓 - 夢野 久作
  • ...都を引き上げて東京の東中野に宏大な邸(やしき)を構えた。  これと反対に綾姫の里方の今大路家はあまり仕合せがよくなかった。綾姫が鶴原家に嫁(かた)づいたたあとで、血統(ちすじ)が絶えそうになったが綾姫の隠し子があったのを探し出して表向きを都合よくして、やっと跡目を立てたような始末であった。しかしその後しだいに零落してしまって維新後はどうなったか、わからなくなっているという。  こうして「あやかしの鼓」に関係のある二軒の家が一軒は栄え一軒は落ちぶれている一方に、音丸久能の子の久伯(きゅうはく)と、その子の久意(きゅうい)は久能のあとを継いで鼓いじりを商売にしてどうにか暮らしているにはいた。け...
リイズ - 太宰 治
  • ...。そのころ杉野君は、東中野のアパートから上野の美術学校に通(かよ)っていたのであるが、その同じアパートに私も住んでいて、廊下で顔を合わせる時があると、杉野君は、顔をぽっと赤くして、笑とも泣きべそともつかぬへんな表情を浮かべ、必ず小さい咳(せき)ばらいを一つするのである。何とか挨拶を述べているつもりなのかも知れない。ずいぶん気の弱い学生だと思った。だんだん親しくなり、そのうちに父上の危篤(きとく)の知らせがあって、彼はその故郷からの電報を手に持って私の部屋へはいるなり、わあんと、叱られた子供のような甘えた泣き声を挙(あ)げた。私は、いろいろなぐさめて、すぐに出発させた。そんな事があってから、私た...
穴 - 蘭 郁二郎
  • ...です。そこは中央線の東中野を出て立川に行く全国でも珍らしい直線コースが立川から漸(ようや)くカーブして日野へ行く、その立川日野間のほぼ真ン中あたりというのでした。申し遅れましたが私は当時立川の詰所にいたのです。ガソリンカーといってもトロッコに毛の生えたようなものですがこれが思ったよりスピードを出すもので私たちは振り落されないようにしっかり捉(つか)まっていながら寝不足と霧雨とに悩まされてすっかり憂鬱になっていました。と工夫の一人が思い出したように 『おう、倉さんのおッかあも去年のこんな時だったじゃねえか』  すると、 『そうよ、この先あたりだったな、あれもひどかった』  とも一人が合槌...
落合町山川記 - 林 芙美子
  • ...くまで見えた。  東中野の駅までは私の足で十五分であり、西武線中井の駅までは四分位の地点で、ここも、妙法寺の境内(けいだい)に居た時のように、落合の火葬場の煙突がすぐ背後に見えて、雨の日なんぞは、きな臭(くさ)い人を焼く匂(にお)いが流れて来た。  その頃、一帖(いちじょう)七銭の原稿用紙を買いに、中井の駅のそばの文房具屋まで行くのに、おいはぎが出ると云う横町(よこちょう)を走って通らなければならなかった。夜など、何か書きかけていても、原稿用紙がなくなると、我慢して眠ってしまう。ほんの一、二|町(ちょう)の暗がりの間であったが、ここには墓地があったり、掘り返した赤土のなかから昔の人骨が出て...
多摩川 - 林 芙美子
  • ...みぢんもない。  東中野へ着いたのは一時ちかかつた。  四五日前に來たばかりの若い女中が起きて耳門(くゞり)を開けてくれた。 「お母さん、もう寢た?」 「はい、さつきおやすみになりました……お起しいたしませうか?」 「まアいい。二階は蚊帳を吊つたかい?」 「はい、さつきお吊りしておきました」  周次が二階へ上がつてゆくと、蚊帳の裾をはらふやうな凉しい風が吹いてゐた。ああ吾家の風だな……多摩川ではむしむししてゐたけれど、吾家はこんなに凉しい風が吹く。周次は縁側の手すりへY襯衣(シヤツ)やづぼんをひつかけながら、裸になつていつた。  月がはつきりしてゐる。小さい月だつたが庭のすずか...

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