東大寺

 

東大寺 ( とうだいじ )     東大寺についてまとめて読む

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2009年11月24日 19:05:59
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「奈良」に遊びて - 宮本 百合子
  • ...華厳宗の本山だという東大寺の転害門をくぐりました。その門は大きなもので、又鎌倉時代に、修繕されたとかで、当時の技巧の跡が残っています。そこを進みますと、道の両側の芝生が春の光を浴びてまだらに青ばんで来ているではありませんか。凝っと見ていると、翠の若草が、黄色い去年の草を蔽い隠してしまうかと疑われる程でした。私が若しも歌人でしたら、そこで幾首かは詠めたでしょう!  そこから又八幡神社を抜けて行くと、古い建物のあと――東塔といって昔七重の高塔で頗る壮麗なものであったという、その塔の跡のあたり芝原になっています。そして其処にはパチコが一面に咲いていました。香りこそないが、鈴のような恰好の白い花で、...
あしびの花 - 土田 杏村
  • ...大抵孤立した樹叢だ。東大寺から三月堂、手向山神社あたりにかけて見られるものは、木のたけも喬木のやうに高く、それが一面に密集してゐるから、その花叢の美しいことも格別で、とてもそれへは普通の馬酔木を見ての感じを当てはめることが出来ない。ここの馬酔木だけは全く奈良の見ものである。  この辺一帯、即ち三笠山の馬酔木は、既に一千年余の歴史を持つてゐる。万葉集の中にも馬酔木の歌は二十首許り這入つてゐる。中でも有名なのは、天平宝字二年二月、式部大輔中臣清麻呂の宅で宴会のあつた時、来会者の大伴家持らが目を山斎に属して作つた歌三首であるが、それは芸術的に見ても馬酔木の感じを立派に出してゐるものだ。 ...
日本書と日本紀と - 折口 信夫
  • ...見る事も出来る。又、東大寺に此書の伝本があつたと言ふ所から見ても、わが国に古く行はれた三史の後漢書が、単に普通の後漢書と一つ物だときめてゐることが、むづかしくなる訣である。後期王朝に入つては、時としては「晋書」其他の講筵も開かれた様であるが、ともかく三史の尊重せられた事は言ふまでもない。其と同時に、東観撰修を標した漢紀以外にも、前に述べた二部の漢紀の、渡来してゐた事も考へられるのである。 見在書目録に二書の名の出て居る事は、平安朝初期末より前――即、公の鎖国以前――に、此等の書物の舶載せられて居た事を示して居るので、其が幾年前の事であつたかは明らかでない。年数の「幾」には、十百等の字を代入す...
夢の影響 - 与謝野 晶子
  • ...しい身分であつた頃、東大寺と西大寺の塔に兩足を掛けて立つた夢を見て、その事を妻に話すと、無智な妻は「股が裂けるでせう」と云ふやうなことを云ひました。善男は瑞兆の夢だと考へて居たのに、妻の言ひ草を聞いて縁起でも無いと思つて夢解きの名人に占なつて貰ふと、その名人は「非常に吉い夢であるが、惜しいかなよく無い人に喋べつてしまつたので、上運に傷が附いた」と云ひました。果して善男は次第に好運が續いて大納言までに成り上りましたが、後に應天門の事件で失脚して流罪になつたと宇治拾遺物語に書かれて居ります。(これと同じことが藤原師輔に就いての傳説にもあります)また古代には吉い夢を他人が買ふと云ふことがありました。...
奈良二題 - 野上 豊一郎
  • ...眞珠の小箱  東大寺の本坊の廣間に、私は執事長K師と對坐してゐた。押し開かれた障子の向には、世にも稀なる楓(かへで)の古木が庭一面にその枝を張つて、血よりも鮮やかな紅葉を正午(ひる)さがりの日光にかがやかしてゐた。華嚴宗らしくもない近代的な齋(とき)の饗應にあづかつた後で、私は經庫の拜觀を申し出た。經庫はアゼクラ式で、小さいながらも陳列はよく整理されてあつた。其處には奈良博物館に供託してある以外の舞樂面がまだ相當に所藏されてあつた。  案内の役僧が、最後に前年大佛殿の須彌壇の下から發掘した貴重品を見せてくれた。それは光明皇后が聖武天皇の冥福のために納められたものとして昔から言ひ傳へられ...


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