武蔵野

 

武蔵野 ( むさしの )     武蔵野についてまとめて読む

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2009年10月22日 01:16:01
2009年10月26日 15:21:16
2009年11月5日 18:54:59
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白金之絵図 - 泉 鏡花
  • ...する時、その一部分が武蔵野の丘に開いた新開の町の一部分に接触するのは、ただここばかりかも知れぬ。外廓(がいかく)のその煉瓦と、角邸(かどやしき)の亜鉛塀とが向合って、道の幅がぎしりと狭い。  さて、その青鳶(あおとび)も樹に留(とま)った体(てい)に、四階造(しかいづくり)の窓硝子(まどがらす)の上から順々、日射(ひざし)に晃々(きらきら)と数えられて、仰ぐと避雷針が真上に見える。  この突当りの片隅が、学校の通用門で、それから、ものの半町程、両側の家邸。いずれも雑樹林や、畑(はた)を抱く。この荒地(あれち)の、まばら垣と向合ったのが、火薬庫の長々とした塀になる。――人通りも何にも無い。地...
月二夜 - 与謝野 晶子
  • ...はれて散歩に出ると、武蔵野の月が黒い杉の森と森との間の稲田の上に昇つてゐた。小川の水が高く靡いた草の中に隠見して白く遠方へつづいてゐる。三四町歩いて引返すと、宅に大学生の田中悌六さんが来て待つてゐられた。窓に射す月がますます良い。良人が祭に催す村芝居を覗いて見ようと珍しく気まぐれを云ふので、二三年帝劇へもどの芝居へも行かない夫婦が、常に芝居と音楽会へ行き慣れてゐる田中さんと三人で出掛けた。村芝居と云ふが実は武蔵野劇団と云ふ名で近郊の秋祭を当て込んで興行して廻る最下級の役者の芝居である。空地によごれた幕が引廻され、浅葱地に役者の名を白く染め抜いた幟が三本立ち、シヤツにズボン下を著けた男が声も立て...
百姓弥之助の話 01 第一冊 植民地の巻 - 中里 介山
  • ...しょうやのすけ)は、武蔵野の中に立っている三階|艶消(つやけし)ガラスの窓を開いて、ずっと外を見まわした。いつも見飽(みあ)きている景色だが、きょうはまた馬鹿に美しいと思った。  秩父(ちちぶ)連山雄脈、武蔵アルプスが西方に高く聳(そび)えて、その背後に夕映の空が金色にかがやいている、それから東南へ山も森も関東の平野には今ぞ秋が酣(たけなわ)である、弥之助のいる建物は武蔵野の西端の広っぱの一戸建の構えになっている。南に向いている弥之助の眼の前は畑を通して一帯の雑木林が続いて、櫟(くぬぎ)楢(なら)を主とする林木が赤に黄に彩られている、色彩美しいと云わなければならぬ。その雑木林から崖になってい...
武州喜多院 - 中里 介山
  • ...そうしてその主目的は武蔵野の新緑に酔わんとするのにあったのだ。  喜多院と云っても、はじめてではない、先年、花の盛りにも来て見たことはあるが、今度はその時見残した国宝の職人図だの、岩佐勝以の三十六歌仙だの、そんなものを見せてもらうことが出来れば幸だと思った。  入間川までは電車も相当混む、今は花時だから、それから先きが存外長いと思った、川越駅で下車して見る、別に昔と比べて目醒(めざ)ましい発展をしているとも思われない、下車すると大宮行きのバスがある、それへ乗り込んで七八丁、喜多院前で下車する、境内はだだっ広くしまりがない、本堂も大きいには大きいがかなり汚ない、それから宝物を見せて貰えまいか...
凡神的唯心的傾向に就て - 山路 愛山
  • ...い)駕を命じてより、武蔵野の草は様々色を表はしぬ、而して女学雑誌社と云へる花壇に咲きたる花は何となく、凡神的(はんしんてき)、唯心的の傾向を表はしぬ、女学雑誌には慥(たし)かに衝突せる二個の分子が存在するを見る。一方は即ち孤女院、貧民院等の義挙に同感を表する人情(ヒウマニチイ)也、他方は即ち禅僧の如き山人(ヘルミット)の如き、世の所謂(いはゆる)すね者の如き超然|独(ひとり)を楽しむ主我的観念也。吾人は此二の者が幸にして相合せるを祝す。然れども荀卿(じゆんけい)性悪を唱へて李斯(りし)書を火にす、女学子若し今にして警醒せずんば天下を率ひて清談風話に溺(おぼ)らしむる者は女学子其一部の責に任ぜざ...


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