潜水艦

 

潜水艦 ( せんすいかん )     潜水艦についてまとめて読む

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成層圏飛行と私のメモ - 海野 十三
  • ...き、ちょうど潜航中の潜水艦内に於けると同じような空気清浄装置や酸素放出器などを備(そな)えることだ。気密室にすることは、本当の成層圏飛行となれば、いよいよ必要のものであるから、亜成層圏飛行にもつけておくのがいいことは分っているが、ただ問題は、気密にするのはいいが、そのためにいろいろの器械を持ちこまなければならないので、飛行機がだんだん複雑大仕掛のものとなる。  寒さを凌(しの)ぐ方は、軍用機その他でも既にやっていることだから、さまでむつかしい問題ではない。しかし、短時間の戦闘や偵察のときとはちがい、遠距離へ飛ぶこととなれば、長時間寒冷の中を行くこととて、保温装置も大仕掛にしておく必要がある。...
永遠のみどり - 原 民喜
  • ...するのだ」  特殊潜水艦の搭乗員だつた若い友人は酔ぱらふと彼にむかつて、こんなことを云つた。虚しく屠られてしまつた無数の哀しい生命にくらべれば、窮地に追い詰められてはゐても、とにかく彼の方が幸かもしれなかつた。天が彼を無用の人間として葬るなら、止むを得ないだらう。ガード近くの叢で見た犬の死骸はときどき彼の脳裏に閃めいた。死ぬ前にもう一度、といふ言葉が、どうかするとすぐ浮んだ。が、それを否定するやうに激しく頭を振つてゐた。しかし、もう一度、彼は郷里に行つてみたかつたのだ。かねて彼は作家のMから、こんど行はれる、日本ペンクラブの「広島の会」に同行しないかと誘はれてゐた。広島の兄からは、間近かに迫...
永遠のみどり - 原 民喜
  • ...するのだ」  特殊潜水艦の搭乗員(とうじょういん)だった若い友人は酔っぱらうと彼にむかって、こんなことを云った。虚(むな)しく屠(ほふ)られてしまった無数の哀(かな)しい生命にくらべれば、窮地に追詰められてはいても、とにかく彼の方が幸(しあわせ)かもしれなかった。天が彼を無用の人間として葬るなら、止(や)むを得ないだろう。ガード近くの叢で見た犬の死骸はときどき彼の脳裏に閃(ひらめ)いた。死ぬ前にもう一度、という言葉が、どうかするとすぐ浮んだ。が、それを否定するように激しく頭を振っていた。しかし、もう一度、彼は郷里に行ってみたかったのだ。かねて彼は作家のMから、こんど行われる、日本ペンクラブの...
太平洋雷撃戦隊 - 海野 十三
  • ...    軍港を出た五潜水艦    謎の航路はどこまで 「波のうねりが、だいぶ高くなって来ましたですな」  先任将校は欄干(らんかん)につかまったまま、暗夜(あんや)の海上をすかしてみました。 「うん。風が呻(うな)りだしたね」  そういったのは、わが○号第八|潜水艦(せんすいかん)の艦長|清川大尉(きよかわたいい)です。  司令塔に並び合った二つの影は、それきり黙って、石像のように動こうともしません。今夜もまた、第十三潜水戦隊は大波の中を、もまれながら進んでいるのです。  暗澹(あんたん)たる前方には、この戦隊の旗艦第七潜水艦が、同じように灯火(あかり)を消して前進してい...
『地球盗難』の作者の言葉 - 海野 十三
  • ...中には、早くも今日の潜水艦や軍用飛行機などを着想し、これを小説のなかに思う存分使用したのであった。しかし春浪氏の外には、これに匹敵(ひってき)するほどの科学小説家なく、また春浪氏の作品は、冒険小説なる名称をもって呼びならわされたのであって、その頃を科学小説時代と云うにはすこし適当ではないように思う。さりながら、その出所(しゅっしょ)のいずくなるを暫(しばら)く措(お)くとするも、とにかく『海底軍艦』などの科学小説がその頃現れ、読者の血を湧したことは厳然(げんぜん)たる事実であって、押川春浪氏の名をわが科学小説史の上に落とすことは出来ない。  それからこの方、誰が科学小説を書いたであろうか。僕...


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