顔出し

 

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2010年01月16日 17:26:09
2009年12月23日 21:37:20
2009年12月5日 01:01:11
2010年01月25日 16:31:10

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廿九日の牡丹餅 - 岡本 綺堂
  • ...、うっかりここの家へ顔出しも出来ないでしょうから。」と、延津弥は皮肉らしく言った。 「そうですか。」と、お兼はさらに声をひくめた。「世間というのは途方もないことを言い触らすもので……。家(うち)の長之助がおまえさんと肚(はら)を合せて、中田屋の旦那を毒害したなんて言う者がありますそうで……。」 「まあ。」と、延津弥は呆れたようにお兼の顔をながめた。 「よもやそんな事があろうとは思いませんけれども。」 「あたりまえですよ。」と、延津弥は蒼ざめた顔をいよいよ蒼くして、罵るように言った。「なんであたしが千生さんと肚を合せて……。お熊に訊いて御覧なさい。こっちが頼みもしないのに、千生さんの方か...
五重塔 - 幸田 露伴
  • ...僧(こばうず)の一寸顔出して、庫裡へ行けと教へたるに、と独語(つぶや)きて早くも障子ぴしやり。  復庫裡に廻り復玄関に行き、復玄関に行き庫裡に廻り、終には遠慮を忘れて本堂にまで響く大声をあげ、頼む/\御頼申すと叫べば、其声(それ)より大(でか)き声を発(いだ)して馬鹿めと罵りながら爲右衞門づか/\と立出で、僮僕(をとこ)ども此|狂漢(きちがひ)を門外に引き出せ、騒※しきを嫌ひたまふ上人様に知れなば、我等が此奴のために叱らるべしとの下知、心得ましたと先刻より僕人(をとこ)部屋に転がり居し寺僕(をとこ)等立かゝり引き出さんとする、土間に坐り込んで出されじとする十兵衞。それ手を取れ足を持ち上げよと...
半七捕物帳 01 お文の魂 - 岡本 綺堂
  • ...れて、これから義理に顔出しをしなければならないから、貴公も一緒に附合へと云つた。をぢさんも幾らかの目録を持つて一緒に行つた。綺麗な娘子供の大勢あつまつてゐる中で、燈火(あかり)のつく頃までわいわい騒いで、をぢさんは好い心持に酔つて歸つた。そんな譯で其日は小幡の屋敷へ探索の結果を報告にゆくことが出來なかった。  あくる日小幡をたづねて、主人の伊織に逢つた。半七のことは何にも云はずに、をぢさんは自分ひとりで調べて來たやうな顔をして、草雙紙と坊主の一條を自慢らしく報告した。それを聽いて、小幡の顔色は見る見る蔭った。  お道はすぐに夫の前に呼び出された。新編うす墨草紙を眼の前に突き付けられて、おま...
半七捕物帳 01 お文の魂 - 岡本 綺堂
  • ...れて、これから義理に顔出しをしなければならないから、貴公も一緒に附き合えと云った。おじさんも幾らかの目録を持って一緒に行った。綺麗な娘子供の大勢あつまっている中で、燈火(あかり)のつく頃までわいわい騒いで、おじさんは好い心持に酔って帰った。そんな訳で、その日は小幡の屋敷へ探索の結果を報告にゆくことが出来なかった。  あくる日小幡をたずねて、主人の伊織に逢った。半七のことはなんにも云わずに、おじさんは自分ひとりで調べて来たような顔をして、草双紙と坊主との一条を自慢らしく報告した。それを聴いて、小幡の顔色は見る見る陰った。  お道はすぐに夫の前に呼び出された。新編うす墨草紙を眼の前に突き付けら...
半七捕物帳 07 奥女中 - 岡本 綺堂
  • ...(むじん)へちょいと顔出しをしようと思っていると、小さい丸髷に結った四十ばかりの女が苦労ありそうな顔を見せた。 「親分。どうも御無沙汰をいたして居りました。いつも御機嫌よろしゅう、結構でございます」 「おお、お亀さんか。久しく見えなかったね。お蝶坊も好い新造(しんぞ)になったろう。あの子もおとなしく稼ぐようだから阿母(おっかあ)もまあ、安心だ」 「いえ、実はそのお蝶のことに就きまして、今晩お邪魔にあがりましたのでございますが、どうもわたくし共にも思案に余りましてね」  四十女のひたいの皺をみて、半七は大抵想像がついた。お亀は今年十七になるお蝶という娘を相手に、永代橋の際(きわ)に茶店を...


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