風に吹かれて

 

風に吹かれて ( かぜにふかれて )     風に吹かれてについてまとめて読む



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2009年05月26日 19:50:58
2009年05月27日 12:05:58
2009年05月28日 18:16:25
2009年10月27日 20:16:01
2009年10月28日 21:41:04

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「風に吹かれて」を含む小説

白痴 - 坂口 安吾
  • ...かれて、乾きあがって風に吹かれて飛びちり跡形もなくなって行く。爪の跡すら、なくなって行く。女の背にはそういう咒文が絡(から)みついているのであった。やりきれない卑小な生活だった。彼自身にはこの現実の卑小さを裁く力すらもない。ああ戦争、この偉大なる破壊、奇妙|奇天烈(きてれつ)な公平さでみんな裁かれ日本中が石屑だらけの野原になり泥人形がバタバタ倒れ、それは虚無のなんという切ない巨大な愛情だろうか。破壊の神の腕の中で彼は眠りこけたくなり、そして彼は警報がなるとむしろ生き生きしてゲートルをまくのであった。生命の不安と遊ぶことだけが毎日の生きがいだった。警報が解除になるとガッカリして、絶望的な感情の喪...
生活のなかにある美について - 宮本 百合子
  • ...、今はなかなかきつい風に吹かれているのではないだろうかと思う。  日々の生活にあった日本の美しさの隅々が変化をうけつつある。たとえば家の障子というものの感覚は、私たちの感情に結びついたもので、障子をはりかえたときのさわやかな気持だの、障子の上の雪明りだの日本の抒情に深い絆がひそんでいる。けれども、今日では普通の家の障子は、随分とひどい紙で張られていて、紙の美しさはないばかりか、到ってさけやすい。  日本の畳も、特別むずかしいことを知らない私たちにすれば、へりがスフで切れやすいことは困却の一つである。  木綿の生活的な美しさも、日常のなかへ再び嘗ての豊富さでかえって来ることはないだろう。 ...
闇中問答 - 芥川 竜之介
  • ...かりとおろせ。お前は風に吹かれてゐる葦(あし)だ。空模様はいつ何時変るかも知れない。唯しつかり踏んばつてゐろ。それはお前自身の為だ。同時に又お前の子供たちの為だ。うぬ惚(ぼ)れるな。同時に卑屈にもなるな。これからお前はやり直すのだ。 (昭和二年、遺稿) 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房    1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行 入力:j.utiyama 校正:野口英司 1998年3月23日公開 2004年2月17日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.g...
馬の脚 - 芥川 竜之介
  • ...の光の中にゆっくりと風に吹かれている。もっとも窓の外は何も見えない。事務室のまん中の大机には白い大掛児(タアクワル)を着た支那人(シナじん)が二人、差し向かいに帳簿を検(し)らべている。一人(ひとり)はまだ二十(はたち)前後であろう。もう一人はやや黄ばみかけた、長い口髭(くちひげ)をはやしている。  そのうちに二十前後の支那人は帳簿へペンを走らせながら、目も挙げずに彼へ話しかけた。 「アアル・ユウ・ミスタア・ヘンリイ・バレット・アアント・ユウ?」  半三郎はびっくりした。が、出来るだけ悠然(ゆうぜん)と北京官話(ペキンかんわ)の返事をした。「我はこれ日本(にっぽん)三菱公司(みつびしこう...
朴水の婚礼 - 坂口 安吾
  • ...はもと混沌を母とし、風に吹かれて中空をとぶ十粒の塵埃を精霊として生れた博士であるぞよ。書を読めば万事につけて中道を失ひ駄法螺(だぼら)を生涯の衣裳となし、剣を持てば騎士となつておみなごのために戦ふけれども連戦連敗、わが恋の報はれたるためしはない。されば余は常にカラ/\と哄笑し、事あるたびに壁となつたり※の卵となつて身を隠したり、痩せても枯れても焼芋とヴァレリイのカクテルから小僧のニキビを生みだすやうな下品な手品は嫌ひなんだ。エイ、者共、余につゞけ。嵐が近づいて来たぞよ。余は自ら一陣の風となつて宇宙と共に戦ふであらう。小僧よ。鐘を鳴らせ。貝を吹け。戦へ、戦へ」  こゝから事態がどうなつたか、之...


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