( もち )     餅についてまとめて読む

もち米を炊き蒸らして搗いたもの

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2009年12月16日 23:25:59
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黒白ストーリー - 夢野 久作
  • ...平は突き飛ばされて尻餅を搗(つ)いた。  禿頭は睨み付けた。  馬鹿野郎……  あっちへ行け……  三平は禿頭の見幕に驚いた。起き上りながらあと退(ずさ)りをした。娘が小格子から顔を出した。  三平は慌てて逃げ出した。      ―― 3 ――  三平は考え考え歩いた。フト頭を上げると警察の前に来ていた。暫く立ち止まって考えていたが思い切って中に這入った。  警官が二三人かたまってあくびをしていた。三平が這入って来ると肘(ひじ)とお尻にベッタリくっ付いた泥に眼を付けた。  三平はヒョコヒョコお辞儀をしながら事情を話した。  どうぞ娘を助けてやって下さい……  警官...
鳥辺山心中 - 岡本 綺堂
  • ...しよ。京の女郎と大仏餅とは、眺めたばかりでは旨味(うまみ)の知れぬものじゃ。噛みしめて味わう気があるなら、お前も若いお侍、一夜の附合いで登り詰める心中者(しんじゅうもの)がないとも限らぬ。兄嫁のわたしが意見じゃ。一座になって面白う遊ばんせ」 「ええ、つべこべとさえずる女め、おのれら売女の分際で、武士に向って仮りにも兄嫁呼ばわり、戯(たわむ)れとて容赦せぬぞ」  彼は扇をとり直して、女の白い頬をひと打ちという権幕に、そばにいる女どもも、おどろいてさえぎった。自分の頭の上でこんな捫着(もんちゃく)を始められては、市之助ももう打棄(うっちゃ)って置かれなくなった。彼はよんどころなく起き直った。 ...
廿九日の牡丹餅 - 岡本 綺堂
  • 廿九日の牡丹餅 岡本綺堂      一  六月末の新聞にこんな記事が発見された。今年は暑気が強く、悪疫(あくえき)が流行する。これを予防するには、家ごとに赤飯を炊(た)いて食えと言い出した者がある。それが相当に行われて、俄かに赤飯を炊いて疫病(やくびょう)よけをする家が少くないという。今日(こんにち)でも東京のまん中で、こんな非科学的のお呪禁(まじない)めいたことが流行するかと思うと、すこぶる不思議にも感じられるのであるが、文明国と称する欧米諸国にも迷信はある。いかに科学思想が発達しても、人間の迷信は根絶することは許されないのかも知れない。  それに就いて、わたしはかつて故...
五重塔 - 幸田 露伴
  • ...まのな)さ。  尻餅ついて驚くところを、狐|憑(つき)め忌※しい、と駄力ばかりは近江のお兼、顔は子供の福笑戯(ふくわらひ)に眼を付け歪めた多福面(おかめ)の如き房州出らしき下稗(おさん)の憤怒、拳を挙げて丁と打ち猿臂(ゑんぴ)を伸ばして突き飛ばせば、十衞兵堪らず汚塵(ほこり)に塗(まみ)れ、はい/\、狐に誑(つま)まれました御免なされ、と云ひながら悪口雑言聞き捨に痛さを忍びて逃げ走り、漸く我家に帰りつけば、おゝ御帰りか、遅いので如何いふ事かと案じて居ました、まあ塵埃まぶれになつて如何(どう)なされました、と払ひにかかるを、構ふなと一言、気の無ささうな声で打消す。其顔を覗き込む女房の真実心配さ...


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