鮎川

 

鮎川 ( あゆかわ )     鮎川についてまとめて読む

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2010年01月4日 17:56:12
2009年10月30日 11:52:00
2009年12月3日 20:47:02
2009年10月28日 07:16:04
2010年01月23日 20:40:11

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恐しき通夜 - 海野 十三
  • ...。そのために、当時、鮎川紅子(あゆかわべにこ)と名乗っていた彼女は、愛の殿堂(でんどう)にまつりあげておいた婚約者の竹花中尉を、永遠に喪(うしな)ってしまったのだった。  いわば、今宵(こよい)の良人(おっと)射殺事件は、あたかも竹花中尉の敵打(かたきう)ちをしたようなものだった。この隠れた事実を、紅子が知ったのは、極(ご)く最近のことで、それを教えたのは、炯眼(けいがん)きまわる大蘆原軍医だった。今夜の紅子の登場も、無論、軍医の書いたプログラムの一つだった。  ここへ来て、この軍医を賞讃する前に、読者諸君は、すこし考えてみなければならない。それは、いくら愛する妹の復讐とは云え、彼女の産み...
半七捕物帳 62 歩兵の髪切り - 岡本 綺堂
  • ...と、二度目に切られた鮎川丈次郎というのは、夜なかに起きて便所へ行くと、その帰り道の暗い廊下で何か不意に飛びついた者がある。おどろいて払いのけると、その手ざわりで天鵞絨(びろうど)か獣(けもの)の毛のように思われたそうで、部屋へ帰ってみると髷が無い。五度目に切られた増田太平というのは、外から帰って来て長屋へはいろうとすると、暗いなかに何かうずくまっているような物がある。犬でもはいったのかと思って、足のさきで軽く蹴ると、それが飛び起きて増田に突きあたった。その勢いに増田はよろけて倒れそうになったが、そのまま内へはいってみると、これも髷が飛んでしまったと云うわけです。増田に突き当たったのも鮎川と同様...
海豚と河豚 - 佐藤 垢石
  • ...五艘、いま牡鹿半島の鮎川港を根拠地としていて、毎日金華山沖で盛んに捕鯨をやっている。僕は、近いうちにそれを視察に行くことになっているから、君も一緒に行ってみないか。そこで、鮮鯨の肉の素晴らしいのをご馳走しようじゃないか、というような訳になった。  よし、万障繰り合わす。  さて、このほどいよいよ金華山沖へ漕ぎ出すことになった。仙台から牡鹿半島の突端まで二十五、六里、その間の山坂ばかりの長い道中を、スプリングの弾力が萎(しな)びてしまったバスに揺られて漸く鮎川の町へ着いてみると、馬鹿に臭い。  町へ入る少し手前の、切り通しの坂までくると自動車の窓から吹き入る風が、呼吸がつまるように臭いのだ...
鉛筆日抄 - 長塚 節
  • ...まどり)の渡し  鮎川の港からだら/\と上つて勾配の急な坂をおりる。杉の木の間を出ると茶店がある。茶店の前を行き過ぎやうとすると女房があとから呼びかけてお山へ渡るなら草鞋を買うて鹿の土産を持つて行けといつた。此れはお山の砂を草鞋へつけて來ることは昔から禁じてあるので島へ渡るものは皆新しい草鞋を穿いて、もどりの船に乘る時にはぬぎ捨てる筈だ相である。鹿の土産といふのは小さな煎餅の括つたのである。渚へおりると船頭小屋には四五人で榾火を焚いて居る。客が集らねば船は出さないといつて一向に取り合はぬ。小船が一艘動搖しつゝある。雨が降つて來た。突兀たる岸の巖には波がだん/\強く打ちつけて小船が更に動搖する...
旅の日記 - 長塚 節
  • ...(やまどり)の渡しを鮎川の港までもどつた。汽船で塩竈へ歸らうとしたのである。大分まだ時刻があつたので或旅人宿の一間で待つことにした。宿には二階がある。然し其案内されたのは表の店からつゞいた二間のうちの一間である。他の一間には宿の娘らしい紺飛白の衣物を着た十六七の子が針仕事をして居るのであつた。余は旅裝がみすぼらしいので何處の宿でも屹度待遇は疎末なのである。それでも余の座敷だけは店先からは見えぬやうになつて居る。店先ではとんとんと杵の音がする。余が表の障子をあけて此宿へはひつた時に其障子の蔭で宿の女房らしい女が肌衣一つで下女らしい女を相手に笄のやうな形の丸い杵を持つて小さな臼で白い粉を搗いて居た...

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