あきら

 

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2009年11月14日 12:45:22
2010年01月8日 22:05:54
2010年01月18日 19:36:15
2010年01月19日 04:11:08
2010年01月19日 04:46:14

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大菩薩峠 34 白雲の巻 - 中里 介山
  • ...三太夫もござるまいとあきらめています」 「それもそうだ、観瀾亭の襖絵は、相当の紹介があれば誰にも見せてくれるだろうが――もう一つのは――これは到底及びもつかないことだろう、その点はあきらめるのが賢明ではあるが、学問のために、伊達家には、しかじかのものがあるということを覚えて置くのは無益でもござるまい」 「左様――※※(そうとう)として他の宝を数えるのは知恵のない骨頂ですが、いったい、あなたがこの際、ぜひ覚えて置けとおっしゃる伊達家の至宝とは何物ですか」 「それはなあ、もちろん伊達家のことだから、天下無二の宝が数知れず宝蔵の中に唸(うな)っているには相違ないが――貴殿御執心の永徳よりも、そ...
雲のいろ/\ - 幸田 露伴
  • ...入日さしこよひの月夜あきらけくこそ」といへる天智天皇の御歌に見えたるがはじめなるに、御歌にては、旗の形なせるやうの夕の雲を云ひたまへるのみなり。雲の旗の如く見ゆることは多し、旗雲といふ語は今無きやうなり。       ほそまひ雲  布を引きたるやうに白くおだやかに空にわたる雲あり。大抵此雲見ゆる時は、空青く澄みて色美しく凪ぎわたりたるに、刷毛にてひきたる如く淡く白く天に横たはるなり。これを何といふ名の雲ぞと折ふし老人などに問ひたれど教へ呉るゝ人も無く、彼(か)の雲出づるは天気よき兆なりと云ひしを聞きたるのみなりしに、海賊衆の一なる能島家の兵書によりて、ほそまひ雲といふものなりと知り...
或社会主義者 - 芥川 竜之介
  • ...た。けれども東洋の「あきらめ」はいつも彼を救ひ出すのだつた。  彼は確(たしか)に落伍者(らくごしや)だつた。が、彼の「リイプクネヒトを憶ふ」は或青年を動かしてゐた。それは株に手を出した挙句(あげく)、親譲りの財産を失つた大阪の或青年だつた。その青年は彼の論文を読み、それを機縁(きえん)に社会主義者になつた。が、勿論そんなことは彼には全然わからなかつた。彼は今でも籐(とう)椅子により、一本の葉巻を楽しみながら、彼の青年時代を思ひ出してゐる、人間的に、恐らくは余りに人間的に。 (大正一五・一二・一〇) 底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房    1971(昭和...
五重塔 - 幸田 露伴
  • ...仕舞へば夫で済む事、あきらめて見れば情無い、つく/″\世間が詰らない、あんまり世間が酷(むご)過ぎる、と思ふのも矢張愚痴か、愚痴か知らねど情無過ぎるが、言はず語らず諭された上人様の彼御言葉の真実のところを味はへば、飽まで御慈悲の深いのが五臓六腑に浸み透つて未練な愚痴の出端(でば)も無い訳、争ふ二人を何方にも傷つかぬやう捌(さば)き玉ひ、末の末まで共に好かれと兄弟の子に事寄せて尚(たふと)い御経を解きほぐして、噛んで含めて下さつた彼御話に比べて見れば固より我は弟の身、ひとしほ他(ひと)に譲らねば人間(ひと)らしくも無いものになる、嗚呼弟とは辛いものぢやと、路も見分かで屈托の眼(まなこ)は涙(なん...
或恋愛小説 - 芥川 竜之介
  • ...ない。お互に運命だとあきらめましょう。」――大体そう云う意味ですがね。それ以来妙子は今日までずっと達雄に会わないのです。  主筆 じゃ小説はそれぎりですね。  保吉 いや、もう少し残っているのです。妙子は漢口(ハンカオ)へ行った後(のち)も、時々達雄を思い出すのですね。のみならずしまいには夫よりも実は達雄を愛していたと考えるようになるのですね。好(い)いですか? 妙子を囲んでいるのは寂しい漢口(ハンカオ)の風景ですよ。あの唐(とう)の崔※(さいこう)の詩に「晴川歴歴(せいせんれきれき)漢陽樹(かんようじゅ) 芳草萋萋(ほうそうせいせい)鸚鵡洲(おうむしゅう)」と歌われたことのある風景ですよ...


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