あみ

 

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2009年05月30日 06:00:03
2009年05月29日 12:25:42
2009年12月5日 16:25:02
2009年12月4日 06:50:11
2009年12月9日 18:20:08

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或日の大石内蔵助 - 芥川 竜之介
  • ...かざした。金網(かなあみ)をかけた火鉢の中には、いけてある炭の底に、うつくしい赤いものが、かんがりと灰を照らしている。その火気を感じると、内蔵助の心には、安らかな満足の情が、今更のようにあふれて来た。丁度、去年の極月(ごくげつ)十五日に、亡君の讐(あだ)を復して、泉岳寺(せんがくじ)へ引上げた時、彼|自(みずか)ら「あらたのし思いははるる身はすつる、うきよの月にかかる雲なし」と詠じた、その時の満足が帰って来たのである。  赤穂(あこう)の城を退去して以来、二年に近い月日を、如何(いか)に彼は焦慮と画策(かくさく)との中(うち)に、費(ついや)した事であろう。動(やや)もすればはやり勝ちな、一...
魚河岸 - 芥川 竜之介
  • ...うちぼう)を阿弥陀(あみだ)にしたまま、如丹と献酬(けんしゅう)を重ねては、不相変(あいかわらず)快活にしゃべっていた。  するとその最中(さいちゅう)に、中折帽(なかおれぼう)をかぶった客が一人、ぬっと暖簾(のれん)をくぐって来た。客は外套の毛皮の襟(えり)に肥った頬(ほお)を埋(うず)めながら、見ると云うよりは、睨(にら)むように、狭い店の中へ眼をやった。それから一言(いちごん)の挨拶(あいさつ)もせず、如丹と若い衆との間の席へ、大きい体を割りこませた。保吉はライスカレエを掬(すく)いながら、嫌な奴だなと思っていた。これが泉鏡花(いずみきょうか)の小説だと、任侠(にんきょう)欣(よろこ)...
往生絵巻 - 芥川 竜之介
  • ... あれは「阿弥陀仏(あみだぶつ)よや。おおい。おおい」と云つてゐるのさ。 薪売の翁 ははあ、――では気違ひだな。 箔打の男 まあ、そんな事だらうよ。 菜売(なうり)の媼(おうな) いやいや、難有(ありがた)い御上人(おしやうにん)かも知れぬ。私(わたし)は今の間(ま)に拝んで置かう。 鮓売の女 それでも憎々(にくにく)しい顔ぢやないか? あんな顔をした御上人が何処(どこ)の国にゐるものかね。 菜売の媼 勿体(もつたい)ない事を御云ひでない。罰(ばち)でも当つたら、どうおしだえ? 童 気違ひやい。気違ひやい。 五位(ごゐ)の入道(にふだう) 阿弥陀仏よや。おおい。おおい。 犬 わ...

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