あ行

 

あ行 ( あぎょう )     あ行についてまとめて読む

 
              の事
 

あ段 い段 う段 え段 お段
あ行 あ い う え お
か行 か き く け こ
さ行 さ し す せ そ
た行 た ち つ て と
な行 な に ぬ ね の
は行 は ひ ふ へ ほ
ま行 ま み む め も
や行 や ゆ よ
ら行 ら り る れ ろ
わ行 わ ゐ ゑ を ん

「ゐ」「ゑ」は、現在歴史的仮名遣においてのみ用いられる

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2009年10月29日 22:16:05
2010年01月7日 17:51:01
2009年12月2日 17:25:58
2009年12月16日 10:16:11
2009年10月20日 00:06:00

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槍が岳に登った記 - 芥川 竜之介
  • ... 朝三時  さあ行こうと中原が言う。行こうと返事をして手袋をはめているうちに中原はもう歩きだした。そうして二度目に行くよと言ったときには中原の足は自分の頭より高い所にあった。上を見るとうす暗い中に夏服の後ろ姿がよろけるように右左へゆれながら上って行く。自分もつえを持ってあとについて上りはじめた。上りはじめて少し驚いた。路といってはもとよりなんにもない。魚河岸(うおがし)へ鮪(まぐろ)がついたように雑然ところがった石の上を、ひょいひょいとびとびに上るのである。どうかするとぐらぐらとゆれるやつがある。おやと思ってその次のやつへ足をかけるとまたぐらりとくる。しかたがないから四つんばいになって猿...
鳥影 - 石川 啄木
  • ... 『左樣、根治とはまあ行き難い病氣ですが、……何卒。』と信吾の莨を一本取り乍ら、『撒里矢爾酸曹達(さるちるさんそうだ)が阿母(おつか)さんのお體に合ひました樣で……。』とお柳の病氣の話をする。  開放した次の間では、靜子が茶棚から葉鐵(ぶりき)の鑵を取出して、麥煎餅か何か盆に盛つてゐたが、それを持つて彼方へ行かうとする。 『靜や、何處へ?』とお柳が此方から小聲に呼止めた。 『昌作(をぢ)さん許(とこ)へ。』と振返つた靜子は、立ち乍ら母の顏を見る。 『誰が來てるんだい?』と言ふ調子は低いながらに譴(たしな)める樣に鋭かつた。       二 『山内樣よ。』と、靜子は温(おと)...
三尺角 - 泉 鏡花
  • ...であつた。 「ぢやあ行(い)つて來(く)るぜ、父爺(ちやん)。」  與平(よへい)といふ親仁(おやぢ)は、涅槃(ねはん)に入(い)つたやうな形(かたち)で、胴(どう)の間(ま)に寢(ね)ながら、佛造(ほとけづく)つた額(ひたひ)を上(あ)げて、汗(あせ)だらけだけれども目(め)の涼(すゞ)しい、息子(せがれ)が地藏眉(ぢざうまゆ)の、愛(あい)くるしい、若(わか)い顏(かほ)を見(み)て、嬉(うれ)しさうに頷(うなづ)いて、 「晩(ばん)にや又(また)柳屋(やなぎや)の豆腐(とうふ)にしてくんねえよ。」 「あい、」といつて苫(とま)を潛(くゞ)つて這(は)ふやうにして船(ふね)から出(...
山と雪の日記 - 板倉 勝宣
  • ...この見当でしょう。さあ行きましょう」とウ氏の姿は下へ下へ滑った。やがて一つの小川を渡った。五時を過ぎたばかりだのにもうよほど暗くなってきた。谷はようやく陰欝な闇に包まれて行く。右手には沢が出てきた。福島のあかりが遠く、かたまって光る。ややはなれて、もっと左によほど近く庭坂の光が見える。しかし暮れた山から陰気な谷をひかえて見えるあかりは懐しいよりも、やるせない気がする。どうも谷を間違えたらしい。「孝ちゃんどこへ行った」とウ氏が後から滑った。ヴンテンさんは、もっと上手だと主張した。上を見れば、さっきの賽の河原も、闇に僅かにりんかくが見えるばかしだ。ただ時々硫黄の匂いがする。「孝ちゃん、怒ったからも...
鍵から抜け出した女 - 海野 十三
  • ...ゃないの」 「じゃあ行きます。……最後に、ぜひ聞かせて下さい。生命の恩人である貴方のお名前を……」 「あたしの名前? 名前なんか聞いてどうするの……でも教えてあげましょうか。島田髷(しまだまげ)の女――よ」  女は自ら、つと軒下を出ていった。  僕は呆然(ぼうぜん)とその不思議な若い女のあとを見送っていたが、やがて吾れにかえると島田髷の女から貰った手拭で鉢巻をし、生命をかけた危ない目印を隠した。そして続いてその軒下を出ると、スルリと裏通へ滑りこんだ。  裏通は島の人たちで異様な賑いを呈していた。しかしあっちで一団、こっちで一団と、彼等はなにかヒソヒソと話しあっていた。それは脱走者であ...


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