うずまき

 

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2010年01月21日 04:05:01
2009年12月30日 19:20:15
2009年12月30日 19:20:16

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「うずまき」を含む小説

観画談 - 幸田 露伴
  • ...といわゆる坊主巻(ぼうずまき)に巻いた、五分苅(ごぶがり)ではない五分|生(ば)えに生えた頭の十八か九の書生のような僮僕(どうぼく)のような若僧が出て来た。晩成先生も大分(だいぶ)遊歴に慣れて来たので、此処(ここ)で宿泊謝絶などを食わせられては堪(たま)らぬと思うので、ずんずんと来意を要領よく話して、白紙に包んだ多少銭(なにがし)かを押付けるように渡してしまった。若僧はそれでも坊主らしく、  しばらく、 と、しかつめらしく挨拶を保留して置いて奥へ入った。奥は大分深いかして何の音も聞えて来ぬ、シーンとしている。外では雨がサアッと降っている。  土間の中の異(ことな)った方で音がしたと思うと...
物理学圏外の物理的現象 - 寺田 寅彦
  • ...かけて来られた渦巻(うずまき)に関する各種の現象でも、実にいろいろの不思議な問題が包蔵されているようであるが、現在までの物理学はまだそれらを問題として捕捉(ほそく)し解析の俎上(そじょう)に載せうるだけに進んでいないように見える。流体力学の専門家はその古色|蒼然(そうぜん)たる基礎方程式を通してのみしか流体を見ないから、いつまでたってもその方程式に含まれていない種類の現象に目の明く日は来ない。  また物理学者は電子や原子の問題の追究に忙しくて、到底日常眼前の現象を省みる暇(いとま)がないありさまであるから、渦巻の現象が吾人(ごじん)に啓示しつつある問題のほうにふり向く機会がありそうには思われ...
悟浄出世 - 中島 敦
  • ...来ると、一度|渦巻(うずまき)をまき、さて、それから瀑布(ばくふ)となって落下する。悟浄よ。お前は今その渦巻の一歩手前で、ためらっているのだな。一歩渦巻にまき込まれてしまえば、那落(ならく)までは一息。その途中に思索や反省や低徊(ていかい)のひまはない。臆病(おくびょう)な悟浄よ。お前は渦巻(うずま)きつつ落ちて行く者どもを恐れと憐(あわ)れみとをもって眺(なが)めながら、自分も思い切って飛込もうか、どうしようかと躊躇(ちゅうちょ)しているのだな。遅かれ早かれ自分は谷底に落ちねばならぬとは十分に承知しているくせに。渦巻(うずまき)にまき込まれないからとて、けっして幸福ではないことも承知している...
鰊漁場 - 島木 健作
  • ...のような興奮と喧噪のうずまきだった。生臭い魚の血のにおいと腐敗臭が、漁舎ばかりではなく浜全体にびまんして、慣れない百姓や子供のなかには吐気をもよおすものさえあった。  夜も昼もないそういう労働が何日かつづくと、源吉はさすがに参ってきた。寝て起きたあとには、過労のために自分の身体を見失ったような感覚がけだるくいつまでも残っていた。古い病気が出て弱っているらしい様子を、その顔にありありと示しているものが何人も出て来た。どこへ行っても生臭い鰊の臭いから片ときも脱れることのできないのが何よりも閉口だった。飯や漬物や、――井戸から汲みあげて呑む水にさえほのかなさかなの臭いがしみついていて、口もとに...
先生への通信 - 寺田 寅彦
  • ...トルダームまで渦巻(うずまき)の風の中を泳いで行きました。どこでも名高いお寺といえばみんな一ぺん煤(すす)でいぶしていぶし上げてそれからざっとささらで洗い流したような感じがしますが、このお寺もそうです。ほかの名高い伽藍(がらん)にくらべて別に立派なとも思いませんが両側に相対してそびえた鐘楼がちょっと変わった感じを与えます。入り口をはいるとここに限らず一時まっ暗になる。足もとから不意に鋭い声でプール・レ・ポーヴルと呼びかける。まっ白い大きな頭巾(ずきん)を着た尼さんが袋をさし出している。袋の底から銀貨が光っていました。はいって来る信徒らは皆入り口の壁や柱にある手水鉢(ちょうずばち)に指の先をちょ...


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