おじいちゃん

 

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2009年11月5日 00:35:37
2010年01月28日 04:16:36
2009年12月21日 16:40:59
2009年12月9日 01:01:07
2009年05月22日 07:36:07

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「おじいちゃん」を含む小説

冬の花火 - 太宰 治
  • ...(数枝) けさ早く、おじいちゃんに連れられて弘前(ひろさき)へまいりました。 (あさ) 弘前へ? 何しに? (数枝) あら、ご存じ無かったの? きのう来ていただいたお医者さんは、弘前の鳴海(なるみ)内科の院長さんよ。それでね、お父さんがきょう、鳴海先生のとこへお薬をもらいに行ったの。 (あさ) 睦子がいないと、淋(さび)しい。 (数枝) 静かでかえっていいじゃないの。でも、子供ってずいぶん現金なものねえ。おばあちゃんが御病気になったら、もうちっともおばあちゃんの傍には寄りつかず、こんどはやたらにおじいちゃんにばかり甘えて、へばりついているのだもの。 (あさ) そうじゃないよ。それはね...
橡の花 - 梶井 基次郎
  • ...てゆきました。 「おじいちゃん」女の子がとうとう物を云いました。私の顔を見ながらです。「これどこの人」「それゃあよそのおっちゃん」振向きもせず相変らずせっせと老人はその児を洗っていました。  珍しく永い湯の後、私は全く伸々(のびのび)した気持で湯をあがりました。私は風呂のなかである一つの問題を考えてしまって気が軽く晴々していました。その問題というのはこうです。ある友人の腕の皮膚が不健康な皺(しわ)を持っているのを、ある腕の太さ比べをしたとき私が指摘したことがありました。すると友人は「死んでやろうと思うときがときどきあるんだ」と激しく云いました。自分のどこかに醜いところが少しでもあれば我慢出...
河沙魚 - 林 芙美子
  • ...をむいていた。 「おじいちゃん!」  風で声がとどかないのか、渦(うず)を巻いているような水のなかで、与平は黙然(もくねん)と向うを向いたままでいる。口もとに手をやって乗り出すような恰好(かっこう)で千穂子がもう一度、大きい声で呼んだ。ずうんと水に響(ひび)くような声で、おおうと、与平がゆっくりこっちを振(ふ)り返った。 「もうご飯だよッ」 「うん……」 「どうしたンだね、水の中へはいってさ。冷えちまうじゃないかね……」  与平はさからう水を押(お)しわけるようにして、左右に大きく躯(からだ)をゆすぶりながら、水ぎわに歩いて来た。棚引いていた茜色の光りは沈(しず)み、与平の顔がただ...
モルモット - 細井 和喜蔵
  • ...、そして父うちゃんがおじいちゃん。お前は、いつ赤ちゃん産むんだ!」  彼女は奪われた母性を歎いて、思わず落した大粒な涙をモルモットの肚に転がし乍ら、自からの心をまぎらわすためにこう冗談いって、小さな動物の体をぎゅっと力強く握りしめた。 底本:「日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集」新日本出版社    1985(昭和60)年9月25日初版 底本の親本:「文章倶楽部」    1925(大正14)年10月号 入力:大野裕 校正:林幸雄 2000年12月28日公開 2006年4月12日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(...
空襲葬送曲 - 海野 十三
  • ...ているね。どれどれ、おじいちゃんが抱っこしてやろう。さあ、おいで、アッパッパ」 「やあ、笑った、笑った」赤ン坊の珍らしい素六が、横から囃(はや)し立(た)てた。  今夜は、客間をつかって、大きなお膳を中央に並べ、お内儀(かみ)のお妻と姉娘のみどりが腕をふるった御馳走が、所も狭いほど並べられてあった。  長造が席につくと、神棚(かみだな)にパッと灯明(とうみょう)がついて、皆が「お芽出(めで)とうございます」「お父さん、お芽出とう」と、四方から声が懸った。  長造は、盃をあげながら、いい機嫌で一座をすっと見廻わした。 「全く一年毎に、お前たちは大きくなるね、孫も出来るし、これで清二が居...


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