おじさん

 

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2010年02月4日 05:28:00
2010年02月3日 00:56:04
2009年05月24日 09:35:01
2010年01月5日 17:26:06
2009年05月24日 00:30:30

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「おじさん」を含む小説

半七捕物帳 01 お文の魂 - 岡本 綺堂
  • ...その事件の蔭にはKのおじさんが潜んでいるらしいことは、叔父の口ぶりに因(よ)ってほぼ想像されたので、わたしの稚(おさな)い好奇心はとうとう私を促(うなが)してKのおじさんのところへ奔(はし)らせた。わたしはその時まだ十二であった。Kのおじさんは、肉縁の叔父ではない。父が明治以前から交際しているので、わたしは稚い時からこの人をおじさんと呼び慣(なら)わしていたのである。  わたしの質問に対して、Kのおじさんも満足な返答をあたえてくれなかった。 「まあ、そんなことはどうでもいい。つまらない化け物の話なんぞすると、お父さんや叔父さんに叱られる」  ふだんから話し好きのおじさんも、この問題につい...
半七捕物帳 06 半鐘の怪 - 岡本 綺堂
  • ...は泣き出した。 「おじさん、堪忍しておくれよう」 「悪いことをすりゃあ縛られるのはあたりめえだ」 「おいらは悪いことをしねえでも縛られた。それであんまり口惜(くや)しいから」 「口惜しいからどうした。ええ、隠すな。正直にいえ。おらあ十手を持っているんだぞ。てめえは口惜しまぎれに、兄貴になんか頼んだろう。さあ、白状しろ」 「頼みゃあしねえけれども、兄貴もあんまりひどいって口惜しがって……。なんにもしねえものを無暗にそんな目にあわせる法はねえと云った」 「そりゃあ手前のふだんの行状が悪いからだ。現にてめえは柿を盗もうとしたじゃねえか」と、半七は叱った。 「そのくらいは子供だから仕方が...
夏の花 - 原 民喜
  • ...(かげ)からふと、「おじさん」と喚く声がする。振返ると、顔を血だらけにした女が泣きながらこちらへ歩いて来る。「助けてえ」と彼女は脅(おび)えきった相で一生懸命ついて来る。暫(しばら)く行くと、路上に立はだかって、「家が焼ける、家が焼ける」と子供のように泣喚いている老女と出逢(であ)った。煙は崩れた家屋のあちこちから立昇っていたが、急に焔の息が烈(はげ)しく吹きまくっているところへ来る。走って、そこを過ぎると、道はまた平坦となり、そして栄橋の袂(たもと)に私達は来ていた。ここには避難者がぞくぞく蝟集(いしゅう)していた。 「元気な人はバケツで火を消せ」と誰かが橋の上に頑張っている。私は泉邸(せ...
古狢 - 泉 鏡花
  • ...あら、山の中だって、おじさん、こちらにも、海も、湖も、大きなのがありますわ。」  湖は知らず、海に小さなのといっては断じてあるまい。何しろ、話だけでも東京が好きで、珍らしく土地自慢をしない娘も、対手(あいて)が地方だけに、ちょっと反感を持ったらしい。  いかにも、湖は晃々(きらきら)と見える。が、水が蒼穹(おおぞら)に高い処に光っている。近い山も、町の中央の城と向合った正面とは違い、場末のこの辺(あたり)は、麓(ふもと)の迫る裾(すそ)になり、遠山は波濤(はとう)のごとく累(かさ)っても、奥は時雨の濃い雲の、次第に霧に薄くなって、眉は迫った、すすき尾花の山の端(は)は、巨(おお)きな猪(い...
未帰還の友に - 太宰 治
  • ...いって行った。 「おじさん、いるかい。」と僕は、台所で働いている娘さんに声をかけた。この娘さんは既に女学校を卒業している。十九くらいではなかったかしら。内気そうな娘さんで、すぐ顔を赤くする。 「おります。」と小さい声で言って、もう顔を真赤にしている。 「おばさんは?」 「おります。」 「そう。それはちょうどいい。二階か?」 「ええ。」 「ちょっと用があるんだけどな。呼んでくれないか。おじさんでも、おばさんでも、どっちでもいい。」  娘さんは二階へ行き、やがて、おじさんが糞(くそ)まじめな顔をして二階から降りて来た。悪党のような顔をしている。 「用事ってのは、酒だろう。」と言う...


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