おっさん

 

おっさん ( おっさん )     おっさんについてまとめて読む

おじさんの愛称。この呼び方は、多用されている。

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2009年11月2日 17:36:08
2010年01月1日 03:35:57
2009年12月26日 08:00:06
2009年10月23日 17:46:04
2010年01月30日 20:01:47

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灰色の記憶 - 久坂 葉子
  • ...に、がらがらした声のおっさん達が、竹べらにチョークで何やら記して伏せて置いたり、ひらいたりしている。私は、荒っぽいその中に、びくびく動いているおさかなを、別に同情もしないでみていた。真赤な血が垂れる。自分の爪のような鱗がとぶ。私の殊に好きなさかなは、蛸であった。必ず、その丸く吸いつくところへ手をもってゆき、小さな指で、強くひっぱられることに興味を抱いた。たくさんの穴へ一本一本の指をいちいち吸いつかせる。そうしているうちに、邪魔だとしかられる。しかし太いお腹に毛糸であんだぶあつい腹巻をして、黒い長ぐつをはせた漁師達に、私は肉親以上のしたしみを抱いていた。  毎日、新しいおさかなを、あれがいい、...
パンドラの匣 - 太宰 治
  • ...いや)しからぬ中年のおっさんだ。東京の新聞記者だとかいう話だ。早く細君に死なれて、いまは年頃の娘さんと二人だけの家庭の様子で、その娘さんも一緒に東京からこの健康道場ちかくの山家(やまが)に疎開(そかい)して来ていて、時々この淋(さび)しき父を見舞いに来る。父はたいていむっつりしている。しかし、ふだんは寡言家(かげんか)でも、突如として恐るべき果断家に変ずる事もある。人格は、だいたい高潔らしい。仙骨(せんこつ)を帯びているようなところもあるが、どうもまだ、はっきりはわからない。まっくろい口髭(くちひげ)は立派だが、ひどい近眼らしく、眼鏡の奥の小さい赤い眼は、しょぼしょぼしている。丸い鼻の頭には、...
共同耕作 - 宮本 百合子
  • ...  多勢、若い衆やおっさんの立ってる土間に入って行くと組合に入ってない甚さ(八人組の一人)のかみさんがその中に混り、瘠せた顔でマンノーを突き、じっと安さんの指図をきいている。 「いいか、ちらばったり、自分勝手に動いたりしちゃいかねい。ガチャが来やがったからって、こっちがかたまってれば、可恐(おっか)ねえことはちっともねえんだ。女連は女連でかたまって、真中さ入れ! いいか!」  安さんのほかに青年部の人が七八人先へ立っていよいよ三十人ばっかりが田圃へくり出した。  とめはアヤと腕を組み、ゴム長靴を踏みしめて進んで行く。深田の竹藪にかかる頃、シトシト雨が降って来た。 「へえ、丁度いいわ!...
猫車 - 宮本 百合子
  • ... 「柳下の郵便局のおっさんが死によって、保坂へその家を引くんじゃそうな……二十四円で請合えと云いよるんじゃ」 「そりゃいけん」  おさやが、坐り直すようにして首をふった。 「無理であります。柳下の家は見ちょりますが、こまうはありません」  黙っていた直二が、その時突然大きい声でそう云った。 「おお、そうそう」  思い出しておさやが、 「さっき組合から、米を出すちゅうて来よった。一俵三銭じゃ行くますまいと云うといたが――」 と云った。 「ガソリンがこう上っちゃ、運賃も上げにゃならんが、鉄道運賃が居据りじゃけに、きついなあ」  おさやは、辛辣なところのある口調で、 「上田じ...
三月の第四日曜 - 宮本 百合子
  • ...の若い男や世帯もちのおっさんなど、随分たくさん出た。その度にここでも女がふえて来た。  ここの土地に住んでこそいるが、国は遠く東北や山陰の地方にあるというような娘がふえて来た。故郷では一家から二人出ているという娘もいる。この頃は、女十五人に男一人の割だとさ。東京がそうなのか、日本がならしてそうなったのか。それも、赤坊からお婆さんまでの女をひっくるめてのことなのかどうかは分らなかったが、働いている娘たちの耳の底にそんな言葉は澱(よど)んでしみこんで、何かの感じとなっているのであった。  赤紙のことがみんなの気をはなれて暫くしたとき、伍長の飛田が入って来た。一つ一つの図板をゆっくり見まわってか...


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