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2010年01月21日 21:31:17
2009年12月6日 16:51:36
2010年01月8日 10:01:04
2009年12月6日 16:51:22
2009年12月6日 19:50:06

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いぼ - 新美 南吉
  • ...えがすっかり終わったお祝いに、どこの百姓家(ひゃくしょうや)でもそうするのです。  松吉と杉作が、土曜の午後に、学校から帰ってくると、そのお餅を、町の克巳の家にくばっていくことになりました。これはもうきのう、お餅をつくっているときから、ふたりがおかあさんにたのんで、かたく約束しておいたことです。  なぜなら、このことには、ふたつのよいことがありました。ひとつは、夏休みになかよしになったいとこの克巳に会えるということ、もうひとつは、あまりはっきりいいたくないのですが、おだちんをもらえることです。そしてまた、町のおじさんおばさんは、いなかの人のように、お銭(かね)のことではケチケチしません。い...
おもかげ - 宮本 百合子
  • ...は保が高校へ入学したお祝いに予(かね)て約束のあったのを拵えてくれたものだというのを読んで、朝子は何だかそのことに馴染めない気がした。保は花作りがすきで、小学校時分からミカン箱へシクラメンの実生を育てたりしていた。出来たものならば十分使えばいいけれども、それだけの温室を建てるに使った金で貧しい高校生は恐らく一ヵ年以上生活出来るだろう。それを保は知っているだろうか。朝子は自然の感情から何心なくそういう意味を云ってやった。すると怒りが字にまで出ている多計代の筆で、純真な保の唯一のよろこびにまで傷をつけずにはいないあなたは、云々と云って来、同時にまるで人目をしのんだような一枚の外国葉書に、保自身が例...
天狗の鼻 - 豊島 与志雄
  • ...うになりました。まあお祝いに食べていって下さい」  そう言って、どの家でも爺さんをもてなしました。  爺(じい)さんは大得意でした。それからというものは、昼間はいい香りのする花を取りに出かけ、それを売って大変お金をもうけ、晩になると、立派なごちそうやうまい酒のある家をかぎつけて、そこでたらふく飲み食いしました。いくら飲み食いしたって、たかが老人一人ですから、そうたくさんではありませんので、村人達はいつも快(こころよ)くもてなしてくれました。それにまた爺さんは、村から天狗(てんぐ)を追い払った大恩人ですもの。  そのうちに爺さんは、花を売ったお金はどしどしたまってくるし、ごちそうや酒にはあ...
太平洋雷撃戦隊 - 海野 十三
  • ... 「やれやれ」 「お祝いに、煙草でものもう」  一同ホッとして、腰をのばしかけたその時です。  監視兵が、俄(にわ)かに大声をあげました。 「艦長どの、×船が見えます。本艦の左舷二十度の方向です」 「なに×船!」艦長は直に双眼鏡をとって、海面を見渡しました。「うん、これは×国の汽船だな。これは大きい。まず、三万噸はある」 「軍需品を積んでいるようですな。甲板の上にまで積みあげています」  副長がそういっているうちに、汽船は急に進路を曲げて、こっちへ驀進して来ます。 「おや、あいつ、こっちへ向ってくるぞ」 「こりゃ怪しいですな。大砲を持っているわけでもないらしいですが」 「と...
半七捕物帳 06 半鐘の怪 - 岡本 綺堂
  • ...いた。 「これからお祝いの酒が始まるんだ」 「それじゃあ差当りお前に用もあるめえ。きょうは蜜柑まきで、お前は蜜柑を貰ったか」 「十個(とお)ばかり貰った」と、権太郎は袂を重そうにぶらぶら振ってみせた。 「そうか。なにしろ、ここじゃ話ができねえ。裏の空地(あきち)まで来てくれ」  表へ出ると、霰(あられ)がばらばら降って来た。 「あ、降って来た」と、半七は暗い空を見た。「まあ、大したこともあるめえ。さあ、すぐに来い」      四  権太郎はおとなしく付いて来た。半七は路地へはいって、稲荷の社のまえの空地に立った。 「おい、権太。お前はまったくあの半鐘を撞いたことはねえ...

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